1996年の台風
1996年の台風(1996ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。台風の発生数は26個と平年並みであった[1]。 月別の台風発生数
各熱帯低気圧の活動時期「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(01W)199601・アシアン
2月23日に発生した低圧部が27日にパラオ近海で熱帯低気圧に発達。 気象庁は、2月29日9時にフィリピン近海(北緯9.1度、東経127.5度)に位置していた熱帯低気圧が台風1号になったとしたが、3月1日9時にフィリピン上空(北緯11.1度、東経123.4度)で熱帯低気圧に降格した[2]。 台風2号(アン)
199602・02W・ビリン 3月30日に発生した低圧部が4月5日にグアムの南で熱帯低気圧に発達。 気象庁は6日3時にフィリピンの東(北緯10.2度、東経130.5度)で台風2号になったが、ほぼ発達することなく8日9時にフィリピン上空(北緯12.2度、東経123.2度)で熱帯低気圧に降格した[3]。 台風3号(バート)199603・04W・コンシン
5月9日にフィリピンの東で発生した熱帯低気圧は、発達して10日15時にパラオ近海(北緯9.5度、東経137.6度)で中心気圧1002hPaの台風3号となった。 台風は徐々に発達していき、一時は中心気圧930hPa、最大風速50m/sの非常に強い勢力にまで発達したが、北緯18度を超えると徐々に衰弱していった。 台風はその後も衰弱し、19日9時に日本の南東(北緯28.8度、東経144.6度)で温帯低気圧になった[4]。 台風4号(キャム)199604・05W・ディタン
5月18日に南シナ海で発生した熱帯低気圧は、20日21時に同海域(北緯17.8度、東経115.9度)で台風4号になった。 台風は東進し、24日3時に沖縄の南(北緯23.0度、東経126.9度)で熱帯低気圧に降格した[5]。 台風5号(ダン)199605・06W
7月5日にマリアナ諸島付近で発生した熱帯低気圧は、発達して6日21時に同海域(北緯21.0度、東経145.7度)で台風5号になった。 台風は一時強い勢力にまで発達したものの、関東最接近時には中心気圧985hPa、最大風速25m/sの勢力にまで弱まっていた。 その後台風は12日15時に得撫島の東(北緯46.0度、東経151.5度)で温帯低気圧になった[6]。 台風6号(イブ)199606・07W
→詳細は「平成8年台風第6号」を参照
7月13日にマリアナ諸島で発生した熱帯低気圧は、発達して14日15時に同海域(北緯20.5度、東経141.5度)で台風6号になった。 18日には強い勢力で屋久島近海を通過。勢力を保ったまま薩摩半島に上陸した。 その後は瀬戸内海に進み、同海域(北緯34.2度、東経133.4度)で熱帯低気圧に変わった[7]。 台風7号(フランキー)199607・08W・イデン
7月20日に南シナ海で発生した熱帯低気圧は、発達して22日9時に海南島近海(北緯18.0度、東経111.3度)で台風7号になった。 台風は同日中に海南島を通過。23日にトンキン湾に抜け、勢力のピークを迎えた。 その後はベトナムに進み、ベトナム上空(北緯19.6度、東経108.0度)で熱帯低気圧に変わった[8]。 台風8号(グロリア)199608・09W・グロリン
7月21日にフィリピンの東で発生した熱帯低気圧は、発達しながら北上し、22日21時に同海域(北緯13.9度、東経128.2度)で台風8号になった。 その後、竜岩市付近(北緯25.5度、東経115.5度)で熱帯低気圧に変わった[9]。 台風9号(ハーブ)199609・10W・フアニン
→詳細は「平成8年台風第9号」を参照 1996年7月24日午前9時頃、サイパン島の北東海上で発生。発生地点の緯度は19.0°で、比較的高緯度だった。台風は29日、フィリピンの東海上で超大型で非常に強い勢力に発達。なお、27日午後3時頃からの72時間、勢力は依然、中心気圧940hPa・最大風速45m/sのままであった(この間、強風域は拡大し続けていた)。しかしその後、先島諸島に近い海域でさらに発達し、31日午前3時頃、合同台風警報センター(JTWC)による解析で、カテゴリー5に達した。台風は31日午後5時頃に、最盛期勢力で沖縄県西表島付近を通過し、8月1日に台湾に上陸後、中国大陸に上陸。台湾上陸時は、JTWCによる解析でカテゴリー4のスーパータイフーンであった。そして2日、揚子江下流域にて熱帯低気圧に変わった。 台風10号(ジョイ)199610・12W
7月30日に日本のはるか南東で発生した熱帯低気圧は、発達し、8月1日3時に同海域(北緯28.4度、東経153.1度)で台風10号になった。 台風はその後北上したが、日本のはるか東(北緯33.6度、東経154.8度)で熱帯低気圧に変わった[10]。 台風11号(リサ)199611・14W
8月5日に南シナ海で発生した熱帯低気圧は、6日3時に同海域(北緯18.3度、東経113.9度)で台風11号になった。 台風はその後、広東省掲陽市付近(北緯24.2度、東経117.4度)で熱帯低気圧に変わった[11]。 台風12号(カーク)199612・13W
→詳細は「平成8年台風第12号」を参照 8月6日に沖縄近海で発生後、しばらくは沖縄付近を南下するなど複雑な動きをしていたが、11日頃からは進路を北寄りに変え、12日から13日にかけて沖縄本島に再接近。その後は発達しながら東シナ海を北上し、14日10時ごろに中心気圧960 hPa、最大風速40m/sという強い勢力で、熊本県熊本市付近に上陸した。台風は大分県国東市を経て周防灘へ抜け、同日15時には山口県徳山市(現在の周南市)に再上陸し、中国地方を通過して日本海に抜け、翌日6時半頃新潟県佐渡島を通過。9時には新潟県村上市付近に再々上陸した後、三陸沖へ抜けて16日に温帯低気圧に変わった。 台風13号(ニキ)199613・18W・ルシン
8月17日にフィリピンの東で発生した熱帯低気圧は、18日15時に同海域(北緯17.9度、東経129.3度)で台風13号になった。 台風は19日から20日にかけてルソン島を通過。その後はベトナムに進み、ベトナム上空(北緯20.3度、東経102.4度)で熱帯低気圧に変わった[12]。 台風14号(オルソン)199614・19W
8月21日に日本の南で発生した熱帯低気圧は、23日9時に同海域(北緯23.3度、東経142.3度)で台風14号になった。 台風は一度東進したが、その場で停滞。28日から西進を始め、日本に接近。 9月3日21時、日本のはるか東(北緯43.1度、東経160.6度)で熱帯低気圧に変わった[13]。 台風15号(パイパー)199615・20W
台風16号(サリー)199616・23W・マリン
台風17号(ヴァイオレット)199617・26W・オサン
9月13日にフィリピンの東海上で発生後、勢力を強めながら北西のち北東へ進み、22日午前には強い勢力で八丈島の西海上を通過して、昼に関東地方を暴風域に巻き込み、午後には房総半島の東海上を北北東に進んだ。その後は三陸沖、北海道の東海上を進んでいき、23日に千島列島付近で温帯低気圧に変わった。 台風18号(トム)199618・25W
台風19号(ウィリー)199619・27W
台風20号(イェイツ)199620・28W
台風21号(ゼイン)199621・29W
台風22号(ベス)199622・32W
台風23号(キャリオ)199623・33W
台風24号(デイル)199624・36W
台風25号(アーニー)199625・37W・トヤン
台風26号(ファーン)199626・42W
外部リンク
脚注
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