伊勢有田駅(いせうだえき)は三重県度会郡有田村[1]湯田(後に小俣町に編入し現在の伊勢市小俣町湯田)にあった伊勢電気鉄道の駅(廃駅)。伊勢電気鉄道では伊勢有田停車場(いせうだていしゃじょう)と称していた[2]。
概要
待避設備を備えた島式2面4線のホームの有人駅(停車場)であった[3]。駅の跡地は1953年(昭和28年)に参宮有料道路(現在の三重県道37号鳥羽松阪線)となった。
『想い出の伊勢電特急』では、代行バスに当たる三重交通路線バス「松阪伊勢線」(2019年(令和元年)9月30日限りで廃止)の「湯田」停留所付近にあったとしている。
沿革
- 1930年(昭和5年)12月25日 - 伊勢電気鉄道の新松阪 - 大神宮前間開業に伴い、伊勢電気鉄道の駅として新設される。
- 1936年(昭和11年)9月15日 - 参宮急行電鉄へ伊勢電気鉄道が合併、参宮急行電鉄の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道と参宮急行電鉄が合併し関西急行鉄道となるのに伴い、関西急行鉄道参宮急行電鉄の駅となる。
- 1942年(昭和17年)8月11日 - 新松阪 - 大神宮前間廃止により廃駅となる。
隣の駅
- 伊勢電気鉄道
- 本線
- 南明星駅 - 伊勢有田駅 - 川端駅
参考文献
- 『伊勢電気鉄道史 1-20』・『伊勢電気鉄道史 21-36』…鉄道史資料保存会発行の雑誌『鉄道史料』から上野結城著の記事のコピーを2008年に三重県立図書館がまとめ、作成したもの。
- 『保存版 伊勢電・近鉄の80年 桑名から伊勢神宮を結んだ懐かしの鉄道写真集』1996年7月発行、編集:椙山満・上野結城、発行:郷土出版社、ISBN 4-87670-084-2
- 『想い出の伊勢電特急 「はつひ」で85分の旅』1987年発行、編集:椙山満
- 『小俣町史 通史編』1988年11月3日発行、編集:小俣町史編さん委員会、発行:小俣町
脚注
- ^ 有田村は今の玉城町であるが玉城町成立前に湯田地区は小俣町に編入されている。
- ^ 伊勢電気鉄道では有人駅を「停車場」、無人駅を「停留場」と称していた。
- ^ 『伊勢電気鉄道史』