ウォーターバック
ウォーターバック(Kobus ellipsiprymnus)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ウォーターバック属に分類される偶蹄類。 分布アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ、スーダン、スワジランド、セネガル、ソマリア、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、トーゴ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベニン、ボツワナ、マラウイ、マリ共和国、南アフリカ共和国、モザンビーク、ルワンダ[1][2][a 1] 形態体長170-220センチメートル[2]。尾長25-45センチメートル[2]。肩高110-133センチメートル[1]。体重150-270キログラム[2]。全身は長く硬い体毛で被われる[1][2]。頸部の体毛は鬣状に伸長し、背面中央部の体毛は後方に向かって生える[2]。 全身の汗腺が発達し、油状の液を分泌することで毛が濡れるのを防いでいる[1][2]。後肢基部内側(鼠蹊腺)に臭腺がない[2]。 オスにのみ先端が前方に向かう三日月状に湾曲した角がある[2]。
分類13亜種に分かれる[1]。亜種をK. e. defassaを基亜種とした独立種シンシンウォーターバックとして分割する説もあった[2]。
生態河川や湖の周辺にあるサバンナ、森林などに生息する[1][2]。オスは0.1-2.4平方キロメートルの縄張りを形成し定住するが、メスは0.3-6平方キロメートルの行動圏内を主に5-8頭で共有し移動しながら生活する[1][2]。 食性は植物食で、主に草(ヨシ、イグサなど)を食べる[1][2]。乾季になると水中に入り水生植物も食べる[1][2]。 繁殖形態は胎生。繁殖期になるとオスは数頭のメスとハレムを形成する[2]。妊娠期間は9か月[2]。1回に1頭の幼獣を産む[2]。 天敵はライオン、ヒョウ、チーター、ブチハイエナ、リカオン、ナイルワニなど。 保全状態評価
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 1]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 1] 参考文献関連項目外部リンク
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