映画と実録でつづる第二次世界大戦
『映画と実録でつづる第二次世界大戦』(えいがとじつろくでつづるだいにじせかいたいせん、原題:All This and World War II)は、1976年に公開されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画[1][2][3]。監督はスーザン・ウィンスロー。 概要1939年のナチス・ドイツのポーランド侵攻から1945年の日本の降伏までを描いた作品。ムービートーン・ニュース、ナチス・ドイツの当時のニュースのクリップ、20世紀フォックスおよび他スタジオの戦争映画の一部を引用して編集した映像で構成された。 ジャック・ベニー、エドガー・バーゲンとチャーリー・マッカーシー、ミルトン・バール、ハンフリー・ボガート、リチャード・バートン、ネヴィル・チェンバレン、ドワイト・D・アイゼンハワー、クラーク・ゲーブル、アドルフ・ヒトラー、ボブ・ホープ、ジョセフ・P・ケネディ、ローレル&ハーディ、ジェームズ・メイソン、ベニート・ムッソリーニ、フランクリン・デラノ・ルーズベルト、ヨセフ・スターリン、ジェームズ・スチュアートなどがアーカイブ出演[1]。 BGMにはビートルズの楽曲をアンブロージア、エルトン・ジョン、ロッド・スチュワート、ビージーズ、ピーター・ガブリエルなどがカバーしたものが使用された。当初は原曲を使用する予定だったが、プロデューサーがサウンドトラック・アルバムでの収入を見込んで、他のアーティストたちを起用した[4][信頼性要検証]。音楽監督はルー・ライズナー。エルトン・ジョンの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は、ジ・エルトン・ジョン・バンドの名義で1974年にシングル発表されて大ヒットしたもの[5]が使用された。 テリー・ギリアムがアニメーションの提供を断ったという噂があるが、本作を構想したエグゼクティブ・プロデュ―サーのラス・リーガンは、ギリアムへの制作の依頼はなかったと明言している[6][信頼性要検証]。 公開アメリカでは1976年11月12日に公開[7]。しかし批評家からは酷評され、上映は僅か2週間で打ち切りとなってしまった[6][信頼性要検証]。 第30回カンヌ国際映画祭では非コンペティション部門にて上映された[8]。 日本では劇場未公開だったが、1985年3月14日の深夜0:16~1:40にTBSの『木曜ロードショー』で放送された[2]。ナレーターは納谷悟朗。 評価上記のように、本作は酷評されて上映は2週間で打ち切られた[6][信頼性要検証]。その後も、家庭用メディアの正規発表など一切なかった。 同名サウンドトラック・アルバム
音楽監督のライズナーが、サウンドトラック・アルバムのプロデューサーを務めた[6]。ウィル・マローンがオーケストラの編曲を担当し、デヴィッド・ミーシャムとハリー・ラヴィノヴィッツがロンドン交響楽団[注釈 1]とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した。 オリジナルLPは2枚組で、アメリカでは20世紀フォックス・レコード、イギリスではリヴァ・レコードから発表された[9][10]。売り上げは好調で、映画の興行収入よりも大きな収益を上げた[4][信頼性要検証]。全英アルバムチャートで最高位23位、合計7週間ランクインし[11]、Billboard 200では最高位48位を記録[12]。オランダとニュージーランドのアルバムチャートでは、それぞれ最高位17位[13]、37位[14]だった。 シングル・カット
エルトン・ジョンの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」 のシングル[22]は、本アルバムからのカットではなく、ジ・エルトン・ジョン・バンドの名義で1974年11月に発表されて全米・カナダで1位[23]を記録したものである。 →詳細は「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ § カバー・バージョン」を参照
収録曲LP
曲名は下記「タイトル」参照。 CD
チャート成績
DVD『ザ・ビートルズと第二次世界大戦』2016年、トニー・パーマーが再編集した『ザ・ビートルズと第二次世界大戦』(The Beatles And World War II)のDVDとCDが発表された[4][25][26][27]。 脚注注釈出典
外部リンク |
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