ソユーズTMA-12M
ソユーズTMA-12Mは2014年に行われた国際宇宙ステーション(ISS)への有人宇宙飛行。第39次長期滞在の乗組員3人をISSへ輸送した。TMA-12Mは1967年のソユーズの初打ち上げ以来121回目の飛行であり、ISSへは38回目の打ち上げであった。 2014年3月25日に打ち上げに成功後、ドッキングは比較的新しい6時間の軌道経路での3月26日に計画されていた。しかし、ソユーズが間違った向きで投入され、姿勢制御を行うために軌道修正のためのロケット噴射計画のひとつが計画通りに行えなかった[2]。ランデブー計画はその後通常の2日型軌道経路に再計画され、このためTMA-12Mは3月27日にISSへ到着した[3][4] 。 その後ソユーズはISSと5ヶ月以上ドッキングを継続し、ドッキング解除までは緊急脱出用として保持され、スケジュール通り2014年9月11日に地球に帰還して着陸した。 乗組員
バックアップ
経過打ち上げソユーズTMA-12Mは2014年3月25日火曜日の21時17分(UTC、現地時間3月26日水曜日3時17分)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ-FGで打ち上げられた。 約9分後、ソユーズは地球低軌道に到達した[7][8]。 夜の打ち上げであり、打ち上げ時にISSがバイコヌール上空にあったため、TMA-12Mの打ち上げはISSから視認可能であり、NASAの宇宙飛行士リチャード・マストラキオが打ち上げ時の写真を撮影している[3]。 ドッキング本来TMA-12Mは2014年3月26日3時4分(UTC)にISSのポイスクにドッキングし、4時45分(UTC)にハッチを開ける計画であった。宇宙機は3回目の軌道制御を正常に行えなかったため、ドッキングは早い場合で3月27日火曜日の23時58分(UTC)に再計画された。ミッションの近接とドッキングフェイズは、ソユーズTMA-08M以前で使われており、問題の本質が完全に理解された後の計画更新の可能性のために残されていた2日型軌道経路に戻された。当初、管制官は姿勢制御システムの問題を疑った[3][4]。管制官によると、乗組員は危険ではなく、ソユーズには修正された飛行工程でも十分な補給品も搭載されていた[9]。 3月26日、修正後の34時間ランデブー計画の最初の2回のマニューバが正常に行われ、ドッキングは3月27日に計画されたが、技術者はいまだ初期の問題の正確な原因を断定できなかった[10]。最終的に残りのランデブー動作は正常に行われ、TMA-12Mは3月27日23時53分(UTC)に計画より5分早くドッキングに成功し、ISSとソユーズの間のハッチは3月28日2時35分に開けられた[11][12]。 到着後、スクボルソフ、アルテミエフ、スワンソンは第39次長期滞在の乗組員に合流、残りのクルーが2014年5月にソユーズTMA-11MでISSを発ち第40次長期滞在に移行するまで第39次長期滞在の乗組員として任務を果たした。TMA-12Mの乗組員は2014年9月までISSに滞在し、その後、TMA-12Mはドッキングを解除し、地球に予定通り帰還した[13][8]。 ドッキング解除後第40次長期滞在の船長スティーブン・スワンソンはTMA-12MのISSからの離脱の1日前の9月9日に、ISSの船長の地位を第41次長期滞在の船長マクシム・スラエフに引き継いだ。 ハッチの閉鎖後、9月10日19時35分(UTC)にISSとソユーズが分離され、TMA-12Mは23時1分(UTC)にISSからのドッキングを解除し、第40次長期滞在が終了、ISSの権限は第41次長期滞在に移行した。ソユーズは9月11日1時30分(UTC)に軌道離脱噴射を行い、2時1分(UTC)に大気圏再突入を開始、2時23分(UTC)にカザフスタンのカザフステップへの着陸に成功した[11][14]。 ギャラリー
註
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