平成27年台風第24号
平成27年台風第24号(へいせい27ねんたいふうだい24ごう、アジア名:Koppu、命名:日本、意味:コップ座[1]、フィリピン名:Lando)は2015年(平成27年)10月13日に発生した台風。 概要10月11日にグアム島の東の海上で形成が始まった熱帯擾乱が発達し、合同台風警報センター(JTWC)は熱帯低気圧形勢警報(TCFA)を発して観測を開始。13日に熱帯低気圧の勢力に成長したため、JTWCは熱帯低気圧番号24Wを割り当てた。24Wは10月13日21時(協定世界時13日12時)にフィリピンの東の北緯16度00分、東経139度10分で台風となり[2][3]、アジア名コップ(Koppu)と命名された[4][5]。命名国は日本で、その由来はコップ座。 フィリピンでは熱帯低気圧だった12日の段階でアドバイザリーを発するなどしていたが[6]、西進した台風が14日午後に監視領域に達したため、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はフィリピン名ランドー(Lando)と命名[7]。台風はフィリピン海を西進し、16日には最大風速35メートル(70ノット)の「強い」台風へ、17日には風速45メートル(85ノット)の「非常に強い」台風へとその勢力を強めて[3]、現地時間18日1時ごろ(日本時間18日2時ごろ)にルソン島・アウロラ州北部のカシグランから上陸した[8][9]。台風はルソン島で停滞したのち南シナ海へ抜けてから北上。バシー海峡を東進して21日15時(協定世界時21日6時)に北緯20度、東経123度で熱帯低気圧になった[3][10]。 影響フィリピン15日に各政府機関が対応を開始[11]。同日ルソン島にシグナル1の暴風雨警報 (PSWS)が発令され[12]、17日午前にはアウロラ州やイサベラ州など8州でシグナル3となり[13]、17日午後にはアウロラ州でシグナル4が[14]、同日夜には一時イサベラ州南部でもシグナル4が発せられた[15]。 11月3日までの集計では約24,000人が事前避難し、被災者は約312万人[16]。洪水が938ヶ所、溺死6件、地滑り4件などのほか、倒れた壁や樹木による被害、感電事故などが発生し、死者48名、負傷者83名、行方不明4名[16]。住宅被害は137,680棟[16]。確認されている被害額は約110億フィリピンペソ[16](約285億円[17])となっている。 被害が甚大であったため、PAGASAはフィリピン名のランドー(Lando)を台風名のリストから削除し、リウェイウェイ(Liwayway)へと置き換えた[18] [19]。 ギャラリー
画像はいずれもタルラック州モンカダ(10月19日) その他この台風のアジア名Koppuは、この台風限りで使用中止となり、次順からはKogumaというアジア名が使用されることになった。 脚注出典
外部リンク |