スズキ・バーグマン

バーグマンBURGMAN)は、スズキ製造販売しているスクータータイプのオートバイである。

概要

元々はスカイウェイブの日本国外向け仕様に用いられていた車名で、当初から発表されていた250cc・400cc・650ccのモデルは日本国内仕様と同じものである。

欧州向けの小排気量車種もラインアップに加わり、2001年に BURGMAN125/150 が発表され[1]2006年のモデルチェンジで150の排気量が200に変更される[2]2013年のモデルチェンジから125/200はタイスズキの生産によるグローバルモデルとなった[3]

その後2014年に日本で発売された200ccモデルは「バーグマン」の名称で発売され、2017年に発表されたグローバルモデルとなる400ccは日本でも「バーグマン」の名称が使われている。

BURGMAN400

バーグマン400 ABS
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 8BL-DU11N
エンジン K432型 399 cm3 4サイクル
水冷DOHC4バルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比 81.0 mm × 77.6 mm / 10.6:1
最高出力 21kW 29ps/6,300rpm
最大トルク 35N・m 3.6kgf・m/4,900rpm
車両重量 218kg kg
テンプレートを表示

スカイウェイブ400のフルモデルチェンジに合わせ、日本国内でも バーグマン400 ABS の名称に変更し、2017年8月4日より発売された[4]

外装などは前モデルのイメージを残しつつ大幅に変更し、灯火類はヘッドライトとテールランプがLED化され、車体重量も軽量化されている。引き続きABSは標準搭載されるほか、フロントホイールはインチアップされ14インチから15インチとなった。一方、スマートキーは廃止、シート下収納スペースは63Lから42Lに縮小された。

エンジンは先代にあたるスカイウェイブと同型だが平成28年環境規制への適合を行い、加速重視のセッティングに変更されている。

2021年 マイナーチェンジ[5]。変更点は以下。
トラクションコントロール装備
・スズキデュアルスパークテクノロジー(ツインプラグによる燃料効率の向上)の採用
・イージースタートシステム装備

2023年 スズキはカーボンニュートラルへの取り組みの一環として、ジャパンモビリティショーにバーグマン400をベース車両とした水素燃料で動く内燃機関を搭載する「水素エンジンバーグマン」を試験車両として公開した[6]

BURGMAN200/125

バーグマン200
2014年モデル
基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 JBK-CH41A
エンジン H405型 199 cm3 4サイクル
水冷SOHC4バルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比 69.0 mm × 53.4 mm / 11.0:1
最高出力 14kW 19ps/8,000rpm
最大トルク 17N・m 1.7kgf・m/6000rpm
車両重量 161 kg
2017年 2BK-CH41A H405型エンジン
最高出力 - 13kW 18ps/8,000rpm
最大トルク - 16N・m 1.6kgf・m/6,000rpm
車両重量 - 163kg
テンプレートを表示

200ccモデルは2014年2月28日より日本向け仕様として バーグマン200 が発売された[7]

125~150ccクラスのスクーターと250ccクラスのビッグスクーターの中間程度のサイズ、ヘルメットを横に二つ並べて収納できるメットイン、スクーターとしてはショートストロークのエンジンを特徴としている。

2017年4月17日に日本仕様のマイナーチェンジが行われ、エンジンの平成28年環境規制対応によるセッティングの変更に伴い、最高出力/トルクが18PS/1.6kgf・mとなった[8]

日本国内でのABS装着義務化に伴い、ABSを標準装備とした「バーグマン200 ABS」が2021年3月16日に発売された。その他の仕様に変更はなく税込価格は3万7840円アップし、57万1340円となった。

2023年3月23日にバーグマンストリート125EXが発売された。価格は28万9000円(税抜)。[9]

BURGMAN Fuel-Cell Scooter

Burgman Fuel Cell
Burgman Fuel Cell
Burgman Fuel Cellのカットモデル
Burgman Fuel Cellのカットモデル

バーグマン フューエルセル スクーターは、スズキが開発している燃料電池オートバイである。

2007年2月にパートナーシップ契約を締結したイギリスのインテリジェント・エナジーからコンセプトモデルであるクロスケージ向けに燃料電池の提供を受けており、その燃料電池と700気圧の水素燃料タンクをバーグマン125の車体に搭載したモデル[10]で、日本では2009年2011年2015年東京モーターショーにおいて公開されている[11]

このモデルは当初イギリスの公道を中心に試験を行なっていたが、2011年3月にEUでのWVTA(型式認証)を燃料電池の車両では初めて取得している[12]。日本においても2016年2月国土交通省が燃料電池オートバイ向けの保安基準を策定[13]したことを受け、同年8月にオートバイの公道走行に必要な型式認定を軽二輪[14]として取得し、2017年3月より一般道などでの走行試験が開始されている[15]。2017年の東京モーターショーにおいて一般試乗が可能[16]

BURGMAN650

BURGMAN250

脚注

  1. ^ イタリア・ミラノショーでのスズキ二輪車出展モデルについて - スズキ広報・2001年9月18日
  2. ^ スズキ、欧州・北米向けに新型二輪車を投入 - スズキ広報・2006年9月25日
  3. ^ スズキ、タイで中・大型二輪車など6機種を投入 - スズキ広報・2013年9月24日
  4. ^ スズキ、ラグジュアリースクーターの新型「バーグマン400 ABS」を発売 - スズキ広報・2017年7月27日
  5. ^ 【847,000円】スズキ、400ccラグジュアリースクーター「バーグマン400 ABS」をマイナーチェンジ! - 2021年6月20日
  6. ^ スズキがJMS2023で電動スクーターや水素エンジン試験車両を展示! - ヤングマシン編集部・2023年10月04日
  7. ^ スズキ、軽量・コンパクトで扱いやすい新型スクーター「バーグマン200」を発売 - スズキ広報・2014年2月5日
  8. ^ スズキ バーグマン200、カラーリングを変更 - Response.・2017年4月11日
  9. ^ スズキが新型車「バーグマンストリート125EX」を発売! 価格も魅力的なラグジュアリー原付二種スクーター - webオートバイ・2023年3月27日
  10. ^ 燃料電池二輪車「バーグマン フューエルセル スクーター」の開発 (PDF) - 自動車技術会『Motor Ring No.34 』・2012年3月
  11. ^ 東京モーターショー 2007年~2015年→さらにその先へ!? スズキ編 - バイクイチバン(クレタ)・2015年11月9日
  12. ^ スズキ、燃料電池スクーターで世界初となる「欧州統一型式認証」を取得 - スズキ広報・2011年3月9日
  13. ^ 世界初!燃料電池二輪自動車等の技術基準を策定しました。 - 国土交通省・2016年2月23日
  14. ^ スズキ株式会社製 燃料電池スクーターの概要 (PDF) -国土交通省『日本初!ナンバープレートを取得した燃料電池二輪自動車の公道走行が始まります!』・2017年3月21日
  15. ^ スズキ、燃料電池2輪車「バーグマン フューエルセル」が型式認定を受け公道走行開始 - Car Watch(インプレス)・2017年3月21日
  16. ^ 【東京モーターショー2017】スズキ バーグマン FC...国内唯一の燃料電池二輪車に試乗できる - Response・2017年11月4日

外部リンク

 

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia