平成27年台風第27号
平成27年台風第27号(へいせい27ねんたいふうだい27ごう、アジア名:Melor、命名:マレーシア、意味:ジャスミン[1]、フィリピン名:Nona)は2015年(平成27年)12月11日に発生した台風。 概要12月9日に発生した熱帯低気圧28Wが、11日15時(協定世界時11日6時)にカロリン諸島の北緯9度05分、東経138度0分で台風となり[2][3]、アジア名メーロー(Melor)と命名された[4][5]。 台風は12日未明にフィリピンの監視領域に達し、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はフィリピン名ノナ(Nona)と命名した[6]。なお、台風名のリストに予定されていたフィリピン名はノノイ(Nonoy)であったが[7][8]、アキノ大統領のニックネームであるノイノイ(Noynoy)と似ていることから、命名後にノナに変更された[9]。 台風は西進してフィリピンに接近しながら、12日以降に急速に発達。24時間で中心気圧を46ヘクトパスカル、48時間で65ヘクトパスカル低下させて[5]「非常に強い」台風へと成長し、現地時間14日11時頃(協定世界時14日3時、日本時間12時)にサマール島の北サマール州東部に上陸してフィリピンを横断、15日夜に東ミンドロ州から南シナ海に抜けたのち[10]、17日9時(協定世界時17日0時)に北緯13度0分、東経120度0分で熱帯低気圧になった[11]。 影響台風の接近に伴い、サマール州で13日にシグナル1の暴風雨警報 (PSWS)が発令され[12]、14日にはルソン島の南カマリネス州、カタンドゥアネス州、ビサヤ諸島の北サマール州、ビリラン州など9つの州にシグナル3が、マニラ首都圏や北カマリネス州やマリンドゥケ州、レイテ州など8つの州と地域にシグナル2、その他広範囲にシグナル1が発令された[13]。 22日までの集計ではフィリピン全土で74万人以上が事前避難[14]。332の地域で洪水が発生して被災者は約28万人[14]、被災家屋は246,780棟(全壊88,118棟)[14]。死者42名、負傷者24名、行方不明者4名[14]。被害額はインフラと農業・漁業などを合わせて約52億ペソ[14](約134億円[15])となっている。 その他この台風のアジア名「メーロー(Melor)」は、この台風限りで使用中止となり、次順からは「チャンパカ(Cempaka)」というアジア名が使用されることになった。 外部リンク脚注
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