キャシー・リード(リード キャサリンマーガレット[1]、英語: Cathy Reed、Reed Catherine Margaret、1987年6月5日 - )は、アメリカ合衆国出身の女性、日本の元アイスダンス選手。パートナーは弟のクリス・リード。妹のアリソン・リードもアイスダンス選手。モントクレア大学卒業。
2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピック日本代表。全日本フィギュアスケート選手権優勝7回(2007-2010、2012-2014)。
人物
アメリカ合衆国ミシガン州カラマズー出身。母が日本人であり日本国籍を持つ。
特技はフルート演奏。弟でパートナーのクリスもトロンボーンを演奏する。血液型はA型。
経歴
アメリカで弟のクリス・リードとペアを組み競技を始める。2005-2006シーズンの全米フィギュアスケート選手権ノービスクラスで優勝。コーチであるニコライ・モロゾフのすすめで、2006-2007シーズンから日本に所属した。
移籍後、初出場となった第75回全日本選手権では2位となり、2007年四大陸フィギュアスケート選手権出場を決める。四大陸選手権ではコンパルソリーダンス7位、オリジナルダンス9位、フリーダンス6位となり総合で7位となる。
2007-2008シーズンからISUグランプリシリーズに招待され、スケートアメリカ、NHK杯に出場する。2度目の出場となった第76回全日本選手権では、アイスダンス競技唯一の競技者となり、世界選手権と四大陸選手権の代表となる。四大陸選手権では前回と同じ7位にとどまったが、自己最高得点を大きく更新する。
2009年世界フィギュアスケート選手権で16位に入り、この成績により翌年開催のバンクーバーオリンピックアイスダンス競技への日本選手の出場枠を獲得。また日米の両国の国籍を保持していたが、2009年4月に日本国籍を選択[2]。2009年12月、第78回全日本選手権で優勝し、日本代表に選出されバンクーバーオリンピックに出場する。なお、妹のアリソン・リードもグルジア代表でアイスダンスに出場し、姉弟妹3人揃っての出場となる。続く世界選手権ではコンパルソリーダンスで2人が転倒する大きなミスがあったにもかかわらず、15位と自己最高成績を収めた。
2010-2011シーズン、グランプリシリーズでは両方7位という成績を収める。スケートアメリカの後、ニコライ・モロゾフからガリト・チャイトにコーチを変更し、練習拠点をロシアからアメリカに戻した。フリーダンスを新しくして挑んだ全日本選手権では4連覇を果たした。世界選手権ではフリーダンスの演技終了直前にクリスが転倒するミスがあったものの、総合で13位となり日本所属カップルの最高順位タイになった。
2011-2012シーズン、初戦となったNHK杯ではフリーダンスの5分間練習中にクリスが負傷[3][4][5]、そのまま競技に出場したものの7位となった。その後出場する予定だったロステレコム杯[6]、全日本選手権[7][8]はクリスの怪我の治療に専念するため出場を断念した。本格復帰後の2012-2013シーズンはNHK杯で5位、NRW杯で2位に入るなど好調な成績を記録している。
2013-2014シーズン、ソチオリンピックの最終予選であるネーベルホルン杯に出場。クリスが右膝の古傷の痛みを再発させた中、リフトの失敗があったものの7位に入り、出場枠5の中で4位の成績となった[9]。ソチオリンピックはショートダンスで21位でフリーダンスに進出することはできなかった。5月にはコーチをマリナ・ズエワに変更し、ミシガン州のカントンに練習拠点を移した。
2014-2015シーズン、全日本選手権で7度目の優勝。世界選手権ではショートダンスで転倒し、フリーダンスに出場することはできなかった。国別対抗戦には唯一第1回大会から4大会連続で出場した。4月19日、競技からの引退を発表。エキシビションでの滑りをもって競技人生を締めくくった[10]。
2015年7月から濱田美栄コーチの下でアシスタントコーチとして選手の指導や振り付けを行っている[11]。また、アイスダンスのテクニカルスペシャリストの資格を取得し、競技会で技術判定員を務めている。
主な戦績
詳細
2005-2006 シーズン
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開催日
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大会名
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CD1
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CD2
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FD
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結果
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2006年1月7日-15日
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全米フィギュアスケート選手権 ノービスクラス(セントルイス)
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2 19.23
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2 19.21
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1 59.71
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1 98.15
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プログラム使用曲
脚注
出典
外部リンク
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1956年 – 1999年 | |
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2000年 – | |
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※ 開催年は年度 1956-65年度は翌年3-4月、1966-81年度は同年11-12月、1982-96年度は翌年1月、1997年度以降は同年12月に開催された。
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