ニコライ・モロゾフ
ニコライ・アレクサンドロヴィチ・モロゾフ(ロシア語:Никола́й Алекса́ндрович Моро́зов, ラテン文字:Nikolai Alexandrovich Morozov、1975年12月17日 - )は、ロシア生まれ、アメリカ在住のフィギュアスケートコーチ、振付師。1990年代にはアイスダンスの選手として活躍し、ベラルーシ代表としてタチアナ・ナフカと組んで1998年長野オリンピックに出場した。フィギュアスケーターのカロリヌ・ドゥアラン、アイスダンスの2003年世界チャンピオンでフィギュアスケート振付師のシェイリーン・ボーンはいずれも元妻。3人目の妻となったのはペア・アイスダンス選手であるワシリーサ・ダワンコワ。ワシリーサは、2019年に離婚していることをインタビューで語った。 経歴16歳までヴィクトール・クドリャフツェフに指導を受けていたシングルの選手だったが、同門のイリヤ・クーリックの前に限界を感じアイスダンスに転向[1]。1994年世界選手権にアゼルバイジャン代表として出場。1998年にはベラルーシ代表としてタチアナ・ナフカとともに1998年長野オリンピックに出場、16位となった。この年を最後に競技生活から退く。 引退後はタチアナ・タラソワのアシスタントとなり、間もなく振付師としての才能を示し始めた。1999-2000シーズンのバーバラ・フーザル=ポリ & マウリツィオ・マルガリオ組『ロード・オブ・ザ・ダンス』、そして2000-2001シーズン、アレクセイ・ヤグディン『グラディエーター』で脚光を浴び、翌2001-2002シーズンには『Winter』、『仮面の男』でヤグディンを世界トップに返り咲かせた[2][3]。2003年にタラソワと袂を分かち独立。その後、荒川静香をトリノオリンピック金メダリストに、安藤美姫を不調から立ち直らせて2007年と2011年の世界選手権優勝に、髙橋大輔を2007年世界選手権2位に導くなどの実績を残している。 近年では振付師を中心に活動。 コーチ・振付師としての特徴ニュージャージー州ハッケンサックにある「アイスハウス」を拠点として指導にあたっている[4]。自身がアイスダンスの選手だったこともあり、ステップに力を入れている[2]。氷の上で動きを実際に行えるのが特長[5]。 振付師としては、音楽、要素、動きなど、そのスケーターに一番合うものを選んで構成したいという考えを持っている[6]。作品は選手をよく観察したうえで作られ、選手の欠点を補い長所を目立たせるものと評されている[7]。確実に点を取る構成とドラマチックさ、フェイスラインを撫でる振り付けが特徴とされる[1]。 主な作品
脚注
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