栃木県の市町村歌一覧(とちぎけんのしちょうそんかいちらん)は、日本の栃木県に属する市町村で制定されている、もしくは過去に制定されていた市町村歌などの自治体歌やそれに準じた楽曲の一覧である。なお、一覧の順序は全国地方公共団体コード順による。
概説
1962年(昭和37年)に制定された「県民の歌」(作詞:岡きよし、補作:栃木県県章・県民の歌選定委員会、作曲:川島博)は県内の公立学校での指導もあり、1960年代に制定された県民歌の中では認知度が比較的高いことで知られている[1]。県下の市町でも平成の大合併で新たに誕生した市を含めて自治体歌制定への意識が高く、市部では2015年(平成27年)に栃木市・那須塩原市が、2016年(平成28年)に下野市が市歌を制定し、県内の全ての市で市歌が出揃っている。足利市と大田原市は21世紀に入って2代目の市歌を制定したが、旧市歌も市民愛唱歌として存続している。
町部でも市部と同様に制定率が高く、塩谷郡塩谷町が1975年(昭和50年)に作成した町制10周年記念歌を町歌とみなす場合は制定率100%となる[注 1]。
市部
- 宇都宮市
- 作詞:西條八十 作曲:古賀政男
- 市制60周年記念。
- 足利市
- 作詞:清水次郎 補作:市民に親しまれる歌制定委員会 作曲:八洲秀章
- 2代目の市歌である。
- 作詞:尾上柴舟 作曲:平岡均之
- 初代の市歌である。2代目市歌制定後は市民愛唱歌として扱われている。なお歌詞は3番まで存在するが、現在は2番までしか使われていない。
- 栃木市
- 作詞:麻衣 作曲:久石譲
- 新設合併5周年記念。2代目(新設合併後としては初代)の市歌である。
- 佐野市
- 作詞:松島賢一 補作:榊原広子 作曲:榊原政敏
- 鹿沼市
- 作詞:駒井瞭 補作:鹿沼市歌選定委員会 作曲:渡辺貞夫
- 2代目の市歌である。
- さわやか・ときめき・夢タウン[6] - 1998年(平成10年)発表
- 作詞:本田秀雄 作曲:タイロン橋本
- 市制50周年記念イメージソング。
- 日光市
- 作詞:松島賢一 補作:喜多條忠 作曲:船村徹
- 新設合併5周年記念。2代目(新設合併後としては初代)の市歌である。
- 小山市
- 作詞:宮澤章二 作曲:佐藤眞
- 市制25周年記念。
- 真岡市
- 作詞:野沢一二 補作:制定委員会 作曲:青柳勝 編曲:中島安敏
- 大田原市
- 作詞:村田さち子 作曲:池辺晋一郎
- 2代目の市歌であり、例規集では「新・大田原市歌」とされている[11]。
- 作詞:吉川静夫 作曲:大村能章
- 初代の市歌である。新市歌の制定後も廃止されず例規集に「前・大田原市歌」の表題で収録されている[12]。
- 矢板市
- 矢板市の歌[13] - 1978年(昭和53年)11月1日制定
- 作詞:久保育雄 補作:関口義明 作曲:荒井英一 編曲:有賀敏文
- 作詞者は所在不明となっており、情報提供が呼び掛けられている[14]。
- 那須塩原市
- 作詞:田代芳寛 作曲・編曲:田中聡美
- さくら市
- 願いこめた花[16] - 2007年(平成19年)5月制定
- 作詞・作曲:河口京吾
- 那須烏山市
- 作詞:南ます子 作曲:荻野治子
- 下野市
- 作詞:保岡直樹 作曲:矢内弘子
- 市制10周年記念。
町部
- 河内郡上三川町
- 上三川町民の歌[19] - 1978年(昭和53年)3月制定
- 作詞:泉漾太郎 作曲:中田喜直
- 芳賀郡益子町
- 作詞:伏見真之介 補作:雨宮義人 作曲:石井信夫
- 芳賀郡茂木町
- 作詞:渡辺力栄 作曲:三村義雄
- 芳賀郡市貝町
- 芳賀郡芳賀町
- 作詞:塩田勉 補作:森菊蔵 作曲・編曲:狛林正一
- 下都賀郡壬生町
- 作詞:赤木紀子 補作:壬生町民の歌選定委員会 作曲:大森忠
- 普及のため「町民の歌広報大使」が任命されている[25]。
- 下都賀郡野木町
- 作詞:新井清時 補作・監修:なかにし礼 作曲:すぎやまこういち
- 塩谷郡塩谷町
- 作詞・作曲・編曲:船村徹
- 町制10周年記念歌。歌詞に「塩谷」を始めとする特定の地名は含まれておらず、町の沿革では日本コロムビアが製造したレコード(PES7597)のB面収録曲「塩谷町音頭」しか取り上げられていない[27]。
- 塩谷郡高根沢町
- 那須郡那須町
- 那須町民の歌 - 1979年(昭和54年)11月制定[29]
- 作詞:島田藤翁 作曲:伊藤忠雄
- 那須郡那珂川町
- 作詞:那珂川町のみなさん・工藤慎太郎 作曲:工藤慎太郎 編曲:小倉良・尾栗直樹
廃止された市町村歌
- 栃木市
- 新設合併前の(旧)栃木市の市歌であり、合併協議会の申し合わせにより失効した。
- 鹿沼市
- 作詞:戸枝弘 作曲:堀内敬三
- 初代の市歌である。旧粟野町の編入合併後にも引き継がれたが、合併1周年を機に2代目の現市歌が制定されたことに伴い廃止。
- 日光市
- 作詞:蓬田秀雄 作曲:船村徹[32]
- 市制施行15周年を記念して制定された初代の市歌である。新設合併に伴い廃止された。
- 今市市
- 黒磯市
- 作詞:吉川静夫 作曲:久地正信
- 安蘇郡田沼町
- 安蘇郡葛生町
- 作詞:野部千恵 作曲:松永耕明
- 合併20周年を記念して制定。
- 上都賀郡粟野町
- 作詞:斎藤宗之 補作:町民の歌制定委員会 作曲:中田喜直 編曲:若松正司
- 塩谷郡藤原町
- 塩谷郡栗山村
参考文献
- 114〜119ページ「栃木県」。
脚注
注釈
- ^ 他に市町村歌の制定率が高い都道府県としては秋田県と大阪府があるが秋田県は小坂町、大阪府は島本町のみ公的な町歌を制定していない(両町ともイメージソングは存在する)。
出典
関連項目