オチゴ郡(英: Otsego County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の中央部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は62,259人であり、2000年の61,676 人から0.9%増加した[1]。郡庁所在地はクーパーズタウン村(人口1,852人[2])であり、同郡で人口最大の都市はオネオンタ市(人口13,901人[3])である。郡名は、モホーク族インディアンの言葉で「岩のある場所」を意味するものから派生した。
歴史
1789年、モンゴメリー郡からオンタリオ郡が分離した。このときのオンタリオ郡は現在の領域よりもかなり広かった。現在のアリゲイニー郡、カタラウガス郡、シャトークア郡、エリー郡、ジェネシー郡、モンロー郡、ナイアガラ郡、オーリンズ郡、スチューベン郡、ワイオミング郡、イェーツ郡の全体と、スカイラー郡、ウェイン郡の一部が含まれていた。
オチゴ郡の設立
オチゴ郡はモンゴメリー郡から分離した3郡の1つになった。他の2つはハーキマー郡とタイオガ郡だった。公式には1791年2月16日に設立された。クーパーズタウンが郡庁所在地に指定されたが、当時はチェリーバレー村の方が大きかった。最初は大きな郡区が3つだった。すなわち北東部のチェリーバレー、北西部のオチゴ、南部のハーパーズフィールドだった。
オチゴ、チェリーバレー両郡区がほぼ現在のオチゴ郡領域であり、ハーパーズフィールド郡区は現在の郡南部からデラウェア川までを含んでいた。
当初の郡政府役人は州知事のジョージ・クリントンが指名した。郡保安官、事務官、首席判事、陪席判事、民兵隊指揮官などだった。
新しい町の設立
1793年までに既存の郡区を分けて4つの郡区(町)が追加された。
- オチゴ郡区の中は4つに分かれた。
- バーリントン、西部
- オチゴ、北東部
- リッチフィールド、北部
- ユナディラ、南部
- ハーパーズフィールド郡区も2つの町に分かれた。
新郡設立のために分離された地域s
オチゴ郡の領域は新郡設立のために分割された。
1795年、郡の一部とオールバニ郡の一部を合わせて、スカハリー郡が設立された。
1797年、郡の一部とアルスター郡の一部を合わせて、デラウェア郡が設立された。
地理
オチゴ郡はニューヨーク州中央部にあり、オールバニ市の西、ユーティカ市の南東、ビンガムトン市の北東に位置している。州内ではサザン・ティアと呼ばれる地域に入っていると見なされる場合もある。
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は1,015平方マイル (2,630 km2)であり、このうち陸地1,003平方マイル (2,600 km2)、水域は12平方マイル (31 km2)で水域率は1.21%である[4]。
隣接する郡
経済
クーパーズタウン村(ジェイムズ・フェニモア・クーパーの故郷)はオチゴ郡南端にあり、アメリカ野球殿堂やニューヨーク歴史協会博物館などに観光客を呼んでいる。主要産業は、バセット医療ネットワークの本部であるバセット医療センターがあり、従業員3,000人以上を抱えているように、医療産業である。オネオンタ市にはハートウィック・カレッジが、ニューヨーク州立大学オネオンタ校、バセット医療ネットワーク傘下のA・O・フォックス記念病院があり、小売業や多くの小企業がある。郡全体は比較的田園部であり、酪農業が近年雇用を確保しているが、生産高はそこそこに留まっている。
人口動態
人口の推移
of Otsego County
国勢調査年 |
人口(人)
|
1790 |
|
1800 |
21,343
|
1810 |
38,802
|
1820 |
44,856
|
1830 |
51,372
|
1840 |
49,628
|
1850 |
48,638
|
1860 |
50,157
|
1870 |
48,967
|
1880 |
51,397
|
1890 |
50,861
|
|
国勢調査年 |
人口(人)
|
1900 |
48,939
|
1910 |
47,216
|
1920 |
46,200
|
1930 |
46,710
|
1940 |
46,082
|
1950 |
50,763
|
1960 |
51,942
|
1970 |
56,181
|
1980 |
59,075
|
1990 |
60,517
|
2000 |
61,676
|
2010 |
62,259
|
|
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
- 人口: 61,676 人
- 世帯数: 23,291 世帯
- 家族数: 15,115 家族
- 人口密度: 24人/km2(62人/mi2)
- 住居数: 28,481 軒
- 住居密度: 11軒/km2(28軒/mi2)
人種別人口構成
先祖による構成
- アイルランド系:15.0%
- イギリス系:14.9%
- ドイツ系:14.9%
- イタリア系:11.3%
- アメリカ人:9.1%
言語による構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 22.7%
- 18-24歳: 14.4%
- 25-44歳: 24.3%
- 45-64歳: 23.6%
- 65歳以上: 15.0%
- 年齢の中央値: 37歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 29.6%
- 結婚・同居している夫婦: 51.1%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.5%
- 非家族世帯: 35.1%
- 単身世帯: 27.0%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 11.68%
- 平均構成人数
|
収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 33,444米ドル
- 家族: 41,110米ドル
- 性別
- 男性: 29,988米ドル
- 女性: 22,609米ドル
- 人口1人あたり収入: 16,806米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 14.9%
- 対家族数: 8.8%
- 18歳未満: 15.8%
- 65歳以上: 8.2%
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政治
オチゴ郡は真の機を見る郡である。過去30年間のアメリカ合衆国大統領選挙では常に当選者を支持してきた。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のジョージ・W・ブッシュを51%対48%で支持し、2008年の場合は民主党のバラク・オバマを51%対47%で支持した。オネオンタ市やクーパーズタウン村では民主党が優勢だが、その周辺町では共和党の登録有権者数が過半数である。
都市と町
町
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村(市)
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バーリントン
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バターナッツ
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ギルバーツビル
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チェリーバレー
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チェリーバレー
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ディケーター
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エドムズトン
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イグゼター
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ハートウィック
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ローレンス
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ローレンス
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メリーランド
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ミドルフィールド
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ミルフォード
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ミルフォード
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モリス
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モリス
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ニューリスボン
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オネオンタ
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オネオンタ市
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オテゴ
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オテゴ
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オチゴ
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クーパーズタウン村 - 郡庁所在地
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ピッツフィールド
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プレーンフィールド
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リッチフィールド
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リッチフィールドスプリングス
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ローズブーム
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スプリングフィールド
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ユナディラ
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ユナディラ
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ウェストエンド
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ウェストフォード
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ウースター
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脚注
外部リンク
- Official Otsego County Government Site - 公式サイト
- Otsego County - Curlie(英語)
- Lyman H. Butterfield, "Cooper's Inheritance: The Otsego Country and its Founders", New York History, Vol. 35, No. 4 (October, 1954), pp. 374-411.
- "Otsego County" - 閉鎖。(2009年7月3日時点のアーカイブ)
- J. H. French, "OTSEGO COUNTY", GAZETTEER OF THE STATE OF NEW YORK, Syracuse, New York: R. Pearsall Smith, 1860
- Boy Scout Camp Serving County - Henderson Scout Reservation
座標: 北緯42度38分 西経75度02分 / 北緯42.63度 西経75.04度 / 42.63; -75.04