『メガマインド』(Megamind)は、2010年のアメリカ合衆国の3DCGアニメーション映画である。ドリームワークス・アニメーションが製作、パラマウント映画が配給を務めた。日本では劇場未公開で、ソフト発売もされていないが、2024年6月現在ではデジタル配信版が鑑賞可能である。2016年2月27日に日本のディズニーXDで放送された。
ストーリー
悪の天才メガマインドはメトロシティを守る宿敵のスーパーヒーロー、メトロマンに勝負を挑んでは撃退される日々を送っていたが、ある日偶然メガマインドがメトロマンを骨にして倒してしまう。
生き甲斐を失ったメガマインドはメトロマンミュージアムをさまよい、メトロマンの恋人と噂されていたTVリポーターのロクサーヌがいたため事務員バーナードの姿を借りる。ロクサーヌとの会話でメガマインドは新しいヒーローを作ろうとするが、手違いでカメラマンのダメ男ハルにヒーローの能力を与えてしまった。
メガマインドはハルの宇宙人の父親としてハルを鍛えながら、バーナードの姿でロクサーヌと心を通わせていく。しかし、ハルは能力を私利私欲に悪用してメトロシティを支配しようとし、混乱したメガマインドはロクサーヌと共に事態を収拾しようとする。
登場人物
- メガマインド
- ウィル・フェレル(日本語吹き替え:山寺宏一)
- 主人公である科学とエンターテイナーの才能を持つ悪の天才で、巨大な頭部と青い肌の宇宙人。悪党を気取るが、悪役をアイデンティティーとして育っただけで根は素直であり、人死になどの悪事は好まない。
- 赤ん坊の頃に爆発寸前の星から地球に送られ、刑務所で囚人に育てられた。人気者のメトロマンに除け者にされて育ち、メトロマンと自分が正義のヒーローと悪のライバルの運命にあると信じて悪事を働いていたが、メトロマンの死に際して「ヒーローと戦う悪役」のアイデンティティーを喪失してしまう。
- メトロマン
- ブラッド・ピット(日本語吹き替え:東地宏樹)
- スーパーパワーを持つメトロシティのヒーロー。自信に溢れたメトロシティのアイドル的存在。
- 赤ん坊の頃に爆発寸前の星から地球に送られ、裕福な養親の愛情を受けて育った。実は銅が弱点で、メガマインドに思いがけず銅張りの建物に閉じ込められ、スーパーパワーが使えず爆死してしまう。
- 実は音楽家になる夢がある。
- ロクサーヌ・リッチ
- ティナ・フェイ(日本語吹き替え:甲斐田裕子)
- メトロシティのTVリポーターで、メトロシティを愛する知的な美女。メトロマンの恋人と言われているが、実はただの友人。
- ハル/タイタン
- ジョナ・ヒル(日本語吹き替え:木村昴)
- メトロシティのカメラマン。下品で頭が悪く、ロクサーヌのことが好きだが相手にされていない。
- 後にメガマインドからスーパーパワーと「タイタン(Titan)」のヒーローネームを与えられたが、ハル本人はそれを聞き違え「タイトン(Tighten/ぴっちり)」と名乗っている。
- コブンギョ
- デヴィッド・クロス(日本語吹き替え:真殿光昭)
- メガマインドの相棒で、赤ん坊のメガマインドに両親がお世話役として与えた魚型宇宙人。
- バーナード
- ベン・スティラー(日本語吹き替え:津田健次郎)
- メトロマンミュージアムの事務員。感情の起伏が少ない仕事人間。
- メガマインドの父
- ジャスティン・セロー
- メガマインドの母
- ジェシカ・シュルテ
- スコット卿 (メトロマンの父)
- トム・マクグラス
- レディ・スコット (メトロマンの母)
- エミリー・ノードウィンド
- 所長
- J・K・シモンズ(日本語吹き替え:稲垣隆史)
その他声の出演:竹田雅則、竹村叔子、冨樫かずみ、瑚海みどり、朝倉栄介、稲葉実、堀越真己、堀江一眞、志村知幸、喜山茂雄、菊池こころ、平田真菜
製作
当初は『マスター・マインド』(Master Mind)という題だったが、後に『ウーバーマインド』(Oobermind)となり[2][3][4]、更に変更されて正式な『メガマインド』(Megamind)となった。当初、メガマインド役にはロバート・ダウニー・Jrがキャスティングされていた[2][5]が、スケジュールの都合の為にウィル・フェレルに代わった[6]。
興行収入
公開初週の興行成績は約4600万ドルを記録し、初登場1位となった。アメリカ及びカナダにおけるドリームワークスの興行収入としては、9番目に高いオープニング成績であり、北米における2010年公開のアニメの興行収入としては5番目の成績となった。
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは182件のレビューで支持率は72%、平均点は6.70/10となった[7]。Metacriticでは33件のレビューを基に加重平均値が63/100となった[8]。
サウンドトラック
2010年11月2日にレイクショア・レコーズよりサウンドトラック盤が発売される。
- "Giant Blue Head" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Tightenville (Hal's Theme)" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Bad to the Bone" by George Thorogood and the Destroyers
- "Stars and Tights" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Crab Nuggets" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "A Little Less Conversation (Junkie XL Remix)" by エルヴィス・プレスリー
- "Mel-On-Cholly" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Ollo" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Roxanne (Love Theme)" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Alone Again (Naturally)" by ギルバート・オサリバン
- "Drama Queen" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Rejection in the Rain" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Lovin' You" by ミニー・リパートン
- "Black Mamba" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Game Over" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "I'm the Bad Guy" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
- "Evil Lair" by ハンス・ジマー、ローン・バルフ
以下はサウンドトラック未収録楽曲。
続編
2024年には、"Megamind vs. the Doom Syndicate (en) " という続編映画と、"Megamind Rules!" というテレビシリーズがリリースされたが、双方ともに評価は芳しくない[9][10]。
出典
外部リンク
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