2020年東京オリンピックのサーフィン競技
2020年東京オリンピックのサーフィン競技[1](2020ねんとうきょうオリンピックのサーフィンきょうぎ)は国際サーフィン連盟(ISA)が管轄し、2020年東京オリンピックにて初めて実施された追加種目サーフィンである[2][3]。 実施種目出場選手2019年のワールドサーフリーグと2021年5月の世界選手権(エルサルバドル/当初、2020年5月に予定されていたが新型コロナウイルス感染症の流行により延期された[4])の成績上位者を中心に各大陸から参加する男女各20名がメダルを争う。1か国からは最大で男女各2名が出場できる[5][6]。 なお、開催国日本からは最低男女各1名の出場が保証されていたが、2019年のワールドサーフリーグ(英語版)で6位となった五十嵐カノアが自力で出場権を獲得しており[7][8]、村上舜[9][10]と松田詩野[11][12]も2019年の世界選手権(英語版)(宮崎市)においてアジア勢で最上位の成績を収めたことにより、暫定的な出場権を確保したため(2021年の世界選手権で他の日本選手が出場権を得なかった場合に出場できる)、不使用となった開催国枠は2021年の世界選手権の成績上位者に与えられる。2021年の世界選手権(英語版)では大原洋人が村上を、前田マヒナと都筑有夢路が松田をそれぞれ上回る成績を収め出場権を獲得したため、村上と松田に代わって代表選手に内定した[13][14]。 ポルトガルのFrederico Moraisは2019年の世界選手権の成績により出場権を得ていたが、本大会直前に新型コロナウィルス感染症の検査で陽性となったため出場を取り止め、代わりにコスタリカのCarlos Munoz[15]が出場することになったが、競技開始に間に合わず欠場となった。(天候によっては競技日程がずれ込み、出場できる可能性があった)[16]
出場選手(男子)
出場選手(女子)
競技会場本大会は千葉県長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸[22]で開催。2021年7月25日から27日まで競技が実施された[23][注釈 2]。なお大会予備日もフェスが実施されるため、チケットの払い戻しは一切できない[注釈 3]。しかし大会組織委員会は、大会期間中の東京都への緊急事態宣言の発出が決定したことを受け、開催される全セッションを無観客にすると発表。同時にフェスも中止となった[24]。 競技日程4日間にわたり競技が実施される予定であったが、台風8号接近に伴い準々決勝以降の試合を1日で実施する日程に変更された[25][26]。
大会形式1ヒート(試合)は通常30分程度(15~35分の間)で、その日のコンディションによってテクニカルディレクターが決定する。各選手は時間内に披露したライディングを5人の審査員が採点し(0.1~10.0点)、最高点と最低点を除いた3人の平均点が得点となる。選手ごとに点数の高い2本の合計点がそのヒートの結果となる[1][27]。2本の合計点が並んだ場合は上位2本の中でより高い方の点数を比較するが、それも並んだ場合は3番目に高い点数を比較して優劣を決定する[28]。 1回戦は4名ずつ5組に分かれて競技を行い、各組上位2名(計10名)は3回戦に進出し、下位2名は2回戦(敗者復活戦)に出場する。2回戦は5名ずつ2組が競技を行い各組上位3名(計6名)は3回戦に進出し、下位2名は敗退となる。3回戦以降は16名の選手によるトーナメント形式で競われる[29][27]。 競技結果男子(準々決勝以降)
女子(準々決勝以降)前田マヒナは本戦3回戦(ベスト16)でキャロライン・マークス(アメリカ)に敗れた。
メダリスト
国・地域別のメダル獲得数
備考脚注注釈出典
外部リンク
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