クリントン郡 (ニューヨーク州)
クリントン郡(英: Clinton County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の北東隅に位置する郡である。人口は7万9843人(2020年)[1] 。郡庁所在地はプラッツバーグであり、同郡で人口最大の都市である。郡名は初代ニューヨーク州知事ジョージ・クリントンに因んで名付けられた。北はカナダ=アメリカ合衆国国境であり、ケベック州がある。 歴史1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のクリントン郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。1772年3月12日、オールバニ郡が3分割され、オールバニ郡はその名で残り、1つは東部が入ったシャーロット郡、もう1つは西部のトライアン郡となった。 1784年、シャーロット郡がワシントン郡に改名された。これはアメリカ独立戦争時の司令官であり後に初代アメリカ合衆国大統領になったジョージ・ワシントンを称えるものだった。 1788年ワシントン郡からクリントン郡が分離設立された。このクリントン郡は現在よりもかなり大きかった。 1799年、クリントン郡からエセックス郡が分離設立された。 1802年、クリントン郡とハーキマー郡、モンゴメリー郡のそれぞれ一部を併せて、セントローレンス郡が設立された。 1808年、クリントン郡から分離してフランクリン郡が設立された。 米英戦争の1814年、郡内でプラッツバーグの戦いが起きた。 郡政府と政治クリントン郡は民主党支持の郡と見なされている。国政選挙や州全体での選挙では民主党候補が当選することが多い。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のバラク・オバマが共和党のジョン・マケインに対して22.9%差を付けて郡を制した。オバマは郡内の全ての自治体を制し、州全体でもの26.9%差をつけてマケインを制した[2]。2006年の州知事選挙でも民主党のエリオット・スピッツァーが63%の支持を集め、同年のアメリカ合衆国上院議員選挙でも民主党のヒラリー・クリントンが64%を得た。2010年の州知事選挙では民主党のアンドリュー・クオモ、同年のアメリカ合衆国上院議員選挙ではやはり民主党のチャック・シューマーとキルステン・ジリブランドが共に60%以上の支持率で郡を制した。しかし、地方レベルの選挙では共和党候補が勝つことも多い。例えば、2009年までアメリカ合衆国下院議員に民主党候補を選出したことは無く、州議会上下院には1960年代から民主党候補を送り出していない。 クリントン郡議会は郡の立法主体である。10人の議員で構成され、小選挙区から選ばれている[3]。現有議席は共和党5人、民主党5人である。郡執行官は郡の管理官であり、郡政府の日々の運営を管理している。 地理クリントン郡はニューヨーク州北東部にあり、バーモント州の西、カナダのケベック州の南に位置している。東部境界はシャンプレーン湖であり、この湖がニューヨーク州とバーモント州の州境になっている。オーセイブル川が南郡境の大半を構成している。 アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は1,118平方マイル (2,895.6 km2)であり、このうち陸地1,039平方マイル (2,691.0 km2)、水域は79平方マイル (204.6 km2)で水域率は7.04%である[4]。 郡南西部はアディロンダック公園に入っている。 空港郡内には次の公共用途空港がある[5]。
隣接する郡
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
都市と町下表は郡内14の町と1つの市を示す。町の中には村、ハムレット、国勢調査指定地域が入っている。( )内は2010年の人口である。
*プラッツバーグ市はプラッツバーグ町に囲まれているが、別の主体である 教育
脚注
外部リンク |
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