鈴木 聡(すずき さとし、1959年〈昭和34年〉3月1日[1] - )は、演出家、脚本家、劇団主宰である。東京都出身[1]。早稲田大学政治経済学部卒業。
略歴・人物
父親はテレビドラマなどの演出家だった鈴木利正[2]。
早稲田大学在学中に劇団「てあとろ50'」に入団し、脚本・演出を担当する。卒業後の1982年、博報堂に入社し[1][3]、コピーライターとして勤務する一方、劇団「サラリーマン新劇喇叺屋」(現・劇団ラッパ屋)を結成。
1990年大阪・近鉄劇場にて上演された朝日放送創立40周年記念ミュージカル「阿国 OKUNI」で脚本・演出を担当した。同舞台の演出を担当した栗山民也と共に、「ソングデイズ」、「バルセロナ物語」(共に1991年上演)、「下町のショーガール」(1992年上演)などの作品を製作。脚本家として、テレビドラマや、NHKで放送された連続テレビ小説「あすか」の脚本を執筆するなどした[4][5]。2006年に上演された舞台「八百屋のお告げ」[6]では第41回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞[7]。2009年の舞台「ブラジル」では第9回バッカーズ演劇奨励賞を受賞し、2012年、「をんな善哉」で第15回鶴屋南北戯曲賞を受賞[8]。
2000年に博報堂を退社、劇団主宰兼演出家となった。
主な作品
主なCMキャッチコピー
他多数。
主な舞台作
作・演出
劇団ラッパ屋
- 第1回・3回公演『ジャズと拳銃』(1984年、1985年)
- 第2回公演『品川スウィートソウル心中』(1985年)
- 第4回公演『スターダスト』(1986年)
- 第5回公演『小百合さんのビル・エバンス』(1987年)
- 第6回公演『星空のチャーリー・パーカー』(1987年)
- 第7回公演『ジャズと拳銃(SIDE 2)』(1988年)
- 第8回公演『シャボン玉ビリーホリデー』(1988年)
- 第9回公演『ショウは終わった』(1989年)
- 第10回公演『マジカル☆ヒステリー☆ツアー』(1990年)
- 第11回公演『JINSEI GAME』(1990年)
- 第12回公演『愛とスッタモンダの世界』(1991年)
- 第13回公演『夢の中温泉』(1992年)
- 第14回公演『ハリウッドマンション』(1992年)
- 第15回・20回公演『サクラパパオー』(1993年、1995年)
- 第16回公演『アロハ颱風』(1993年)
- 第17回公演『腹黒弁天町』(1994年)
- 第18回公演・第27回公演『阿呆浪士』(1994年、1998年)
- 第19回公演『三十郎大活劇』(1994年)
- 第21回公演『MONEY』(1995年)
- 第22回・26回・37回公演『凄い金魚』(1996年、1997年、2011年)
- 第23回公演『裸天国』(1996年)
- 第24回公演『鰻の出前』(1997年)
- 第25回公演『エアポート97』(1997年)
- 第28回公演『中年ロミオ』(1998年)
- 第29回公演『ヒゲとボイン』(2000年)
- 第30回公演『斎藤幸子』(2001年)
- 第31回公演『裸でスキップ』(2004年)
- 第32回公演『あしたのニュース』(2006年)[9]
- 第33回公演『妻の家族』(2007年)
- 第35回公演『世界の秘密と田中』(2009年)
- 第36回公演『YMO〜やっとモテたオヤジ』(2010年)
- 第38回公演『ハズバンズ&ワイブズ』(2011年)
- 第39回公演『おじクロ』(2012年)
- 第40回公演『ダチョウ課長の幸福とサバイバル』(2013年)
- 第41回公演『ポンコツ大学探険部』(2015年)
- 第42回公演『筋書ナシコ』(2016年)
- 第43回公演『ユー・アー・ミー?』(2017年)
- 第44回公演『父の黒歴史』(2018年)
- 第45回公演『2.8次元』(2019年)
- 第46回公演『コメンテーターズ』(2021年)
- 第47回公演『君に贈るゲーム』(2022年)
- 第48回公演『ウェルカム・トゥ・ホープ』(2023年)
- 第49回公演『七人の墓友』(2024年)
- 『距離と人間』(2020年)
- 『ショウは終わった』(2023年)
- 『七人の墓友』(2023年)
それ以外
- 伊東四朗・小松政夫ツーショットプレイ『エニシング・ゴーズ』(1995年)
- ABCミュージカル『狸』(1996年、主演:木の実ナナ)
- パルコプロデュース
- 『サクラパパオー』(2001年、主演:櫻井淳子、出演:羽場裕一)
- 『最悪な人生のためのガイドブック』(2005年、音楽:本多俊之、主演:川平慈英、出演:森山未來・堀内敬子)
- 『魔法の万年筆』(2007年、主演:稲垣吾郎(SMAP))
- 『恋と音楽II 〜僕と彼女はマネージャー〜』(2014年、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎(SMAP))
- 『恋と音楽FINAL 〜時間劇場の奇跡〜』(2016年、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎)
- FREE TIME, SHOW TIME『君の輝く夜に』(2018年、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎)※作詞も担当
- わらび座 ミュージカル
- 『為三さん』(2015年⁻2016年、音楽:八幡茂、振付:ラッキィ池田)※作詞も担当
- 『KINJIRO!〜本当は面白い二宮金次郎〜』(2017年)※作詞も担当
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アキタ』(2023年、音楽:久米大作)※作詞も担当
- モブ・モガ
- 『君の輝く夜に〜FREE TIME,SHOW TIME〜』(2019年、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎)※作詞も担当
- ミュージカルコメディ『恋のすべて』(2022年、音楽:青柳誠、主演:稲垣吾郎)※作詞も担当
- ala Collection シリーズ vol.13『百日紅、午後四時』(2022年、主演:市毛良枝)
- 朗読劇(構成・演出名義)
- 北九州芸術劇場リーディングセッションvol.13『裸でスキップ』(2008年、音楽・ピアノ演奏:佐山雅弘)
- リーディングドラマ『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』(2012年、原作:六草いちか、音楽・ピアノ演奏:佐山雅弘、主演:斉藤由貴)
- 可児市文化創造センター『シリーズ恋文vol.10』(2019年、出演:辰巳拓郎・木の実ナナ)
演出
脚本
- アトリエ・ダンカンプロデュース
- ABCミュージカル『阿OKUNI国』(1990年、主演:木の実ナナ)※作詞も担当
- 『バルセロナ物語』(1991年、演出:栗山民也、主演:東山紀之・牧瀬里穂)
- 『下町のショーガール』(1992年、演出:栗山民也、主演:木の実ナナ)
- カーペンターズ・ミュージカル『ア・ソング・フォー・ユー』(2011年、演出:菅野こうめい、音楽:久米大作、主演・川平慈英)
- パルコプロデュース
- 『謎の下宿人〜サンセット・アパート〜』(2003年、演出:山田和也、主演:稲垣吾郎(SMAP))
- 『斎藤幸子』(2009年、演出:河原雅彦、主演:斉藤由貴)
- 『ぼっちゃま』(2011年、演出:河原雅彦、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎(SMAP))
- 『恋と音楽』(2012 - 2013年、演出:河原雅彦、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎(SMAP))
- 『サクラパパオー』(2017年、演出:中屋敷法仁、主演:塚田僚一(A.B.C-Z)、出演:川村智花)
- 『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?』(2018年、演出:本広克行、主演:ももいろクローバーZ)
- 『阿呆浪士』(2019年、演出:ラサール石井、主演:戸塚祥太(A.B.C-Z))
- 『腹黒弁天町』(2022年、演出:松村武、主演:福田悠太(ふぉ〜ゆ〜)・辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜))
- 『三十郎大活劇』(2022年、演出:ラサール石井、主演:青柳翔(劇団EXILE))
- 栗山民也 演出作品 (アトリエ・ダンカンプロデュース除く)
- OFFICEぱれえどプロデュース『ソングデイズ』(1991年、主演:ちあきなおみ)
- 松竹音楽劇『火の鳥』(1994年、主演:岡本健一・つみきみほ)
- 東宝現代劇新春特別公演『新橋ラプソディー』(2001年、主演:森光子)
- 松竹「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」夜の部『寝坊な豆腐屋』(2007年、主演:森光子・中村勘三郎)
- TOKYO演劇フェア『3人の作家によるカクスコ変奏曲・春はどこから〜サツキ荘空き室あり』(1994年、演出:中村育二、出演:カクスコ)
- O2コーポレーション『BONTAN DOUROU』(1994年、演出:加納幸和)
- ラフカット公演『村田さん』(1995年・2002年、演出:堤泰之)
- 劇団青年座(演出:宮田慶子)
- 第178回公演『妻と社長と九ちゃん』(2005年)
- 第201回公演『をんな善哉』(2011年、主演:高畑淳子)
- 第221回公演『フォーカード』(2016年)
- 新作落語
- 『花緑落語〜ナンパジジイ〜』(2002年、出演:柳家花緑)
- 花緑と風間の落語会『よいしょの階段』『死刑台のカツカレー』(2006年、出演:柳家花緑・風間杜夫)
- 『ニッポンの芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生』(原案・構成名義、2016年、出演:柳家喬太郎・佐山雅弘)
主な映画
- インターネット映画
- Click cinema『好き』(原案、2000年11月、主演:田中麗奈)
主なテレビドラマ
劇団ラッパ屋所属の俳優
出典:役者紹介 - 劇団ラッパ屋[12]
脚注
注釈
出典
外部リンク