富田 晋伍(とみた しんご、1986年6月20日 - )は、栃木県下都賀郡大平町(現:栃木市)出身の元プロサッカー選手。現役時代のポジションはミッドフィールダー。現在はベガルタ仙台のクラブコミュニケーターを務める。
2005年にプロデビューしてから18年間、ベガルタ仙台一筋でプレーしたバンディエラ。
来歴
ヴェルディユース時代の恩師である都並敏史(当時仙台監督)に実力が認められて2005年にベガルタ仙台に入団。新人ながら同年の開幕戦先発に抜擢され初出場を果たす。
2008年2月6日夜、延岡市でのキャンプ中に、金子慎二、細川淳矢、一柳夢吾と共に酒に酔って一般人の車を傷つけるという不祥事を起こした。騒ぎを聞きつけた手倉森監督が駆け付け、その場で示談が成立し、被害届は出されなかった。関わった選手には3か月の減俸が課せられた。
2008年、チームはJ2で3位に入り、入れ替え戦に出場。ボランチとして2試合に出場するもホーム&アウエー方式で磐田相手に敗れ、J1昇格は叶わなかった。
2009年中盤から斉藤大介に代わってボランチとしてレギュラーに定着し、チームのJ1復帰に貢献した。
2010年は前年度の活躍により開幕戦からレギュラーに定着し、チームのJ1残留に貢献。2011年は角田誠とダブルボランチを形成しリーグ4位に貢献。ナビスコ杯では小学生の時以来というヘディングによる得点を決めた。
2013年2月18日、新設された「栃木市ふるさと大使」を委嘱されることが発表され[1]、同年4月16日に就任した[2][注 1]。
2014年はリーグ戦・ナビスコ杯・天皇杯と公式戦全試合に出場。2015年は主将に就任[3] し、同年リーグ戦は全試合フルタイム出場を記録。2016年[4]、2017年[5]も引き続き主将を務める。
2020年は7月に左ひざ前十字靭帯損傷の大けがを負ったこともあり[6]、デビュー以来初の公式戦出場無しに終わった。
2022年12月22日、現役引退とベガルタ仙台運営・地域連携本部地域連携課のスタッフに就任すると発表された[7]。
2023年2月2日、ベガルタ仙台のクラブコミュニケーター就任が発表された[8]。
プレースタイル
ボランチとしては、ボール奪取能力に優れる。2014年10月には田中マルクス闘莉王(当時、名古屋グランパス)が、富田同様小柄なボランチである望月嶺臣に「富田の動きを見ろ」とアドバイスしたほどである[9]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2005 |
仙台 |
31 |
J2 |
17 |
0 |
- |
1 |
0 |
18 |
0
|
2006 |
27 |
16 |
0 |
- |
2 |
0 |
18 |
0
|
2007 |
18 |
1 |
- |
1 |
0 |
19 |
1
|
2008 |
24 |
0 |
- |
1 |
0 |
25 |
0
|
2009 |
17 |
34 |
0 |
- |
4 |
0 |
38 |
0
|
2010 |
J1 |
26 |
0 |
7 |
0 |
1 |
0 |
34 |
0
|
2011 |
31 |
0 |
4 |
1 |
1 |
0 |
36 |
1
|
2012 |
29 |
2 |
5 |
0 |
1 |
0 |
35 |
2
|
2013 |
32 |
0 |
2 |
0 |
4 |
0 |
38 |
0
|
2014 |
34 |
1 |
6 |
0 |
1 |
0 |
41 |
1
|
2015 |
34 |
0 |
3 |
0 |
3 |
1 |
40 |
1
|
2016 |
33 |
1 |
2 |
1 |
1 |
0 |
36 |
2
|
2017 |
25 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
27 |
0
|
2018 |
30 |
0 |
4 |
0 |
5 |
0 |
39 |
0
|
2019 |
27 |
0 |
6 |
0 |
1 |
0 |
34 |
0
|
2020 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
0 |
0
|
2021 |
21 |
0 |
5 |
0 |
1 |
0 |
27 |
0
|
2022 |
J2 |
7 |
0 |
- |
0 |
0 |
7 |
0
|
通算 |
日本 |
J1
|
322 |
4 |
46 |
2 |
19 |
1 |
387 |
7
|
日本 |
J2
|
114 |
1 |
- |
9 |
0 |
123 |
1
|
総通算
|
438 |
5 |
46 |
2 |
28 |
1 |
512 |
8
|
その他の公式戦
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
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---|
※記述のない年は該当者なし | 1990年代 | |
---|
2000年代 |
- 00: 松永成立
- 01: ストイコビッチ
- 02: サントス
- 03: 井原正巳, 福田正博, 北澤豪
- 05: ビスマルク
- 06: 相馬直樹, 小島伸幸, 澤登正朗
- 07: 本田泰人, アマラオ, 城彰二
- 08: 秋田豊, 名良橋晃, 黒崎久志, 山口素弘
- 09: 小村徳男, 加藤望, 名波浩, 福西崇史, 森岡隆三, 森島寛晃
|
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2010年代 |
- 11: 三浦淳宏, 松田直樹
- 12: 藤田俊哉, 田中誠
- 13: 中山雅史, 土肥洋一, 服部公太
- 14: 伊藤宏樹, 岡野雅行, ジュニーニョ, 服部年宏, 波戸康広, 山田暢久, 吉田孝行, ルーカス
- 15: 宮本恒靖, 柳沢敦, 中田浩二, 新井場徹, 藤本主税
- 16: 山口智, 鈴木啓太
- 17: 市川大祐, 大島秀夫
- 18: 石原克哉, 加地亮, 坂田大輔, 土屋征夫, 羽生直剛
- 19: 小笠原満男, 川口能活, 中澤佑二, 楢﨑正剛, 播戸竜二, 巻誠一郎, 森﨑和幸, アレックス
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2020年代 |
- 20: 佐藤勇人, 那須大亮, 明神智和
- 21: 大黒将志, 佐藤寿人, 清水健太, 曽ヶ端準, 徳永悠平, 中村憲剛, 前田遼一
- 22: 青木剛, 阿部勇樹, 石原直樹, 大久保嘉人, 角田誠, 小林祐三, 高橋義希, 田中達也, 田中マルクス闘莉王, 田中佑昌, 玉田圭司, 谷澤達也
- 23: 上里一将, 大谷秀和, 駒野友一, 田中隼磨, 鄭大世, 富田晋伍, 中村俊輔, 橋本英郎, 藤本淳吾, 槙野智章, 水本裕貴, 本山雅志, 赤嶺真吾
- 24: 遠藤保仁, 柏木陽介, 柴﨑晃誠, 林卓人, 南雄太, 梁勇基, 渡邉千真
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Jリーグアウォーズ(最優秀選手賞 - JB11 - 得点王 - JBYP賞 - JFP個人賞 - J2MEP - 功労選手賞 - 最優秀監督賞 - 最優秀主審賞 - 最優秀副審賞 - JBP賞) |
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