2010年のアメリカン・ル・マン・シリーズ
2010年のアメリカン・ル・マン・シリーズは、アメリカン・ル・マン・シリーズの12年目のシーズン。テキーラ・パトロンがスポンサーとなった初のシーズンである[1]。カテゴリーが4クラスに修正された初のシーズン。3月20日のセブリング12時間レースで開幕し、10月2日のプチ・ル・マンまで全9戦でタイトルが争われた。 最上級クラス、LMPはかつてのLMP1とLMP2が統合されたクラスで、前年度チャンピオンチームのパトロン ハイクロフト・レーシングが、チャンピオンドライバーのデビッド・ブラバムと新チームメイトのサイモン・パジェノを起用し、2位のクラウス・グラフに20ポイントの差を付けてタイトルを獲得した。もう一つの引き継がれたカテゴリーであるGT(かつてのGT2)では、フライング・リザード・モータースポーツのパトリック・ロングとヨルグ・ベルグマイスターがリシ・コンペツィオーネのジャンマリア・ブルーニを抑えてタイトルを獲得した。 2つのワンメイクカテゴリーでは、レベル5モータースポーツのスコット・タッカーがLMPCクラスで5勝を挙げてタイトルを獲得した。GTCクラスではブラック・スワン・レーシングのジェロエン・ブリークモレンとティム・パパスがタイトルを獲得した。 スケジュール2010年のアメリカン・ル・マン・シリーズは9戦から成り、2009年と比較するとセントピーターズバーグ戦がカレンダー落ちした。ラグナ・セカは最終戦から5月に移動し、4時間から6時間へ拡大された。これによってプチ・ル・マンが最終戦となった。ミラー・モータースポーツ・パークでのユタ・グランプリはラグナ・セカの移動に従い7月に延期されることになった[2]。プチ・ル・マンはLMP1クラスのためにインターコンチネンタル・ル・マン・カップの一部として実施される[3]。
レギュレーションの変更2009年8月16日にIMSAはコストに対処するために2010年シーズンの新たなクラス構造を発表した。前年度までのクラスはいくつかが残り、新たなクラスがいくつか加えられた。ル・マン・プロトタイプはLMP1、LMP2の2つに分けられていたものが、シーズンの大半で1つのLMPクラスに統合された[4]。IMSAは新たなLMPクラスで2つのクラス車両が等しく競争できるよう、LMP1とLMP2の競技規則を変更した[5]。しかしながら、セブリング12時間レースとプチ・ル・マンではこの統合クラスは実施されず、ACOが2009年にル・マン24時間レースで適用したレギュレーションに沿ってレースが実施された[4]。LMP1とLMP2の個々の結果とポイントはLMPのランキングに統合された。 新たなル・マン・プロトタイプカテゴリーは若いドライバーやアマチュアの養成システムとして確立されるであろう。このカテゴリーはル・マン・プロトタイプ・チャレンジ (Le Mans Prototype Challenge, LMPC) と呼ばれ、ヨーロッパで実施されているフォーミュラ・ル・マン・カップのフォーマットが引用された。全チームがシボレー製のV8エンジンを搭載したオレカ・FLM09シャシーを使用し、その他の装備も規格品を使用する[4]。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2010年シーズンに沿って実施されたフォーミュラ・ル・マンでは、ALMSは新たにLMPCクラスを設立したが、それらのサポートシリーズと言うよりも独自のクラスとして行われた。 GT1クラスは廃止され、GT2がGTと改名され2010年シーズンのグランドツアラーのメインクラスとして実施された。ALMSチャレンジカテゴリーは2009年に創設されたが、2010年には拡大されGTチャレンジ (GT Challenge, GTC) と改名された。このカテゴリーは今年度初めてシーズン全戦で実施された。他シリーズのIMSA GT3カップチャレンジのポルシェ・911 GT3が使用された[4]。 レース結果セブリングとプチ・ル・マンはACOのレギュレーションに従って実施され、LMPクラスはLMP1とLMP2に分割して実施された。しかしながら、以下に記載された勝者はLMPクラス総合優勝者のみ。 プチ・ル・マンでの各クラス優勝者(LMP1、LMP2、GT)は2011年のル・マン24時間レースに自動エントリーされる。 ランキングポイントはそれぞれのクラスの優勝者の走行距離70%以上を完走したトップ10ドライバーおよび車両に与えられた。複数台エントリーしたチームのチームポイントはその内の最上位の車両のポイントのみが与えられた。ドライバーは各レースで少なくとも45分以上ドライブしなければポイントが獲得できなかったが、ロングビーチは30分であった。 ユタでのレース以降、ドライバーはポイントを得るためには指定されたラップ数を走行しなければならない。そのラップ数はコースの長さによって異なる[6]。
チーム・ランキングチーム・タイトルはフルシーズンエントリーしたチームに与えられる。パートタイム参戦チームはランキングに含まれない。 フルシーズンを戦いACOのレギュレーションに従ったチームの中で、LMP1、LMP2、GTのトップは2011年のル・マン24時間レースに自動エントリーされる。 LMPLMP1クラスとLMP2クラスは7戦でLMPクラスに統合して実施されたが、それぞれのカテゴリーの規則はセブリングとプチ・ル・マンに適用される。LMP1とLMP2の個々の結果とポイントはLMPのランキングに統合される。
LMPC全チームがシボレー LS3エンジンを搭載したオレカ・FLM09を使用した。
GT
GTC全チームがポルシェ・997 GT3を使用する。
ドライバーズ・ランキングレースに参加したもののポイントを挙げられなかったドライバーは記載されていない。 LMPLMP1クラスとLMP2クラスは7戦でLMPクラスに統合して実施されたが、それぞれのカテゴリーの規則はセブリングとプチ・ル・マンに適用される。LMP1とLMP2の個々の結果とポイントはLMPのランキングに統合される。
LMPCLMPCカテゴリーのドライバーはレースにおいて1台以上の車を運転することが認められる。ドライバーがそれぞれの車を最低2時間ドライブした場合、ポイントはいずれかを選択することができる。
GT
GTC
チームの変更
参照
外部リンク |