『ミッキーマウスとドナルドダック』は、日本テレビで1984年4月12日から1985年9月19日まで放送されていたディズニーのテレビアニメ番組。放送時間は木曜19:00 - 19:30(JST)だが、プロ野球中継や『木曜スペシャル』の拡大版(『日本テレビ音楽祭』や『アメリカ横断ウルトラクイズ』など)の時は休止。全38回の放送に対して休止は実に40回にも上った。
番組内容
アメリカのCBS放送で1981年頃に放送されていた、Walt Disney's show「Walt Disney's MICKEY AND DONALD」の日本放送版。30分の番組の中でディズニークラシック短編集の各短編作品の中から毎回主に3つの短編作品を中心にアレンジを加えて構成された。日本では、スポンサーでもある東京ディズニーランドが開園2年目の頃に放送された。
概要
各短編作品はオープニングとエンディングの英語のクレジット部分は基本的にはカットして放送された。本来は短編作品のオープニングクレジットの部分で流れるBGMが、この番組では番組提供のスポンサーを紹介するテロップの部分で使われた。
- CMの入りと明けの部分では、各短編アニメから抜き出したドナルドやグーフィーのキャラクターのシーンに、CM前には「次はコマーシャル!」や「コマーシャルどうぞ」というセリフが、CM明けには「次のおはなしどうぞ」や「早く次のおはなし初めて!」というセリフがアフレコされた数秒間のアイキャッチが付け加えられていた。エンディング前には「今日のオマケ」というナレーションが入り、短く編集された短編作品を流していた。
- オリジナルではプルートは喜怒哀楽を表現した鳴き声だけで言葉は話さないが、この番組では「助けてー!」や「僕ちゃん幸せ~!」など、言葉を話している。他のキャラクターも、オリジナルの短編作品では本来しゃべらない所でもアフレコされている場合が多かった(ただし、ポニー・バンダイ版におけるオリジナルの短編作品では、本来しゃべらない所でもアフレコされている場合が少なかった)。
- 番組には全編通してナレーションが入り、劇中で登場するキャラクターに話し掛けるように、解説のような語りが入っていた(ただし、ポニー・バンダイ版におけるオリジナルの短編作品では、ナレーションが入り、時々全編を通しているが、劇中で登場するキャラクターに話し掛けるように、解説のような語りが入るところが少なかった)。視聴者側に対しても特に子供に語りかけるような解説のような語りが印象的だった。語り手は主に山田栄子が担当し、ミッキーの声の演技とは見事に使い分けていて、その演技力を披露した。ポニー・バンダイ版と同様、オリジナルの短編作品にナレーションが入る物はもちろん、ナレーションが無い作品でも必ずナレーションはされており、それが番組の特徴となっていた。
- オープニングの冒頭に毎回、「中央児童福祉審議会 推薦」というテロップが出ていた(1986年の再放送ではテロップ無し)。
- 最後の放送となる1985年9月19日付の各新聞のラジオ・テレビ欄には「最終回マーク」は付けられてなく、翌9月26日のプロ野球中継「巨人×ヤクルト」(後楽園球場)での雨傘番組に編成された時は付けられていた。しかし中継は予定通り行われ、最終回が放送されないまま終了した[1]。
登場人物
- ミッキーマウス
- ドナルドダック他、ディズニーキャラクター多数
声の出演
日本語版台本&スタジオ:トランスグローバル
各話リスト
話数 |
初回放送日 |
サブタイトル[2]
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1 |
1984年 4月12日 |
トレーラーで行こう ほか
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2 |
4月26日 |
つむじ風なんかこわくない ほか
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3 |
5月10日 |
ドナルドの腕白時代 ほか
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4 |
5月17日 |
捕鯨船西へ ほか
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5 |
6月7日 |
名犬忠犬英雄犬 ほか
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6 |
7月5日 |
ミッキーの造船所 ほか
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7 |
7月12日 |
ミッキーの大演奏会 ほか
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8 |
7月26日 |
ミッキーの夢物語 ほか
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9 |
9月13日 |
ピーナツ大好き ほか
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10 |
9月20日 |
ドナルドの汽車ごっこ ほか
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11 |
9月27日 |
ミッキーとあらいぐま ほか
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12 |
10月18日 |
ミッキーのブーメラン ほか
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13 |
10月25日 |
ドナルドの朝食大好き ほか
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14 |
11月1日 |
ミッキーのグランドオペラ ほか
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15 |
11月8日 |
ミッキーの山登り ほか
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16 |
11月15日 |
ミッキーの狩りは楽し ほか
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17 |
11月22日 |
ドナルドのボートは楽し ほか
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18 |
11月29日 |
ミッキーの大サーカス ほか
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19 |
12月6日 |
ミッキーのおばけ退治 ほか
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20 |
12月13日 |
ミッキーの海難救助隊 ほか
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21 |
12月20日 |
ドナルドは赤ちゃん ほか
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22 |
1985年 1月10日 |
ミッキーのハワイ旅行 ほか
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23 |
1月17日 |
ドナルドとアリ軍団 ほか
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24 |
1月24日 |
ミッキーの冬休み ほか
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25 |
1月31日 |
ミッキーの誕生日 ほか
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26 |
2月7日 |
ドナルドのホテル学入門 ほか
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27 |
2月14日 |
ミッキーの巨人退治 ほか
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28 |
2月21日 |
ミッキーのわくわくデート ほか
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29 |
2月28日 |
ミッキーと小象ボーボー ほか
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30 |
3月7日 |
プルートとカメくん ほか
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31 |
3月14日 |
ミッキーの引越し ほか
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32 |
3月21日 |
ミッキーの弱虫追い出せ ほか
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33 |
4月11日 |
ミッキーのゴルフ ほか
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34 |
5月9日 |
プルートといたずらっ子 ほか
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35 |
5月23日 |
ミッキーのむかしむかし ほか
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36 |
6月20日 |
ミッキーの消防隊 ほか
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37 |
7月25日 |
ドナルドの日射病 ほか
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38 |
9月19日 |
ドナルドのゲームは楽し ほか
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ネット局
放送当時の日本テレビ系列局はクロスネット局などが多かったため、本番組の同時ネットを行っていたのはほぼフルネット局のみであった。
放送概要は個別に出典が提示されているものを除き1985年2月時点、放送系列は放送当時のものとする[3]。
ディズニー・チャンネル版
2003年に日本でディズニー・チャンネルが開局された時にはこの番組も放送されたが、吹き替え版はディズニー・チャンネル版で、各キャラクターの声は現在の声優陣によって新たに収録された別バージョン。また、映像にも一部編集や差し替えが施されており、日本テレビで放送時のようなアイキャッチも挿入されていない。
キャスト(声の出演)
脚注
- ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、9月19日・9月26日付のラジオ・テレビ欄。
- ^ テレビ欄記載のもののみ
- ^ 『アニメージュ 1985年3月号』1985年、徳間書店、全国放映リスト(126 - 127頁)
- ^ 『アニメージュ』1985年10月号(徳間書店)全国縦断放映リスト(123頁)
- ^ 『アニメージュ』1985年10月号(徳間書店)全国縦断放映リスト(124頁)
- ^ 『デーリー東北』1987年6月18日 - 9月29日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『アニメージュ』1987年11月号(徳間書店)全国縦断放映リスト(110頁)および、『アニメージュ』1988年7月号(徳間書店)全国縦断放映リスト(118頁)
- ^ a b 『北國新聞』 1986年3月9日付 - 1987年3月8日付各朝刊テレビ欄より
- ^ 本来の系列局である北日本放送では放送されなかった。
関連項目
日本テレビ系 木曜19時台前半枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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ミッキーマウスと ドナルドダック 【当番組まで アニメ枠】
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