雨飾温泉
雨飾温泉(あまかざりおんせん)は、新潟県糸魚川市梶山(旧国越後国)にある温泉。妙高戸隠連山国立公園区域内にある。自家発電の温泉宿(山小屋)のため、21時には消灯される。消灯後も建物内は常夜灯が点灯しているが、宿泊者は念のため懐中電灯を持参したほうが良い。日帰り入浴も可能。 泉質
温泉街日本秘湯を守る会加盟の「雨飾山荘」だけが営業している一軒宿の秘湯。標高900メートルに位置。温泉街は存在しない。 例年5月13日頃〜11月7日頃だけの営業。期間外は閉鎖される。日本百名山の一つ雨飾山への登山基地でもある。 雨飾山荘は豪雪に耐えるためブナの巨木と4寸角の垂木で出来た木造建築で、建物正面を見て左端の三角屋根が内湯、右側が宿泊棟となっている[2]。山小屋であるため、部屋にテレビがなかったり、食事が豪華ではないなどの点を理解して宿泊する必要がある。しかし、海が近い事から、海や山の幸を使った料理を提供してくれる。特に糸魚川根知地区の名産品である「おててこ米」は人気。味が忘れられずお土産に持って帰る人もいる。山小屋ではあるが、混雑期以外は個室としてくれる。しかし、混雑時は相部屋となり、かなり混雑する時もある。雨飾温泉には内湯と露天風呂「都忘れの湯」がある。 歴史宝暦五年(1756)、梶山から1kmほどの所で温泉を始めるために宣伝することを糸魚川藩役所へ願い出[3]されたのが始まりだが、ぬるかった。 文政元年(1818)に梶山から4kmほど山奥の所で新たに梶山新湯が開発された。 その後、「梶山温泉」を経て現在の「雨飾温泉」と名乗るようになる。 館内には1882年(明治15年)の効能書きが掲示されている。 1976年に北アルプス穂高岳の山小屋、涸沢ヒュッテの姉妹館になる。 車道が、雨飾温泉まで到達したのは1999年のことである[1]。それまでは徒歩客だけに許された温泉だった。 アクセス周辺近くには洞窟風呂を楽しめる野湯「梶山元湯」があり、ツアーが開催されている[6]。 脚注
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