騎兵隊 (映画)
『騎兵隊』(きへいたい、The Horse Soldiers)は、1959年のアメリカ合衆国の西部劇映画。監督はジョン・フォード、出演はジョン・ウェインとウィリアム・ホールデンなど。製作会社はユナイテッド・アーティスツ。 概要南北戦争の戦いの一つビックスバーグの包囲戦の指揮をとったベンジャミン・グリアソン将軍がモデルになっている[1][2]。 ジョン・リー・メイヒンとマーティン・ラキンの脚本は、ハロルド・シンクレア(1907-1966)の1956年の同名歴史小説を大まかに基にしている。1863年4月から5月にかけて、北軍のユリシーズ・グラント将軍が南部連合を分裂させるために行ったビックスバーグ作戦の際に、北軍騎兵隊がミシシッピ州を南下し、ミシシッピ川の要塞ビックスバーグを迂回した有名なグリアソン襲撃を脚色したもの。 あらすじ南北戦争中の1863年、北軍は南軍の拠点の一つであるミシシッピ州ヴィックスバーグの攻撃を決定、ジョン・マーロー大佐は敵の補給を断つためにニュートン駅を破壊する任を命ぜられる。それは、南軍の領土に深く入り込む危険な作戦だった。マーローの部隊に軍医のケンドール少佐が配属される。だが、マーローは、なぜか医者を毛嫌いしていた。 進軍中、マーローの部隊はある農園に宿泊する。女主人ハンナが士官たちをもてなしたが、それは、作戦を盗み聞きして南軍に密告するための計略だった。南部人であるハンナは北軍を憎んでいたのだ。マーローは、ハンナと女中のルーキーを捕らえ、隊に加えて出発する。 じゃじゃ馬なハンナは、脱走を図ったり、南軍に助けを求めたりするなど、マーローたちを困らせる。だが、戦闘の際には、ハンナも看護助手として献身的に働く。ニュートンの町を制圧したマーローの部隊は、補給路を経つために駅を破壊し、線路に焼きを入れて使用不能にする。 そんな中、ハンナはマーローの医者嫌いが過去に誤診で妻を亡くしたためだと知る。素っ気なく振る舞いながらも、ハンナは次第にマーローに好意を持ち始める。 マーローは、来た道を戻らずに、更に南下して安全なバトンルージュに抜けるルートを選択する。道中は全て南軍の領土である。南軍は近隣の士官学校からも兵士を出撃させる。それは16才以下の幼年学校の子供たちだった。マーローの部隊は発砲することなく、退却する。 マーローの部隊は危険な沼地を突破して、バトンルージュに至る。橋を渡れば北軍の領土である。だが南軍は、橋の向こうの無人地帯に大砲を設置し、待ち伏せていたのである。マーローの部隊は決死の強行突破で南軍を倒す。だが、更に後方からも南軍が迫って来る。ケンドール医師は、動かせない怪我人に付き添って、敢えて南軍側に居残ることを決める。ハンナに別れを告げて、マーローは橋を爆破し、任務を全うする。 キャスト
※ハピネットから2023年6月2日に発売の「吹替シネマ2023」第2弾『騎兵隊-日本語吹替音声収録 4K レストア版-』にはNET版とTBS新版の2種類の日本語吹替を収録。NET版は一部音源の無い部分がオリジナル音声・日本語字幕となる[3][4]。TBS新版は一言だけ台詞が欠落している箇所がありその部分をNETテレビ版の音源で補完している[5]。 出典
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