藤崎 (百貨店)
株式会社藤崎(ふじさき、英: Department Store Fujisaki Co., Ltd.)は、宮城県仙台市青葉区一番町に本社・本店を置き、仙台市を中心として東北地方(青森県を除く)に店舗を展開する百貨店である。 概要仙台市の繁華街一番町にある本店は、2007年(平成19年)売上高486億4400万円、売場面積30,447平方メートルで、東北地方の百貨店では売上額はトップ、売場面積は仙台三越(35,400平方メートル)に次ぎ2位である[注釈 1]。 青森県を除く東北地方の都市にギフトショップ、サテライトショップ、外商事務所を展開している。 2006年2月期の売上構成は衣料品36%、食料品24%、身の回り品22%等となっている。 本店に大きく依存した店舗展開のため、2012年頃の仙台駅前再開発で開店が予定される大規模店舗の影響があるのではないかと予測されていた[4]。本店の増床の他、2007年3月には本館隣接地に「ルイ・ヴィトン」の路面店を開店するなどし、これらの新規進出店に対抗する経営策をとっている[5](→一番町三丁目のブランド街化)。 テレビ番組と連携した物産展にも積極的で、『TBCおめざ感謝祭』や『OH!バンデス』フェア(宮城県の夕方ワイド番組)の例がある。 創業家が発行済株式の約47%を保有する、オーナー企業である。上位10位以内の大株主にも、その他企業はみられず、東北地方及び北日本ではわずかとなる地場百貨店となった[6]。 代表取締役社長(4代目)・七代目藤崎三郎助(前名・正隆)には約9年間の伊勢丹勤務経験がある。2015年4月1日時点、伊勢丹系列の商品共同調達組織である全日本デパートメントストアーズ開発機構(ADO、2020年3月末に解散)から商品の供給を受けていた。 毎年、5月に開催の仙台・青葉まつりに藤崎すずめ連として参加。その年の新入社員を中心に若年層で構成されている。4月から祭り本番まで大町館屋上で練習している為、アーケードに笛の音色が響き渡る。また、毎年上位入賞を果たしている。 2015年5月22日には、小型店としては12店目となるヴィーフジサキ六丁の目店(若林区)を大和リースが開発にあたった「フレスポ六丁の目南町」内に[7]、同6月12日には山形店を山形市七日町の複合ビルである「アズ七日町内」に開設した[8][9]。これに合わせ既存の外商拠点は同ビル3階に移設された[10][11]。 沿革
店舗百貨店
―以下は事務、営業関係の建物で商業棟ではない―
サテライトショップ
ギフトショップ・営業店等
関連店舗
かつては子会社の「株式会社藤崎ストア」(1959年設立)を通じて、「フジストア」「藤崎ストア(昭和50年代初頭)」以後、「藤崎スーパーマーケット」として店舗展開していた。黒松店を本店とし、中山店、幸町店、鶴ヶ谷店、銀杏町店、河原町店、キャラウェイ店、泉寺岡店(のちに移転し寺岡店を開業)、古川店、いずみ中山店、泉ビレジ店、岩沼店、大河原店、子平町店などが最盛期には展開していた。1993年に経営不振に陥り不採算店を閉鎖したうえで「株式会社藤崎ストア」を解散。以後は経営を新会社として設立した「藤崎スーパーマーケット株式会社」が引き継ぎ経営再建を行った。1996年には全8店舗のうちいずみ中山店などの4店舗を岩手県資本のスーパーマーケットであるファルに店舗を譲渡。加えて幸町店と岩沼店を店舗閉鎖し、事実上スーパーマーケット事業の大幅縮小を行った。残ったキャラウェイ店と寺岡店でのみ経営を行ったが、2005年にキャラウェイ店を閉鎖したうえで、会社清算に至った。最後まで残った寺岡店は、直営化されたうえで、現在の「フードマーケットフジサキ」として2006年にリニューアルして現在に至る。 POSシステムCMソング『虹をかける藤崎』がCMソングとして1971年に制作されている。歌詞は『河北新報』紙上で一般公募されたものであり、岩谷時子が補作している。作曲はいずみたく。歌は、いずみ朱子(ヤング101メンバー)とハニー・ナイツが担当した。テレビ・ラジオCMの他、TBCラジオの番組『朝の百貨店案内』(1997年終了)で長くオンエアされた。歌詞は各曜日を英語で歌っていくのだが、楽曲の制作当時、定休日として設定されていた木曜日(サーズデイ)が歌詞に含まれていないことが、一部で話題となった[23]。 なお、1989年3月10日からは、菅原進(ビリー・バンバン)による新たなオリジナル・イメージソング『好きさ、この街が…』(作詞:葉山真理、作曲:菅原進)が使用されるようになり、現在も平日にDate fmで9:55から放送されている『FUJISAKI Precious Voices』(「Morning Brush」内)や、TBCラジオの10:00直前の開店案内CM(「En∞Voyage」内)、またテレビCMなどでもオンエアされている。2014年7月より、藤崎のHP上で聴くことができるようになっている。 脚注注釈出典
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