2020年の世界ラリー選手権(英: 2020 World Rally Championship)は、FIA世界ラリー選手権の第48回大会である。
ドライバーズ/コドライバーズ選手権では、トヨタ・ガズー・レーシングWRT所属のセバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組が通算7回目のタイトルを獲得した。マニュファクチャラーズ選手権では、ヒュンダイ・シェル・モービスWRTが昨年に続いて優勝し通算2回目のタイトルを獲得した[1]。
国際自動車連盟 (FIA) は選手権をよりグローバル化するため、ヨーロッパ圏内のイベントを減らし、ヨーロッパ圏外のイベントを増やす方針でカレンダーを決定した[2]。サファリラリー(ケニア)は2002年以来17年ぶり、ラリー・ニュージーランドは2012年以来7年ぶり、ラリージャパンは2010年以来10年ぶりにWRCに復活する。ラリージャパンは北海道から本州の愛知県・岐阜県に舞台を移して開催される。代わりにツール・ド・コルス(フランス)、ラリー・カタルーニャ(スペイン)、ラリー・オーストラリアが落選した。
シトロエンが前年限りでワークス・チームとしての参戦を終了[20]。撤退理由としては「セバスチャン・オジェが2019年限りでチームを離脱すること」を挙げ、「彼のような第一線級のドライバーが不在の状態では、ワールドタイトルを争うことはできない。そのため、WRCプログラムを終了するという決断に至った」としている[20]。なおシトロエン・C3 R5によるカスタマープログラムは継続する[20]。
また、長年PWRCやWRC2を支えてきたシュコダも19年シーズンをもってワークス活動を終了。今後はカスタマーを中心にプライベートチームを支援する。
前年ドライバーズチャンピオンのオィット・タナックがトヨタからヒュンダイに移籍した[23]。
トヨタはドライバーを総入れ替えし、シトロエンを離脱したセバスチャン・オジェに加え、Mスポーツからエルフィン・エバンスが移籍、さらに前年のWRC2チャンピオンであるカッレ・ロバンペラの3人が加入する[24]。前年まで在籍していたヤリ=マティ・ラトバラはスポット参戦で北欧系のラリーに出場する[25]。
Mスポーツ(フォード)は、エバンスの後任として、シトロエンからエサペッカ・ラッピが加入した[26]。
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