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この項目では、山口県の地方銀行について説明しています。三和銀行の母体の一つである山口家経営の銀行については「山口銀行 (大阪)」をご覧ください。 |
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同じく「やまぎん」「山銀」と省略される「山形銀行」とは異なります。 |
山口銀行のデータ |
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英名 |
The Yamaguchi Bank, Ltd. |
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統一金融機関コード |
0170 |
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SWIFTコード |
YMBKJPJT |
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法人番号 |
4250001006505 |
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店舗数 |
・国内125(本支店109、出張所16) ・国外3(釜山・青島・大連) ・駐在員事務所1(香港) |
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従業員数 |
1330名 |
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貸出金残高 |
4兆6055億9500万円 |
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預金残高 |
5兆5541億8200万円 |
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設立日 |
1944年3月31日 |
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所在地 |
〒751-0025 山口県下関市竹崎町4丁目2番36号 |
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特記事項: 2023年5月現在 |
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株式会社山口銀行(やまぐちぎんこう、英称:The Yamaguchi Bank, Ltd.) は、山口県下関市竹崎町に本店を置く地方銀行。山口フィナンシャルグループ(YMFG)傘下。通称「山銀」「やまぎん」。
概要
第百十国立銀行として創業し、戦時統制時、山口県内の銀行を統合する形で設立された。山口県、下関市、長門市、山陽小野田市、宇部市、萩市、山口市、防府市、周南市、下松市、光市、柳井市、岩国市で指定金融機関の指定を受けている。
かつては単独で東京証券取引所・大阪証券取引所市場第1部に上場していたが、2006年(平成18年)7月30日付で大証1部の上場を廃止した。さらに、同年10月にもみじ銀行を傘下に持つもみじホールディングスと経営統合を実施し、株式移転によりYMFGを新設したことで当銀行は非上場となった。
現在、国内には山口県全域を始め、広島県南部にも多くの店舗を展開。ほか、愛媛県(松山市・今治市)と東京都(東京日本橋・豊洲(下記を参照))に2店舗、島根県益田市、神戸市、大阪市、名古屋市に店舗を開設している。海外では、中国の大連市と青島市に、韓国には釜山に支店を設置している。また、下関市の対岸に位置する福岡県北九州市も営業エリアとしてきたが、YMFGの推し進める「地域別の銀行ブランド展開」に伴い、九州内の店舗についてはYMFG傘下の新銀行として「北九州銀行」が設立され、2011年(平成23年)10月3日をもって山口銀行の九州内支店を承継して開業した。
2015年2月23日、都下第2店舗として高層マンションが多数立地し、2020年東京五輪の競技施設等の建設が進められている江東区豊洲の豊洲フロント2Fに新店舗を開設した[2][3]。同店には当銀行を銀行代理業者、所属銀行をもみじ銀および北九州銀とした銀行代理店を設置している。
沿革
ATM
山口フィナンシャルグループ傘下のもみじ銀行・北九州銀行とはATM・CDの相互解放を実施しており、平日8:45 - 18:00の入出金手数料は無料となるほか、山口銀・もみじ銀相互店舗間のATMによる振込手数料を無料としている。なお、ATMによる通帳の記帳や繰越も可能。
また、山口銀行は県下の各信用金庫(萩山口信用金庫・西中国信用金庫・東山口信用金庫)とのATM・CD相互無料提携(YSネットサービス)を行っており、平日日中の出金手数料を無料としている(ただし入金は不可)。
このほか、2004年(平成16年)7月9日よりコンビニATM最大手であるセブン銀行と[5]、2010年(平成22年)8月23日よりイーネットおよびローソン・エイティエム・ネットワークス (LANs) との提携サービスを提供開始した[6][7][8]。
2010年(平成22年)12月13日にはイオン銀行とのATM相互提携も開始している(出金・残高照会の取扱いのみ)[9]。
スポーツ支援
実業団女子ハンドボールクラブ「山口銀行YMGUTS」(ワイエムガッツ)を有する。1952年創立のクラブチーム「徳山クラブ」の運営を2018年に受け継いだ経緯があり、周南市を拠点に活動している。監督は2020-21シーズンから地元出身の東佑三が就任[10]。2021-22年シーズンは日本ハンドボールリーグの下位リーグであるチャレンジ・ディビジョンに所属。
そのほか、Jリーグ・レノファ山口FCのスポンサーを永年勤めており、クラブ創設の2006年から2013年までユニフォームの胸スポンサーを務めていた(2022年現在は鎖骨スポンサー)。また、プロ野球・広島東洋カープの本拠地であるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のレフトスタンド上部に同行の看板がある(移転前の広島市民球場にもほぼ同位置に存在しており、YMFG発足以前から存在していた)。
エピソード
- 頭取に日本銀行出身者を迎えたことがこれまでに一度もない、全国的に珍しい普通銀行である。
- 旧三和銀行(現・三菱UFJ銀行)の設立母体となった銀行の一つに山口銀行があり、両者が混同されることがある[† 2] が、全く別の銀行である[† 3]。
- 山口県唯一の地方銀行にもかかわらず、本店が県庁所在地の山口市でなく下関市に置かれており(前身の一つである第百十国立銀行は山口市にて設立したものの、普通銀行転換前に下関市に移転している)、山口市には「山口銀行山口支店」が存在する[† 4][† 5]。
- 同じ地方銀行の山形銀行も山口銀行と同様に、通称が「山銀」「やまぎん」であるため、両行の関連会社には社名が酷似したものが複数存在する。主な例として以下のようなものがある。
- IR資料によると、YMFG本社は、この銀行の本店の一部を借りている形になっている。
- 1977年から8年間、夏目雅子をイメージガールに起用していた。このころのキャッチフレーズは「お役にたつおつきあい」であった。
バリアフリー
山口銀行では、視覚障がい者に対するサービスとして、以下の7つの取り組みを行っている[11]。
- 視覚障がい者対応ATMの設置
- 点字ブロックの設置
- 点字普通預金の取り扱い
- 申込書など書類の記入代行(代筆)
- 申込書などに記述されている内容の音読代行(代読)
- 音声読み上げソフトでの読み上げに配慮した、山口銀行公式サイト
- NTTドコモの音声読み上げ機能に対応したモバイルバンキング
ギャラリー
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旧本店(やまぎん資料館、山口県指定有形文化財)
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旧第百十国立銀行本店
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宇部支店
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埴生支店
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脚注
注釈
- ^ 週刊ダイヤモンドによると、2004年に頭取が交代した際に役員でない田中耕三相談役が大きく関与したことについて、中国財務局より「ガバナンス上の問題がある」と批判され、これが遠因となって、経営不安があったもみじホールディングスとの経営統合(事実上の救済合併)を余儀なくされたと報じられている。
- ^ 三和銀行系の企業グループであるみどり会の中核企業(いわゆる「三和御三家」)の一つに山口県を発祥とするUBEがあるため。
- ^ 三和銀行の母体の山口銀行は大阪にあった第百四十八国立銀行が発祥で、名称は創業者が山口財閥の山口吉郎兵衛であることに由来する。また、三和銀行の設立(山口財閥による山口銀行の消滅)が1933年、山口銀行の設立(合併)が1944年であるため、両者が同時に存在したことはない。
- ^ 類似する事例に富山銀行富山支店がある(本店は高岡市、富山市には他に北陸銀行が本店を置く)。他に都道府県庁所在地に都市名を冠した支店が存在する事例としてはみちのく銀行青森支店・足利銀行宇都宮支店・池田泉州銀行大阪支店・西日本シティ銀行福岡支店などの事例があるが、これらはいずれも合併前の金融機関の本店に由来するものであり、純然たる支店として設置されている事例は少ない。
- ^ 同様に第二地方銀行の西京銀行は周南市に本店を置いており(やはり「西京銀行山口支店」が設けられている)、山口市には全国の県都で唯一、銀行の本店が存在しない(山口市#産業の項も参照)。
- ^ 「やまぎんジェーシービー」(JCBグループ)と「やまぎんクレジット」 (VJA) が合併した会社に「やまぎんディーシー」(DCカードグループ)が合併したもの。
- ^ 「やまぎんディーシーカード」(DCカードグループ)が「やまぎんジェーシービーカード」(JCBグループ、現・木の実管財)のクレジットカード事業を譲受し、改称したもの。
- ^ 2011年9月27日撮影。その6日後に北九州銀行へ移された。移行直前のため、新銀行名の看板の上に旧銀行名を印刷したステッカーを貼っている。
出典
関連項目
- 日本の銀行一覧
- 平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線 - 山口銀行が路線の命名権を取得し、「やまぎんレトロライン」の名称で運行していた。北九州銀行発足時に命名権も併せて北九州銀行に移転、現在は「北九州銀行レトロライン」として運行。
- 旧宇部銀行館 - 旧・山口銀行宇部支店(旧・宇部銀行本店)を改装した多目的ホール。
外部リンク
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