「恋におちて -Fall in love-」(こいにおちて フォール・イン・ラヴ)は、小林明子のデビューシングル[1]。ファンハウスが1985年8月31日に発売。
解説
- 表題曲は、1985年8月30日から放送されたTBS系テレビドラマ『金曜日の妻たちへIII・恋におちて』主題歌に起用された[2]。
- 同年11月1日、オリジナル・カラオケとメロ入りカラオケ、そしてボーカル入りの計3曲ずつ収録したシングル・カセット盤がリリースされた。
- 2ndアルバムの『心のままに』に、初回限定盤として英語ヴァージョンのシングル(BRF-1001)が別途添付され、CDアルバムにはボーナス・トラックとして同アルバムの11曲目に収録された。
- 平和より発表されたパチンコ『CRめぞん一刻~好きなのに…~』にもBGMとして採用されている[3]。
制作
- この曲は、ドラマ放映より1年も前に当時音楽制作会社に勤務していた小林明子がある歌手のために作曲したが、その歌手が引退してしまった。しばらくして偶然にドラマ関係者の耳に入り、湯川れい子が詞をつけ、歌手を誰にしようかと検討したところ、デモテープ用に歌った声がいい、と作曲者自身が歌うことになった[4]。
- この歌詞は湯川の実体験によるもので、また湯川が重視したのは「I'm just a woman Fall in love」[注 1]の辺りという[5]。
- 湯川は作詞するのにとても時間がかかったと語っている。特に「ダイヤル回して手を止めた」の部分はダイヤル式の電話を指しているが、1980年代後半は公衆電話がダイヤル式からプッシュホン式に替わったケースが多かったが、ダイヤル式は電話をかける時に時間がかかり、その時に迷う心理を表現するためにあえてこの部分を残して発表した。湯川は変更しようとしたが、当時のレコード会社のプロデューサーに「ここがいいんだ。ここを変えたらこの曲は死にます」と強く説得されたと語っている[6]。
- 小室哲哉は「表現はいい点と悪い点の両方ありますよね。その時代を象徴している言葉でもあるし、ダイヤルどころかプッシュでさえ番号を入れない今の時代では通じないことにもなる」と述べている[7]。
- クレジットされていないが、英語詞は山口美江が担当している。
海外でのプロモーション
- プロモーションのため小林は同年1月11日から8日間オランダに滞在し、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったメディアに出演した[8]。初回プレス2,000枚は即完売し、間もなく1,000枚を追加プレスした[8]。
- また、本作を収録したアルバム『FALL IN LOVE』は1986年2月に香港EMIを通じて香港でも発売され、同地で5万枚を売り上げゴールドディスクを受賞した[8]。
ディスクジャケット
- シングル盤のジャケットは途中で変更されたため、小林が横を向いているものと正面を向いているものの2種類がある。
チャート成績
- オリコンチャートでの集計では、累計で95万枚を記録した。また、ミリオンセラーとする記事もある[4]。
- TBS「ザ・ベストテン」には1985年10月10日に8位で初登場。12月5日に第1位に到達し、3週連続1位にランクイン。
- 1986年2月6日の10位まで計18週連続ベストテン入りを果たし、1985年の年間ベストテンでは7位にランクインしていた。
再発盤
- 『心みだれて -Say it with flowers-』とのカップリングでCDシングルとして再発売され、両曲共にオリジナル・カラオケが収録されたが、恋におちて -Fall in love- は通常ヴァージョンよりも長いF.O.になっている(通常 5分01秒, オリジナル・カラオケ 5分23秒)。
収録曲
タイアップ
収録作品
- 小林明子名義
- FALL IN LOVE(規格品番:28FB-2034) - オリジナル・アルバム
- True Love 〜ラヴ・バラード・セレクション(規格品番:32FD-1050) - バラード・ベスト
- GOLDEN☆BEST 小林明子(規格品番:BVCK-38089) - 廉価版ベスト
- 他のベスト・アルバムについては「小林明子#アルバム」参照。
- J-POPコンピレーション・アルバム
徳永英明によるカバー
- 収録曲
- 恋におちて -Fall in love-
- 作詞:湯川れい子 作曲:小林明子
- わかれうた
- 作詞・作曲:中島みゆき
- ENDLESS STORY
- 作詞・作曲:Dawn Ann Thomas 日本詞訳:ats-
その他のカバー
脚注
注釈
- ^ 文法的には「I'm just a woman falling in love」(私は恋に落ちつつある只の女)が正しい文章。
出典
外部リンク
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オリコン週間 シングルチャート第1位(1985年10月28日 - 11月4日、11月18日 - 25日、 12月9日 - 12月16日、12月30日付:2週連続(3回)・通算7週) |
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