パスコ (ワシントン州)
パスコ(Pasco 発音: [ˈpæskoʊ])は、アメリカ合衆国ワシントン州フランクリン郡の都市である。フランクリン郡の郡庁所在地。人口は7万7108人(2020年)。トリシティズと呼ばれるハンフォード・サイト近郊の中規模な都市圏に含まれる。トリシティズにはパスコの他にケニウィックとリッチランドが属している。 地理・気候北緯46度14分19秒、西経119度6分31秒 (46.238507, -119.108534)[4]に位置している。 アメリカ合衆国統計局によると、総面積78.3 km2 (30.2 mi2) である。このうち72.7 km2 (28.1 mi2) が陸地であり、5.5 km2 (2.1 mi2) (7.08%) が水地である。 ワシントン州の南東に位置し、カスケード山脈の雨蔭が発生する。そのため、年間を通じて降水量が少なく、砂漠である。ワシントン州の他の地域と異なり、夏は暑く、冬は寒い。 南部はコロンビア川が境界となって、近隣都市のリッチランドとケニウィックから分離している。
人口
2010年の国勢調査推計による人口統計データ
歴史1805年10月16日、ルイス・クラーク探検隊がパスコ近郊に宿営したと、サカガウィア州立公園に記されている。その後もこの地域には猟師やゴールドトレーダーが頻繁に出入りしていた。 1880年代には、コロンビア川流域にノーザン・パシフィック鉄道が開通し、この地域にも多くの開拓民が移住するようになった。 1891年9月3日、パスコが正式に設立された。ノーザン・パシフィック鉄道エンジニアのヴァージル・ボーグにより、ペルーのパスコ県セロ・デ・パスコからパスコと名付けられた。しばらくは小さな鉄道の町だったが、1941年にグランドクーリーダムが完成したことにより灌漑と農業をもたらした。 1940年代から1950年代にかけて、ハンフォード・サイトの影響を受けトリシティズ全体が急速に成長した。しかし、移民の多くはリッチランドとケンウィックに流入し、パスコは農業が主要産業のままだった。第二次世界大戦後もハンフォード・サイト関連の仕事のために政府の資金が地域全体を潤したが、パスコは農業が経済基盤を支えていた。 1990年代後半、これまでとは異なる形のハンフォード・サイト関連の好況が予見され、数社のデベロッパーにより住宅と商業ビルが購入された。 近年、パスコ西部には住宅やアパート、ショッピングセンターが爆発的に増加している。パスコ東部の古い街並みの地区と区別するために、地域住民からは"West Pasco"と呼ばれている。 経済市街地近郊に農業地帯があるため、いくつかの大規模な食品会社の本社がある(コナグラ・フーズ、Reser's Fine Foods、Twin City Foods)。また、近年ではワインの製造が活況を呈している(Gordon Brothers Cellars、Fidelitas Winery、Kamiak Vineyards、Preston Premium Wines)。 トリシティズ空港があり、大都市との旅客便や貨物便が運航されている。国内の旅客鉄道が整備された1970年以来、アムトラック鉄道の駅が利用されている。それ以外には、コロンビア川とスネーク川の貨物船が輸送経路として使われる。 ハンフォード・サイトの核施設、BNSF鉄道、ラム・ウェストン、ボイジー・カスケード、タイソン・フーズ、エネルギー・ノースウエスト、フッ素ハンフォード社、ベクテル、バテル・パシフィック・ノースウェスト国立研究所に雇用されている人が多い。 教育
交通名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
有名人
脚注
外部リンク |