雨ヶ岳
雨ヶ岳(あまがたけ)は、山梨県南巨摩郡身延町[3] と静岡県富士宮市にまたがる天子山地の標高1,771.6 mの山[2][4]。本栖湖の南西岸に接し、東側の静岡県側の山域は富士箱根伊豆国立公園の特別地域の指定を受けている[5]。 概要山名は、山頂に雲がかかっていることが多いことや、雨乞い信仰に由来するなどの諸説がある[4]。東山麓には富士山や寄生火山の溶岩が押し寄せて、その上に火山灰のローム層が積もっている[4]。フォッサマグナの南部に属する最も古い地層(古関川層)であり、山体はその上に載った火山[3] とされる[4]。山頂には三等三角点(点名「雨ケ岳」、標高1,771.55)が設置されている[1]。山頂部はササに覆われている[6]。
登山![]() 山頂から富士山が見渡せる山で、登山の対象となる山である[4][6]。主な登山道を以下に示す[4]。
地理富士山の西に隣接する山梨県と静岡県との県境である天子山地の主稜線の北部にある[4]。山頂から北側に延びる尾根が本栖湖の西側にあり、御坂山地に繋がる[2]。西側には富士川を挟んで、赤石山脈がある[2]。 周辺の山周辺の主な山を下表に示す[2]。山頂の南東2.9 kmに天子山地の最高峰である毛無山がある。山頂の南南西1.2 kmにあるピーク(標高1,921 m)は、「高デッキ」と呼ばれている[4]。
周辺の峠![]()
源流の河川北側の河川は本栖湖へ注ぐ[4]。西ノ沢は栃代川、常葉川、下部川と合流して富士川に注ぐ[4]。東の河川は、富士山の火山灰や溶岩の下に浸透し伏流水となり、芝川に注ぎ[4]、太平洋側の駿河湾へ流れる[2]。山頂の東2.0 kmに1970年(昭和45年)に完成したA沢貯水池があり、朝霧高原での生活用水の水瓶となっている[7]。 交通・アクセス![]() 南東山麓に国道139号が通り、北北東山麓の本栖湖畔に山梨県道709号本栖湖畔線が通り北西山麓に山梨県道412号栃代常葉線が通りその終点に山神社がある[2]。南東山麓に東海自然歩道が通る[2]。
周辺の主な施設山麓や周辺の主な施設を以下に示す。 雨ヶ岳の風景雨ヶ岳からの眺望山頂の南西側のピークの高デッキ付近からは南アルプスを望むことができる[7]。
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目外部リンク
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