奈良県立奈良北高等学校
奈良県立奈良北高等学校(ならけんりつ ならきた こうとうがっこう、英: Nara Prefectural Narakita Senior High School)は、奈良県生駒市上町に所在する県立高等学校。略称は奈良北高または奈北高で、通称は北高(きたこう)。 概要奈良県立富雄高等学校(以下、富高)と奈良県立北大和高等学校(以下、北高)を統合する際、新設合併により、2005年(平成17年)4月に開設された全日制普通科高校。使用校地は北高の校地である。 開校と同時に理数科が新設されていたが、2020年の数理情報科への改変を経て、2023年、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに指定された。 また、2024年(令和6年)度より、橿原市内の中学校との連携状況を踏まえ、奈良県教育委員会より「進学教育推進校」の指定を受け、連携強化を担う中核教員が配置されている[3]。 校舎は高台にあり、周辺は閑静な住宅街である。また校地の西側には富雄川が流れている。 教育方針校訓沿革年表→「奈良県立富雄高等学校 § 年表」、および「奈良県立北大和高等学校 § 年表」を参照
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象徴校章北極星と茶筌を図案化したものである。北極星は、高い志をもち揺るがない心の象徴として、また茶筌は、平常心を失わず敬愛や感謝の気持ちを持つという茶道の精神を表している。本校生が将来心豊かに強い意志をもち、社会において活躍するようにという願いが込められている[2]。また、前身校である北高の校章は、さくらと茶筅を図案化したものであった。 校歌作詞は井岡旦、作曲は有本明生による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「奈良北高」が登場する[2]。 設置する課程、学科及び定員
学校行事行事としては文化祭、体育大会、球技大会などがある。 北稜祭文化祭は「北稜祭」と呼ばれ、毎年9月上旬に開催される。 部活動部局体育部文化系対外関係高大連携高校関係者と組織高校関係者組織併合校の内1校の同窓会と存続校の同窓会は統合されておらず、両校の同窓会が並存している。
高校関係者一覧著名な出身者→「奈良県立富雄高等学校 § 高校関係者一覧」、および「奈良県立北大和高等学校 § 高校関係者一覧」を参照
不祥事いじめ自殺事象2015年(平成27年)12月、1年生の男子生徒が、3限の英語の考査中に「トイレに行く。」と4階の教室を出た後、4階の窓から転落し、意識不明の重体となり、同日の夜死亡した。死因は外傷性ショックであった。事故直後から当該生徒へのいじめがあったことが報道されていたが、事故発生から10日後の12月15日、奈良県教育委員会において「奈良県立学校いじめ問題調査委員会」による調査を決定。事故発生から約3か月後の2016年3月10日より委員会が開催され、現地確認調査と聴き取り調査の実施を経て、事故発生から1年6か月後の2017年6月16日に奈良県教育委員会教育長に調査結果をまとめた報告書が提出された。奈良県教育委員会は提出から5週間後の7月21日に報告書を公表し、いじめによる自殺であった事を認めた。[10][11] 生徒が自死に至った要因の一つとして、奈良北高等学校の生徒に対する「特別指導」の内容に問題があったことが指摘された事を受け、奈良県教育委員会は7月26日に全県立学校管理職・生徒指導主事への研修を実施し、12月4日には「特別指導のあり方に関するガイドライン」も策定した。本事象を風化させることなく、また再発防止のために、毎年12月4日を基本に、生徒指導・教育相談担当者の研修を実施することとなり、この事象を契機に県立高校における特別指導のあり方が見直された。 また、本事象の影響は大きく、2018年度より2年連続で二次募集が実施され、2019年度入試においては理数科募集人員の2割に相当する24人の定員割れを生じた。 女子更衣室・トイレ盗撮事件2016年(平成28年)6月、3年生クラス担任の男性教諭(30)が盗撮目的で女子更衣室に侵入したとして建造物侵入の容疑で奈良県警に逮捕された。その後の家宅捜索で押収したデジタルカメラから同校でセンター試験模擬試験が行われた1月16日の朝に女子トイレに侵入後待ち伏せし女子生徒を撮影した映像が見つかり県迷惑防止条例違反(盗撮)や児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で男性教諭を再逮捕した。[12]その後児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)は不起訴となり奈良地方裁判所は建造物侵入及び県迷惑防止条例違反で懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。[13] 脚注出典
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