1990年ブラジルグランプリ
1990年ブラジルグランプリ(葡: 1990 Grande Prêmio do Brasil)は、1990年F1世界選手権の第2戦として、1990年3月25日にインテルラゴス・サーキットで決勝レースが開催された。 概要ブラジルGPは1983年以来シーズン開幕戦に定着してきたが、この年はアメリカGPが開幕戦に移ったため、第2戦として行われた。インテルラゴス・サーキットでのグランプリ開催は1980年以来10年ぶりとなる。再開にあたりコースレイアウトの改修工事が行われ、全長は1周7.9kmから4.3kmに短縮された。 サンパウロはアイルトン・セナの故郷であり、母国GP初優勝を期待するパウリスタたちの熱烈な声援に包まれた。一方、前年の日本GP以降セナに厳しい処罰を下してきたジャン=マリー・バレストルFIA会長に対してはブーイングが浴びせられた。 予選予備予選結果
予選結果
決勝セナは好スタートから先行逃げ切りペースに持ち込み、2位に10秒以上の差をつけて独走した。しかし、40周目にアクシデントが起こる。インフィールドのヘアピンで中嶋のティレルを周回遅れにしようとした際、汚れたアウト側からラインをずらした中嶋と接触してフロントウィングを破損。ピットでノーズを交換するも、3位に転落した。 ブーツェンも8周目にベルガーを攻略し2位を走行していたが、30周目にタイヤ交換のためピットインした際、ピットボックスに止まり切れず、交換用のタイヤにぶつかりノーズを破損(ブレーキペダルが甘くなっていた)。優勝のチャンスをふいにした。 6番グリッドスタートから3位を走行していたプロストは、セナとブーツェンの後退でトップに立ち、ブラジルGP6勝目となるチェッカーを受けた。フェラーリ移籍2戦目にしてシーズン初勝利。セナの地元という「アウェイ」のレースで、自身の通算40勝目を達成した。 決勝結果
レース後の選手権順位
脚注
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