ワシントン郡 (ニューヨーク州)
ワシントン郡(ワシントンぐん、英: Washington County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の東部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は63,216人であり、2000年の61,042 人から3.6%増加した[1]。郡庁所在地はフォートエドワード町(人口6,371人)であり、同郡で人口最大の自治体はハドソンフォールズ村(人口7,281人[2])である。郡名はアメリカ独立戦争時の司令官であり後に初代アメリカ合衆国大統領になったジョージ・ワシントンを称えるものだった。 歴史1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のワシントン郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。 1772年3月12日、オールバニ郡が3分割され、オールバニ郡、トライアン郡(現在のモンゴメリー郡)、シャーロット郡の3郡になった。 1784年、シャーロット郡がワシントン郡に改名された。アメリカ独立戦争時の司令官であり後に初代アメリカ合衆国大統領になったジョージ・ワシントンに因む命名だった。 1788年、ワシントン郡からクリントン郡が分離した。当時のクリントン郡は現在よりもかなり大きかった。 1791年、オールバニ郡からケンブリッジの町が移管された。 1813年、ワシントン郡からウォーレン郡が分離設立された[3]。 1994年、新しい市民センターが完工したことに伴い、郡庁所在地がハドソンフォールズからフォートエドワードに移された。 2006年、ケンブリッジ町の監督官ジョー・アン・トリンクルがワシントン郡初の監督官理事会女性議長になった。 歴史史跡郡内には屋根付橋が4か所あり、全てアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている。
これらの橋を含め、郡内の35か所がアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている。レミュエル・ヘインズ邸は更にアメリカ合衆国国定歴史建造物にも指定された。 地理ワシントン郡はニューヨーク州北東部に位置する細長い郡である。豊かなバレーの農地で知られ、グレート・アパラチアン・バレーの中にある。これは標高の高い山地の間にある細長いバレーである。タコニック山地からアディロンダック山地への移行部にあり、シャンプレーン湖からハドソン川バレーへの移行部を形成している。 郡の大半はアッパー・タコニック山地のバレーにある。東部境界はニューヨーク州とバーモント州の州境であり、その一部がシャンプレーン湖になっている。これはニューイングランドとの境界でもある。北端はアディロンダック山地に入っている。西側郡境は主にハドソン川とジョージ湖である。 ワシントン郡は次のバレーと流域に属している。シャンプレーン・バレー/ジョージ湖流域[4]、ハドソン川バレー/ハドソン・フーシック流域[5]。郡北部の水はジョージ湖あるいはメッタウィ川を介してシャンプレーン湖に注ぎ、セントローレンス川に流れている。セントローレンス川では五大湖全てからの水と混ざり、北東のセントローレンス湾に流れ、最後は大西洋に注いでいる。一方郡の残り部分の水はハドソン川を南流し、ニューヨーク市から大西洋に注いでいる[6]。 アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は846平方マイル (2,191 km2)であり、このうち陸地835平方マイル (2,164 km2)、水域は10平方マイル (27 km2)で水域率は1.23%である[7]。しかし、境界の半分近くが長い水域である。低地を蛇行するのが伝説的なバッテン・キルであり、世界クラスの毛針釣りと滝で有名である。 グランビルは世界の彩色スレートの首都と知られる。地理的には地下鉄道 (秘密結社)で著名であり、多くの重要な停車駅があった。 アディロンダック山地の一部であるブラック山が郡内最高峰であり、ジョージ湖、シャンプレーン湖とそれを取り巻く田園地帯、さらにアディロンダック山地、タコニック山地、グリーン山地を一望できる。南部のウィラード山にはスキー場がある。 空港郡内には次の公共用途空港がある[8]
隣接する郡
人口動態
都市と町
著名な出身者
脚注
参考文献
外部リンク歴史
水域と保護
州の機関
博物館
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