宮城県道35号泉塩釜線
宮城県道35号泉塩釜線(みやぎけんどう35ごう いずみしおがません)は宮城県仙台市泉区と塩竈市を結ぶ県道(主要地方道)である。 概要1983年(昭和58年)1月11日、それまでの根白石塩釜線(一般県道)から変更され、主要地方道となった。泉区西部の国道457号交点から、仙台市地下鉄南北線・泉中央駅前を通り、JR東北本線沿いに多賀城市を経由し塩竈市に至る。スキー場がある泉ヶ岳方面と、仙台市の北部の泉中央地区、そして仙塩地区を結んでいる、仙台都市圏北部の重要な東西道路であり、片側1車線の旧道から片側2車線の新道への付け替えが段階的に進んでいる。 岩切 - 塩竈間は旧来の塩釜街道の区間。JR東北本線・岩切駅東側をガードでくぐるが、道幅が狭く、普通乗用車同士がようやくすれ違いできる状況であったが、2009年(平成21年)4月22日に仙台市宮城野区岩切・多賀城市市川橋間のバイパス(2.5 km)が完成、さらに市川橋・同市浮島間の1.1 kmも同年7月30日に開通したため、このガードをくぐらずに高架橋経由で岩切方面から多賀城方面に抜けることができるようになった。残る多賀城市浮島 - 塩竈市玉川間は、都市計画道路「玉川岩切線」[1]として約1.4kmのバイパスを整備する計画となっており、現時点では2035年度(令和17年度)の完了予定。[2] 2023年(令和5年)現在、仙台市内では、泉区野村地区の約980m区間で4車線化事業を施工中で、2026年度(令和8年度)の完了予定。[3]このほか、野村西地区の約740m区間で歩道整備事業を施行中で、2025年度(令和7年度)の完了予定。[4] 泉区免許センター入口交差点(国道4号交点)を中心に渋滞が激しい路線である。また岩切 - 塩竈間の塩釜街道は道幅が狭く、この区間と並行する国道45号などの抜け道としては使いにくかったが、上記バイパス開通で時間短縮と利便性が格段に向上し、抜け道として十分な役割を発揮できるようになった。 多賀城市内沿線には、特別史跡多賀城跡やそこから発掘された資料などを展示する東北歴史博物館などがある。 路線データ歴史岩切から東の半分は塩釜街道と呼ばれ、江戸時代からの街道の後継である。岩切より西には特別な旧名はないが、古くから使われてきた道の後継である。西の旧道は七北田川北岸(左岸)の松島丘陵南縁を縁取るようにゆるい曲線を描き、泉市名坂簡易郵便局(泉区市名坂字本町)の前を通る道で、今は全区間が県道から外れている。東半分では岩切郵便局前の交差点から南東に、岩切駅の位置を通り、多賀城碑の北を通って南から塩竈に入るのが古い塩釜街道であった。岩切駅から東でほぼ旧道を踏襲していたが、これも上記のバイパスで岩切から多賀城までが迂回されるようになった。 路線状況別名地理通過する自治体交差する道路
沿線の施設など
脚注
関連項目 |