九州錦 正男(くすにしき まさお、1921年2月1日 - 1972年10月9日)は、福岡県八幡市(現在の北九州市八幡西区)出身で宮城野部屋に所属した大相撲力士。本名は石上 正男(いしがみ まさお)。現役時代の体格は身長171cm、体重120kg。得意手は右四つ、小手投げ、吊り。最高位は西前頭2枚目(1946年11月場所)。
来歴
宮城野部屋(横綱鳳谷五郎が師匠の部屋。現在とは系統が異なる)に入門し、1938年1月場所に初土俵。1942年1月に十両昇進、一時期幕下に陥落したが、すぐに返り咲いて1944年1月場所、13勝2敗で十両優勝を遂げた。1945年6月、新入幕、翌11月場所には8勝2敗の好成績をあげる。
右四つからの寄りを得意として、幕内中堅力士として活躍したが、大きな殊勲の星はあげられなかった。それでも、新入幕以来1954年1月場所まで24場所連続して幕内をつとめた。十両に落ちてしばらく現役を続けたが、1954年9月場所限りで廃業した。
主な成績
- 通算成績:242勝257敗 勝率.485
- 幕内成績:148勝178敗 勝率.454
- 現役在位:42場所
- 幕内在位:24場所
- 各段優勝
場所別成績
九州錦正男
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春場所 |
三月場所 |
夏場所 |
秋場所 |
1938年 (昭和13年) |
(前相撲) |
x |
(前相撲) |
x |
1939年 (昭和14年) |
東序ノ口9枚目 5–2 |
x |
東序二段12枚目 7–1 |
x |
1940年 (昭和15年) |
東三段目40枚目 7–1 |
x |
東幕下38枚目 3–5 |
x |
1941年 (昭和16年) |
西三段目4枚目 7–1 |
x |
東幕下24枚目 5–3 |
x |
1942年 (昭和17年) |
西幕下16枚目 6–2 |
x |
西十両14枚目 5–10 |
x |
1943年 (昭和18年) |
東幕下5枚目 6–2 |
x |
東十両10枚目 6–9 |
x |
1944年 (昭和19年) |
西十両14枚目 優勝 13–2 |
x |
東十両2枚目 5–5 |
東十両3枚目 7–3 |
1945年 (昭和20年) |
x |
x |
西前頭14枚目 5–2 |
西前頭12枚目 8–2 |
1946年 (昭和21年) |
x |
x |
x |
西前頭2枚目 3–10 |
1947年 (昭和22年) |
x |
x |
東前頭7枚目 3–7 |
東前頭14枚目 6–5 |
1948年 (昭和23年) |
x |
x |
東前頭13枚目 6–5 |
東前頭13枚目 6–5 |
1949年 (昭和24年) |
東前頭11枚目 3–10 |
x |
東前頭18枚目 8–7 |
西前頭14枚目 9–6 |
1950年 (昭和25年) |
東前頭9枚目 7–8 |
x |
東前頭10枚目 9–6 |
東前頭7枚目 8–7 |
1951年 (昭和26年) |
東前頭4枚目 3–12 |
x |
東前頭10枚目 5–10 |
東前頭14枚目 9–6 |
1952年 (昭和27年) |
西前頭7枚目 4–11 |
x |
西前頭13枚目 6–9 |
西前頭16枚目 8–7 |
1953年 (昭和28年) |
西前頭12枚目 5–10 |
西前頭15枚目 8–7 |
西前頭14枚目 6–9 |
西前頭16枚目 8–7 |
1954年 (昭和29年) |
東前頭14枚目 5–10 |
東十両筆頭 3–12 |
西十両11枚目 6–9 |
東十両18枚目 引退 3–12–0 |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝の数。
四股名変遷
- 石上 正男(いしがみ まさお)1938年1月場所 - 1939年1月場所
- 九州錦 正男(くすにしき -)1939年5月場所 - 1954年9月場所
関連項目