スモール・タウン・ガール (1953年の映画)
『スモール・タウン・ガール』 (Small Town Girl) は、1953年のアメリカ合衆国のミュージカル映画。日本では劇場未公開。 ラズロ・カルドス(カルドシュ・ラースロー)が監督し、ジェーン・パウエル、ファーリー・グレンジャー、アン・ミラーが主演した。バスビー・バークレーが複数のダンスシーンの振付を行なった。ボビー・ヴァンが街中を跳びまわる「Street Dance」で有名となった。またナット・キング・コールによる演奏も収録されている。ニコラス・ブロドスキー作曲、リオ・ロビン作詞による楽曲「My Flaming Heart」がアカデミー歌曲賞にノミネートされた。1936年のMGMの映画『小都会の女』とは、原題は同じであるが、関連はない。 ストーリー自己中心的なブロードウェイのスター女優リサ・ベルモント(アン・ミラー)と交際しているリック・ビロウ・リヴィングストン(ファーリー・グレンジャー)は小さな街でのスピード違反で30日の服役中である。リックは裁判官の娘シンディ・キンベル(ジェーン・パウエル)と偶然出会う。リックは病身の母(ビリー・バーク)の誕生日と偽ってシンディを説得して1日脱獄し、リサに会いに行こうとする。シンディはリックについて行き、徐々に惹かれていく。ドクター・シルマー(S・Z・サコール)は息子ラドウィグ(ボビー・ヴァン)とリサを結婚させたがっているが、ラドウィグはブロードウェイでの活動を切望する。 キャスト
制作MGMのプロデューサーであるジョー・パスタナクより、カントリー・ミュージックのスターであるハンク・ウィリアムズに保安官役での出演をオファーしたが断られたとされる。最終的にこの役はジョナサン・コットが配役された。その直後、ウィリアムズがMGMの重役のドア・シャリーと面会して別の作品について話し合ったが、ウィリアムズは脱帽しないなど失礼な態度をとったため、ウィリアムズは映画出演の機会を逃した。これらの出来事は2015年の映画『アイ・ソー・ザ・ライト』に描かれている[3]。本作公開の3ヶ月前の1953年1月、ウィリアムズは亡くなった。 評価MGMの記録によると、アメリカとカナダで$1,365,000、それ以外で$762,000の興行収入があり、$287,000の赤字となった[1]。 レガシー近年、ボビー・ヴァンが歌い踊った楽曲「Take Me to Broadway」(「Jumping Song」としても知られる)がコマーシャルやミュージック・ビデオに引用されている。例えばゴールドフラップの2008年の楽曲「Happiness」において、陽気な男性が街中をジャンプし、街行く人々と握手し、ゴミ箱の蓋をシンバルのように扱う。ピーター・ウルフは1987年の楽曲「Come As You Are」でこのシーンの再現をしている。2014年の第68回トニー賞授賞式において、オープニングでヒュー・ジャックマンが再現し、舞台裏にあるモニターにボビー・ヴァンが映った[4]。アメリカ映画のダンス・シーンを集めた1985年のジャック・ヘイリー・ジュニア監督の映画『ザッツ・ダンシング』においてこの曲が取り入れられた。 出典
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