マナ・プールズ
マナ・プールズは、国立公園を含むジンバブエ西部の野生生物保護地域。一帯は、ザンベジ川下流の氾濫原にあたり、雨季になるたびに一面が湖のようになる。この湖が乾き、後退するに従って、水を求めて大型動物が集まるようになる。そのことが、一帯をアフリカ屈指の景勝地・狩猟地にしてきたのである。 マナはショナ語で「4」を意味する(プールは英語)。これは、ザンベジ川中流域の蛇行地帯に4つの大きな湖が形成されていることに基づく。川に面している地域、島々、砂丘、ため池などを含み、マホガニー、イチジク、エボニー、アカシア、バオバブ[1]などの森林が隣接しているこの一帯は、アフリカ南部でも最も開発の手が入っていない国立公園の一つである。1980年代初頭には水力発電施設の設置から救われ、84年には世界遺産に登録された。また、2010年に「ザンベジ川中流域生物圏保護区」の核心地域の1つに[2][3]、2013年にラムサール条約にそれぞれ登録された[1]。 この一帯は、ジンバブエのなかでカバ、ワニ(ナイルワニ)のほか、ゾウ(アフリカゾウ)やアフリカスイギュウなどの乾季の大型哺乳類が集まる地域としては最大級のものとなっている。また、クロサイ、リカオン、ニアラ、シマウマ、キリン、ヒョウ、ハイエナ(カッショクハイエナ)、チーター、ライオン、ウォーターバックなどのレイヨウ、ミナミベニハチクイなども生息している[1][3][4]。 世界遺産1975年に国立公園となったマナ・プールズは、隣接するチュウォールサファリ地域、サピサファリ地域(ともに1964年設定)とともに、自然遺産として登録された。IUCNでの分類は、いずれも「国立公園」である。 登録基準この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
脚注
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