2017年FIVBバレーボール・ワールドグランプリ( FIVB Volleyball World Grand Prix 2017)は、2017年に開催されたFIVB(国際バレーボール連盟)主催の第25回バレーボール・ワールドグランプリである[1]。7月7日から8月6日まで32チームが出場し優勝を争った[2][3]。グループ1のファイナルラウンドは、中華人民共和国の南京市で開催された[4]。
ディフェンディングチャンピオンであるブラジルがイタリアを3-2のフルセットで退けて、連覇を果たすと共にその優勝回数を12回に伸ばした[5][6]。前年のリオデジャネイロオリンピック決勝戦の再戦となった3位決定戦では、セルビアが中華人民共和国に勝利してその雪辱を果たした[7]。大会MVPには、ブラジルのナタリア・ペレイラが2年連続で選出された。
グループ2のファイナルはチェコのオストラヴァで開催され、ポーランドが大韓民国を3-0のストレートで退けている[8]。
更にオーストラリアのキャンベラで開催されたグループ3のファイナルでは、今大会に初出場したハンガリーがホームのオーストラリアを3-0のストレート勝ちを収めた[9]。
前年の2016年大会に出場した28チームのうち、出場を辞退したキューバ[10][11]を除く27チームの出場が決定した[2]。
今大会は新たにカメルーン、フランス、ハンガリー、大韓民国、トリニダード・トバゴ、ベネズエラが出場する[2]。(大韓民国は3大会ぶりに出場)
アゼルバイジャンは当初グループ3で出場予定であったが[12][13][14]、出場を辞退したためベネズエラが代替出場となった[2][14][15][16]。
グループ2で出場予定であったケニアが出場を辞退したため[12]、代替として当初グループ3で出場予定であったコロンビアが繰り上がり[2][17][18] 、グループ3の空枠にフランスが出場する[19]。
( )内は2016年8月現在のFIVBランキング。
組み分けは2016年9月14日に発表されている[2]。
ブラジル ベルギー トルコ セルビア
アメリカ合衆国 ロシア イタリア 中華人民共和国
オランダ ドミニカ共和国 日本 タイ
ブラジル タイ 日本 セルビア
アメリカ合衆国 トルコ イタリア 中華人民共和国
オランダ ドミニカ共和国 ロシア ベルギー
日本 ロシア 中華人民共和国 セルビア
イタリア ドミニカ共和国 トルコ タイ
オランダ ベルギー アメリカ合衆国 ブラジル
ドイツ ブルガリア 大韓民国 カザフスタン
ポーランド カナダ アルゼンチン クロアチア
プエルトリコ チェコ ペルー コロンビア
ドイツ コロンビア クロアチア カザフスタン
ポーランド 大韓民国 アルゼンチン ペルー
プエルトリコ チェコ カナダ ブルガリア
ドイツ カナダ ペルー チェコ
ポーランド コロンビア 大韓民国 カザフスタン
プエルトリコ ブルガリア アルゼンチン クロアチア
オーストラリア トリニダード・トバゴ メキシコ ハンガリー
フランス アルジェリア カメルーン ベネズエラ
ハンガリー アルジェリア メキシコ ベネズエラ
フランス トリニダード・トバゴ カメルーン オーストラリア
予選ラウンド及びグループ1のファイナルラウンドにおけるリーグ戦の順位決定は次の比較により行う。
各グループの技術統計はVISのP2、P3レポートに従い、予選ラウンド終了時点の6つの技術スキル、すなわちサーブ・レセプション(サーブレシーブ)・セット(トス)・スパイク・ブロック・ディグ(スパイクレシーブ)の上位5名の一覧である[24][25][26]。
ベストスコアラーは、スパイク・ブロック・サービスエースによる得点の合計である。
ベストスパイカーはスパイク決定率により決定する。
ベストブロッカーは、1セット当たりのブロック決定本数により決定する。
ベストサーバーは1セット当たりの平均サービスエースの本数により決定する。
ベストセッターは1セット当たりのランニングセット(走りながらトスをあげるプレー)本数平均により決定する。
ベストディガーは1セット当たりのディグ(スパイクレシーブ)平均の成功本数により決定する。
ベストレシーバーは、レセプション(サーブレシーブ)の効果本数パセンテージにより決定する。