東京都の超高層建築物・構築物の一覧東京都の超高層建築物・構築物の一覧(とうきょうとのちょうこうそうけんちくぶつ・こうちくぶつのいちらん)では、東京都にある高さ170メートル以上(日本の法令上は高さ60メートル以上(建築基準法第20条第1号より[1])だが、例が多くなるため閾値を上げている)の超高層建築物と構築物の一覧を示す。高さは尖塔を含みアンテナマストは含まない(比較のための煙突やタワーも記入してあるが、建築物ではない)。 概説東京都は、高さ100m以上のビルが世界の都市で3番目に多い600棟以上あり、そのうち高さ150m以上のビルは約200棟所在している(2024年現在)。東京都で一番高い構造物は2012年(平成24年)に竣工した東京スカイツリーで、高さ634.0mの世界一高い自立式鉄塔(lattice tower)である[2]。東京都で2番目に高い構造物は、高さ333.0mの東京タワーで、1958年(昭和33年)に竣工した[2]。 2024年現在、東京都で1番高いビルかつ3番目に高い構築物は高さ325.2mの麻布台ヒルズ森JPタワーで、大阪府のあべのハルカス(高さ300.0m)を超えて日本一高いビルである。2028年には千代田区に、高さ385mのTorch Tower(トーチタワー)が竣工し[3]、東京都で1番高いビルになる他、東京タワーを超えて2番目に高い構築物にもなる。 2024年現在、日本国内には高さ200m以上の超高層ビルは51棟あり、そのうちの38棟が東京都に所在している(日本国内2位が大阪府の6棟、同3位が愛知県の4棟)。170メートル未満の超高層ビルはCategory:東京都の超高層ビルを参照。 都内区市の最高層2024年現在、竣工済みの東京23区および市における最高層の超高層ビルは下記の通りである。
港区・千代田区・中央区・新宿区・豊島区・渋谷区・江東区・品川区内のビルの順位は以下を参照。
沿革日本で超高層建築物(skyscraper)が建設されるようになったのは比較的最近のことである。景観および技術的な理由から[4]、日本の建築基準法は容積率制限が導入された1963年(昭和38年)まで31メートルの高さ制限を設けていた[5](百尺規制)。この建築基準法改正後、霞が関ビルが建築され1968年(昭和43年)に完成した。霞が関ビルは36階建て、高さ156メートルで、それまで日本一だった17階建てのホテルニューオータニ本館の2倍の高さとなり、日本初の超高層ビルと考えられている[6][7]。第二次世界大戦後の高度経済成長と東京オリンピック(1964年(昭和39年)夏季オリンピック)は、1960年代・1970年代を通じて建築ラッシュをもたらし、バブル景気の発生・崩壊を経験した1980年代・1990年代も続いた[8]。 東京都は東京23区と多摩地域に分けられるが、すべての超高層建築物はかつて東京市であった23区内にある。新宿区の西新宿地区は、東京都初の超高層ビル群大規模開発エリアだった。1971年(昭和46年)の京王プラザホテル本館の完成を皮切りに超高層ビルの建設が続き、今では東京の全超高層建築物のうち11棟がこの地区にある[9]。 2012年には高さ634メートルの東京スカイツリーが完成。東京タワーより301メートル高くなり、日本で一番高い自立式構築物となった。2023年には高さ325mで国内最高層となる麻布台ヒルズ森JPタワーが竣工したが、この4年後の2027年には高さ390メートルで国内最高層のビルとなる「Torch Tower」が完成予定。 超高層建築物・構築物下記は、現存する高さ170m以上の超高層建築物・構築物である。 (凡例)
現存しない建築物・構築物以下はかつて東京都に存在したが解体または破壊されて現存しない高さ110メートル以上の建築物と構築物の一覧である。
未完成の建築物・構築物建設中以下は東京都で建設中の高さ170メートル以上の建築物と構築物の一覧である。骨組みのみ完成しているビルも含む。
計画中以下は東京都での建設が計画されている高さ170メートル以上の建築物と構築物の一覧である。
このほか「赤坂七丁目2番地区」など200mを超えるビルの建設計画がある。 白紙となった計画以下は東京都での建設が計画されていた高さ180メートル以上の建築物と構築物の一覧である。
東京都で最も高い建築物の変遷以下は浅草凌雲閣以降の歴代の東京一高い建築物の一覧である。構築物では、1958年竣工の東京タワーが2012年の東京スカイツリー竣工まで高さ日本一(東京一)であった。
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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