ハルキディキ県
Περιφερειακή ενότητα Χαλκιδικής 測地系 : 北緯40度20分 東経23度30分 / 北緯40.333度 東経23.500度 / 40.333; 23.500 座標 : 北緯40度20分 東経23度30分 / 北緯40.333度 東経23.500度 / 40.333; 23.500
ハルキディキ県 (ハルキディキけん、Χαλκιδική / Chalkidikí )は、ギリシャ共和国 の中央マケドニア 地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ )のひとつ。県都はポリギロス 。
エーゲ海に突き出したハルキディキ半島の主要部分を占める。古代にはカルキディケー (古代ギリシア語 : Χαλκιδική / Khalkidikḗ )と呼ばれた。
地理
ハルキディキ半島(ドイツ語)
位置・広がり
ハルキディキ県は、中央マケドニア地方の南部に位置する。ハルキディキ半島の主要部分を占め、北にテッサロニキ県 と接する。
ハルキディキ半島 (Χαλκιδική χερσόνησος )は、エーゲ海 の北西部に突き出した大きな半島である。ハルキディキ半島を「掌」に見立てたとき、「指」状に突き出した3本の半島がある(ギリシャでは「足」と表現される)。それぞれの「指」は、西からカサンドラ半島(Χερσόνησος της Κασσάνδρας )、シトニア半島(Χερσόνησος της Σιθωνίας )、アトス半島(Χερσόνησος του Άθως )と呼ばれている。最も東側のアトス半島(アトス山 )はギリシャ正教の修道士たちによる自治国「アトス自治修道士共和国 」となっており、ギリシャ共和国の一般的な地方行政の外に置かれている。このため、ハルキディキ県には含まれない。
古来、これらの「指」を船で短絡する試みはいくたびか行われており、ペルシャ戦争 時にクセルクセス1世 がアトス半島の峻険な海岸を避けるべく、その付け根に運河 (it ) を掘らせたことは知られている。クセルクセスの運河は現存しないが、カサンドラ半島の付け根のポティデア (Potidaea)(古称: ポティダイア )にも古代にさかのぼる運河 (it ) があり、こちらは現在も運用されている。
ハルキディキ半島西側の海をテルマイコス湾 、カサンドラ半島とシトニア半島に挟まれた湾をトロネオス湾(Toroneos Kolpos )、シトニア半島とアトス半島に挟まれた湾をシンギティコス湾(Siggitikos Kolpos )と呼び、ハルキディキ半島東側の海をスティモニコス湾 (英語版 ) と呼ぶ。シンギティコス湾には、西にディアポロス島 (Diaporos Island ) 、東にアムリアニ島 (Ammouliani ) が所在する。
地勢
アトス半島は先端にアトス山 を擁する峻険な山岳地帯である。
県の北部にはホロモンダス山脈 が広がっている。県の海岸部には砂浜が多くあり、夏のリゾート地となっている。
シトニア南端の風景
アイオス・ニコラオスから見たアトス山
ニキティ附近
主要な都市・町
ハルキディキ半島
人口3000人以上の都市には以下がある(人口はいずれも2001年国勢調査)。
県域に1万人を超える都市はない。県都ポリギロス は、県域ほぼ中央にある内陸の都市である。テルマイコス湾岸(西岸)にはネア・ムダニア やネア・カリクラティア 、シトニア半島の付け根にはニキティ (el ) やアイオス・ニコラオス (en ) 、シトニア半島にはネオス・マルマラス (en ) 、スティモニコス湾岸(東岸)のアトス半島付け根にはウラノポリ (en ) やイエリソス などの町が位置している。
ポリギロスの教会
カリクラティア
アイオス・ニコラオス
歴史
古代にはハルキディキ一帯はトラキア 地方の一部であった。
紀元前8世紀頃に、ハルキス やエレトリア などのエウボイア島 の都市などからのギリシャ人 入植者が渡来し、メンデ、トロニ、スキオニといった都市を建設した。また、紀元前6世紀になるとアンドロス島 からの移民も入植した。ハルキディキにあった古代都市スタギラ は、偉大な哲学者アリストテレス の出生地でもある。
行政区画
ハルキディキ県
市(ディモス)
ハルキディキ県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。
旧自治体(ディモティキ・エノティタ)
ハルキディキ県の旧自治体(1999年 - 2010年)
カリクラティス改革(2010年)以前の広域自治体(ノモス)としてのハルキディキ県は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
郡(エパルヒア)
県には、西部にハルキディキ、東部にアルネアの2つの郡 (エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。アルネア郡の範囲は2011年以後のアリストテリス市と一致する。
郡名
綴り
中心地
ハルキディキ郡 (en )
Χαλκιδική
ポリギロス
アルネア郡 (en )
Αρναία
交通
道路
〔 〕内の地名は県外を示す。
主要な自動車道路
A-67号線 : 〔テッサロニキ〕 - ネア・カリクラティア - ネア・ムダニア
GR-16号線 : 〔テッサロニキ〕 - アルニア - イエリソス[ 1]
GR-67号線 (en ) : 〔テッサロニキ〕 - ネア・カリクラティア - ネア・ムダニア
空港
県内に空港はないが、テッサロニキ市街の南に位置するテッサロニキ・マケドニア国際空港 が最も近い。
港湾
ムダニア港
メトヒ・アイオス・パヴロス港
アムリアニ港
ウラノポリ港
イエリソス港
著名な出身者
古代都市スタギラの遺跡
テレビ
脚注
外部リンク
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