豊後竹田駅
豊後竹田駅(ぶんごたけたえき)は、大分県竹田市大字会々にある、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線の駅である[1]。 竹田市の代表駅で全列車が停車し、竹田市の表玄関にもなっている[1]。普通列車は三重町発宮地行き2本を除き当駅で運行系統が分断され、大分方面と熊本方面への列車は当駅で乗り換えとなる。大分方面の列車は比較的多いが、熊本方面の普通列車は1日に下り6本(うち1本豊後荻発)・上り5本のみの運転である。 歴史開業当初の読みは「ぶんごたけだえき」と濁音だったが、これは地名の読みとは異なるものであり、1969年(昭和44年)に現在の読みに改められた[5]。かつては駅弁が販売されていた時期もあった。 年表
荒城の月1951年(昭和26年)、当時の竹田町民から寄贈されたレコードを使って、改札を担当する駅員が列車の発着時に瀧廉太郎作曲の歌曲「荒城の月」を流しており[7]、現在の発車メロディ・接近メロディにあたるものとなっていた。当時は同じ瀧作曲の「菊」も流していた[7]。川端康成が1953年(昭和28年)に発表した「波千鳥」や、内田百閒が同年に発表した「雷九州阿房列車」では、当駅で「荒城の月」の唱歌が流れることが登場している[6]。 当初は山田耕筰が編曲したものが流されていたが、1987年(昭和62年)秋に当駅で曲を聞いた小沢昭一が竹田市長に「廉太郎ゆかりの地には原曲がふさわしい」と要請[9]。これを受けた市は1988年(昭和63年)瀧廉太郎の原曲で、竹田市少年少女合唱団が歌ったものを作成、それを駅に依頼して流している[6][9]。 なお、2024年3月から発車メロディーを瀧廉太郎の「花」としている(到着時の「荒城の月」は継続)[11]。 駅構造築堤上に島式ホーム1面2線を有する地上駅である[1]。ホームは10両編成分あるが(未使用部分も含む)、臨時列車や回送列車以外では使用されることは無い。ホームの脇には夜間滞泊に使用される、車両留置用の側線が並んでいる[1]。駅舎とは地下通路で連絡している[1]。 駅舎は、瀧廉太郎作曲の歌曲「荒城の月」で有名な岡城にちなみ武家屋敷風にしたものとなっている[8]。直営駅でみどりの窓口がある[1]。 2024年(令和6年)1月から3月にかけての改修工事で竹田市によって駅構内の待合室と竹田市観光ツーリズム協会の観光案内所がリニューアルされた[11]。また、この改修に合わせて竹田市観光ツーリズム協会の本部も竹田温泉花水月内から駅に移転した[11]。 駅の横に駐車場と、乗務員宿泊所と通信機器室が併設されており、駅の奥には「竹田保線区」と呼ばれる保線基地がある。また、入れ換えのため構内の熊本方にはY字形の引き上げ線が設置されている。その他、駅裏に「落門の滝」という滝がありプラットホームからも望見される[1]。 のりば
利用状況
駅周辺駅前には竹田市の中心市街地が広がっており、駅前を国道502号が横切っている。
その他バス路線駅前に竹田駅前バス停があり、以下の路線バスが発着している。
隣の駅脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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