東海NEXUS
東海NEXUS(とうかいネクサス)は、愛知県一宮市に活動拠点を置く女子硬式野球のクラブチームである。全日本女子野球連盟、全日本女子硬式クラブ野球連盟、中部女子硬式野球連盟(センターリーグ)に所属している。 概要チーム名の由来とビジョンチーム名の「NEXUS」は英語で「連鎖」「連結」「つながり」を意味し、女子野球選手の活動の場の創出、未来を担う子どもたちが健やかに育つ環境作り、地域雇用への貢献を理念に、本拠地の一宮市に限らず、愛知県、東海地方、中部地方の女子野球の知名度の向上、文化の発展を目的として活動している[1]。チームビジョンは「社会人としてのチカラを野球に、野球人としてのチカラを社会に」を掲げ、野球選手として・社会人として社会に貢献できる人材育成を目指している[2]。 発足までの経緯2018年に淡路島から愛知県一宮市に移転してきた日本女子プロ野球機構(JWBL)球団の愛知ディオーネは、地元密着をキーワードに順調に女子野球文化を地域に根付かせていった。ところが2019年のシーズン終了後に、契約形態の変更などをめぐってJWBLの全所属選手(71人)の半数以上(36人)が退団[3]。さらには2020年のシーズンは全球団が京都に集結し、関西を中心としたリーグ戦を開催することが発表された[4]。これにより愛知ディオーネは、チーム名に愛知という地域名こそ残せどわずか2年で事実上の撤退となった。 ディオーネの監督であった碇穂は、愛知県に移転してきた際、東海地方の女子野球の知名度の低さを目の当たりにし、学校訪問や野球教室などを積極的に行っていた。ところが女子プロ野球チームが撤退することにより東海地方の女子野球文化が再び衰退する危機を感じたことから一宮市に残り、一宮を拠点とした東海地方・中部地方の女子野球の知名度を向上させるためのチームを作ることを決意。2020年2月16日に東海NEXUSの創設が発表された[5]。初代メンバーとしてディオーネ時代の教え子でもある堀田ありさ、三原遥、只埜榛奈、榊原梨奈の4人に加え、女子プロ野球に所属していた青木悠華、山口千沙季の6人が所属することも同時に発表された[5]。 同年3月16日には法人化のアナウンスを行い、一般社団法人東海NEXUSとしての活動を行うことが発表された[6]。 2020年は出場登録選手が規定に満たないことからチーム単独でのリーグ戦参加を見送ることになり、山口千沙季[7]、三原遥[8]の退団などにより人数が揃うのに苦労を伴ったが、2021年から愛知ディオーネを退団した笹沼菜奈[9]、ハナマウイから樋口楓[10]が加入すると、4月1日に新入団選手5名が加入し、チーム単独で一般社団法人全日本女子野球連盟への加盟ができることとなった。 東海RAISE 発足と大学連携2024年現在、高校女子野球部が急増しているが大学女子野球部は少なく地方大学に分散し、クラブチームも関東や関西に集中していることなどもあり、多くの学生は進学や就職時に野球をやめるか他地域のクラブや大学で学業や就業と並行して選手生活を続けるかの選択を迫られている現状である。また従前は東海NEXUSの練習拠点がなく施設確保に課題があった[11]。 そこで隣接市の岐阜県各務原市に所在し健康科学や福祉系の学部がある東海学院大学と連携協力締結と併せて、NEXUSの下部組織で大学と共同運営する「東海RAISE」(とうかいレイズ)の発足を2024年10月に発表した。チーム側は野球部や学内施設の利用提携・男子野球部との交流・大学通学希望選手の入団など競技継続と大学教育の両立を図り、大学側も資格取得などのデュアルキャリアを支援し、女子の競技人口が増えれば球界全体の活性化にも繋がるのではと期待する東院大・長谷部裕監督の考えのもと野球部との協力関係や指導者育成などを通して女子野球の普及活動に協力するという[11][12]。 所属選手2024年12月15日発表時点[13][14][15][16][17][18]。 監督・コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
過去の主な所属選手メディア出演スポンサー2024年4月時点、五十音順。
関連項目脚注
外部リンク
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