TAKANAWA GATEWAY CITY
TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ、たかなわゲートウェイシティ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主導し、東京都港区港南2丁目、芝浦4丁目、高輪2丁目、三田3丁目にまたがる再開発計画である。JR品川車両基地の跡地を利用し、開発区域面積は約9.5haである。 概要別名はTokyoYard PROJECT[1]。TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE(芝浦4丁目、三田3丁目)、文化創造棟(芝浦4丁目)、THE LINKPILLAR 2(港南2丁目)、THE LINKPILLAR 1 NORTH/SOUTH(港南2丁目、高輪2丁目)の4つの地区、5つの建築物からなる[2]。再開発にさきがけ、JR東日本は2020年3月14日に、品川駅と田町駅の間に山手線・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅を暫定開業した[3]。 しかし、2019年4月に、品川駅周辺の工事で石垣が見つかり、翌年に高輪築堤跡であることが確認された[4]。JR東日本と高輪築堤調査・保存等検討委員会が議論した結果、高輪築堤跡の二箇所を現地保存し、一箇所を移築保存する方針を決めた。そのため、高輪築堤跡の橋梁部がある3街区に建築計画が変更された[5]。さらに2020年にはコロナショックで利用者が激減、2020年東京オリンピックも延期かつ無観客となり、遺跡発見・コロナショック・五輪需要消滅という三つの想定外の出来事に見舞われた[6]。 2022年4月21日に公表されたまちづくりプランによると、2025年3月に高輪ゲートウェイ駅周辺エリア(THE LINKPILLAR(リンクピラー) 1 NORTH/SOUTH)を開業し、2025年度中にほかのエリアを開業する。THE LINKPILLAR 1は高輪ゲートウェイ駅前の4街区に立地するツインタワーで、KDDIが本社の移転を予定している。その23階から30階にマリオット・インターナショナルの最高峰ブランド「JWマリオット」が入居し、首都圏初開業となる。THE LINKPILLAR 2は街区3に立地し、泉岳寺駅に隣接する地上31階の超高層ビルである。文化創造棟(仮称)は街区2に立地する。TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCEは街区1に立地し、地上44階、地下2階の高層高級賃貸住宅である[7][2]。 2023年5月16日に、この街の名称を『TAKANAWA GATEWAY CITY』にすると正式に発表された[8]。 2024年3月15・16日に高輪ゲートウェイ駅において、「TAKANAWA GATEWAY CITYまちびらき前年祭」を開催。 同年10月27日、港区三田の三田台公園で開催された高輪地区祭りにJR東日本が「TAKANAWA GATEWAY CITYまちづくりPRブース」を出展し、概要などを明らかにした。さらに、12月8・9日に開催されたTAKANAWA GATEWAY CITY5・6街区で確認された高輪築堤の現地見学会では、TAKANAWA GATEWAY CITYにおける高輪築堤の具体的な活用法の紹介も行われた[9]。
同10月30日、前述の高輪地区祭りにおいて概要を公開したことをうけ、TAKANAWA GATEWAY CITY第1期(THE LINKPILLAR 1 南北両棟)の開業=街びらきを2025年3月27日とする旨を公表した[10]。また、JR東日本文化創造財団が運営する文化創造棟の正式名称を「MoN Takanawa:The Museum of Narratives(モン タカナワ: ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)」とし(MoNは門のことで高輪ゲートを表す)、2026年春にオープンすることも明らかとなった[11]。THE LINKPILLAR 1 南北両棟とTHE LINKPILLAR 2に跨る商業施設はルミネが展開するファッションビル「NEWoMan」となり、約200の店舗が入居する。建物間の公開空地はパブリックスペースの「ゲートウェイパーク」や「高輪辻広場」「泉岳寺辻広場」となり、東海道五十三次をインスパイアした「53 Playable Park」をコンセプトとした「高輪リンクライン」で結ぶ。TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE脇にはビオトープも設けられる[12]。 脚注
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