タコマ (ワシントン州)
![]() タコマ(Tacoma、英語発音: [təˈkoumə] タコゥマ)は、アメリカ合衆国ワシントン州の都市。ピアース郡[1]の郡庁所在地である。人口は21万9316人(2020年国勢調査)。太平洋岸の港湾都市で、古くから鉄道と港湾の交通結節点として栄えた。現在はシアトル都市圏の一部である。 地理![]() タコマ市はシアトルの南50キロメートルにある。ピュージェット湾の奥、タコマナローズ、及びピュアラップ川(Puyallup)の入江に位置している。標高は116メートル。 座標は、北緯47度14分45秒 西経122度27分34秒 / 北緯47.24583度 西経122.45944度。 アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積162.2 km2(62.6 mi2) である。このうち129.7 km2(50.1 mi2)が陸地で32.5 km2(12.5 mi2)が水地域である。総面積の20.01 %が水地域となっている。 気候ケッペンの気候区分では冬季多雨、夏季乾燥する地中海性気候に区分される。年間を通して冷涼で過ごしやすい気候である。
歴史1873年、ノーザン・パシフィック鉄道が西のターミナル駅を建設して以降、交通の拠点として発展した。鉄道の建設に参加した中国系アメリカ人のコミュニティが形成された。 経済![]() タコマ港には大規模なコンテナ埠頭がある。近隣に大森林地帯を抱えることから、伝統的に林業、木材産業、製紙業が盛んである。それら製品を保管、移動させるための大規模な物流施設がある。北米最大の林業会社に成長したウェアーハウザー社も、創業時にはタコマに事務所を置いていた(現在の本社はシアトル)。 近年はレーニア山国立公園を訪れる観光客の拠点として注目されている。 交通![]() シアトル・タコマ国際空港がシアトルとタコマの中間に位置している。 タコマドーム駅はアムトラックの停車駅である。オレゴン州ユージーンよりシアトルを経由してカナダのバンクーバーに至るアムトラック・カスケーズと、ロサンゼルスとシアトルを結ぶコースト・スターライトが停車する。このほか、通勤鉄道のサウンダー通勤鉄道とライトレールのTラインも通る。 人口動勢
2000年国勢調査[6]で人口193,556人、76,152世帯、及び45,919家族がタコマに暮らす。4年後にアメリカ合衆国統計局はタコマの人口が196,800人へ、1.7 % (Trends, No. D3 [2004年9月])増加したと見積もった。 2000年、タコマ市の人口密度は1,492.3/km2(3,864.9/mi2)である。625.3/km2 (1,619.4/mi2)の平均的な密度に81,102軒の住宅が建っている。この都市の人種構成は白人69.08 %、アフリカン・アメリカン11.24 %、先住民1.96 %、アジア7.57 %、太平洋諸島系0.93 %、その他の人種2.94 %、及び混血6.28 %である。人口の6.85 %はヒスパニックまたはラテン系である。 世帯ごとの平均的な収入は37,879米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は45,567米ドルである。男性は35,820米ドルに対して女性は27,697米ドルの平均的な収入がある。一人当たりの収入(per capita income)は19,130米ドルである。人口の15.9 %及び家族の11.4 %は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の20.6 %及び65歳以上の10.9 %は貧困線以下の生活を送っている。 姉妹都市タコマは Sister Cities International, Inc. (SCI) によって指定された10都市と姉妹都市を有している: タコマ出身の人物
関連項目脚注
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia