名古屋刀剣ワールド
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」(なごやとうけんはくぶつかん なごやとうけんワールド)は、一般財団法人刀剣ワールド財団が運営する企業博物館である。2024年5月1日に開館。日本刀約550振を収蔵する日本最大級の刀剣博物館であり、2023年11月時点で収蔵品には国宝1振、重要文化財10振、重要美術品46振、特別重要刀剣62振の日本刀が含まれている。 概要東建コーポレーションがヘラルドシネプラザの跡地に建設したホテル型高級賃貸マンションの「栄タワーヒルズ」の敷地内に併設された企業博物館(美術館)である。博物館は栄タワーヒルズ本館の2・3階部分と隣接する「北館」から成り、延床面積は5049.12平方メートル (1527.35坪)。本館2階には、和カフェ「有樂」を併設する。 当初は栄タワーヒルズの完成翌年である2020年(令和2年)6月に開館する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため延期。その後も収蔵物が増えたことにともなう増設工事などで延期期間を先送りにしていたが[3]、当初の予定から約4年遅れで開業する運びとなった。 日本の伝統工芸・伝統美術の保存・普及・発展、及び名古屋市の観光活性化に貢献することを目的として設立された。コレクションは、東建コーポレーション創業者で財団代表理事の左右田稔が40年以上にわたり収集してきた日本刀と甲冑を中心に構成され[2]、その他、火縄銃、馬具、陣笠、弓矢、浮世絵等の美術品を収蔵する。2024年4月時点の日本刀の収蔵点数は約550振で、展示室には、国宝や重要文化財、重要美術品をはじめとした最大200振の日本刀と約50領の甲冑、浮世絵150点、火縄銃・古式西洋銃350挺を常設展示する。 収蔵品の一部は、名古屋市中区にある「刀剣ワールド名古屋・丸の内(東建本社)」、三重県 桑名市にある「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉)」の 2施設でも公開されている。 沿革
施設本館黒川紀章がデザインを担当した栄タワーヒルズ。その2階部分が2019年(令和元年)に着工し、2020年(令和2年)4月に完成した。 甲冑・陣羽織・弓矢などを展示する「甲冑展示ゾーン」、甲冑武者・騎馬武者の人形と写真が撮影できる「甲冑武者ゾーン」、インタラクティブ映像を導入した壁3面の「映像シアター」がある。日本刀を月替わりで展示する「和カフェ&レストラン〔有楽〕」では、甘味や軽食、ドリンクを提供。日本刀・歴史についての書籍も自由に読むことができる。 北館2019年(平成31年)1月に建設工事開始、2020年(令和2年)5月に完成。 本館のある栄タワーヒルズと同じく、冠状の装飾や円窓が付いている。
展示内容
主な収蔵品日本刀国宝織田信長の末弟の武将の織田長益(有楽斎)が豊臣秀頼から拝領した短刀で、刃文は互の目交じりの大丁子乱れ、地鉄は小板目肌、身幅は広く重ねも厚い。刀剣ワールドは刃文を「とても華やか」、地鉄を「流麗精細」、姿を「覇気がある」と評し、本作を「豪壮な体配ながら荘厳な高みに到達した凛とした品格を伴っている」と評している。 重要文化財2023年11月16日時点で重要文化財を10振収蔵している[5]。
重要美術品2023年11月16日時点で重要美術品を46振収蔵している[6]。
特別重要刀剣2023年11月16日時点で特別重要刀剣[注釈 1]を62振収蔵している[7]。
甲冑重要文化資料2023年11月16日時点で重要文化資料[注釈 2]を12領収蔵している[8]。
甲種特別貴重資料2023年11月16日時点で甲種特別貴重資料を28領収蔵している[9]。
書画
浮世絵名古屋刀剣ワールドは、月岡芳年や歌川国芳などの武者絵を中心に500点以上の浮世絵を所蔵している。所蔵しているのは、主に下記の浮世絵師の作品である[11]。 女乗物
火縄銃・古式西洋銃名古屋刀剣ワールドは、火縄銃・古式西洋銃を中心に350挺を常設展示している。 火縄銃
短銃
大筒
和製西洋式銃
輸入古式西洋銃
アクセス
近隣施設
脚注注釈
出典
外部リンク
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