カモルタ級コルベット
カモルタ級コルベット(英語: Kamorta-class corvette)は、インド海軍のコルベットの艦級。インド海軍での計画番号は28型[3][4]。 来歴インド海軍では、1983年から1985年にかけて25型コルベット(ククリ級)4隻を、また1990年から1994年にかけて小改正型の25A型(コーラ級)4隻を発注しており、1989年から2004年にかけて順次に就役した。しかしこれらは、いずれも艦対艦ミサイルを主兵装とするミサイル艦であり、ソナーも対潜兵器ももたないなど、対潜戦能力はほぼ完全に欠如していた[4]。 このことから、2003年に発注された新しいコルベットは設計を一新し、外洋域での対潜戦および洋上警備・救難を主眼とするよう計画された。これによって建造されたのが本級である[4]。 設計設計は、海軍の設計総局(DGND)に設けられた水上艦グループ(SSG)とガーデン・リーチ造船所の設計チームの協同により行われた[3]。船型は中央船楼型とされており、ステルス艦としての艦容もあって、イスラエル海軍のサール5型コルベットに似た印象となっている。またステルス性への配慮はレーダー反射断面積の削減だけにとどまらず、上記の経緯から対潜戦が重視されているため、磁気的シグネチャーや水中放射雑音の低減も進められている[2]。また本級では、NBC(核·生物·化学)兵器に対する防御措置も講じられた[4]。 主機関としてはCODAD方式が採用されており、SEMT ピルスティク12 PA6 STCディーゼルエンジン4基で可変ピッチ・プロペラ2軸を駆動する[4]。 装備インド海軍のコルベットとしては初の艦対空ミサイル装備として、バラク1個艦防空ミサイルを採用しており、8セルのVLSが2基搭載された。なおPDMSの搭載は、25A型の計画段階で検討されたものの断念されたものであった[4]。また上記の経緯から対潜兵器も装備されており、タルワー級フリゲートやシヴァリク級フリゲートと同様にRBU-6000対潜ロケット発射機と長魚雷発射管が装備された。艦砲は25A型(コーラ級)の後期建造艦と同じくオート・メラーラ社製のスーパー・ラピッド砲であるが、ステルス艦化にあわせて、ステルス化されたシールドを備えている[2]。 本級では航空運用能力も強化されており、25型および25A型がヘリコプター甲板しか持たないのに対して、艦載ヘリコプター1機を収納するハンガーが設けられた[3][4][2]。 なお、従来のインド艦と同様に本級でも国産化が図られており、国産化率は約90%に達するとされる[5]。 同型艦一覧表
運用史「カドマット」は2023年12月、日本の海上自衛隊横須賀基地を訪問して、12月3日のインド海軍記念日を艦上で祝った[7]。同7日には九州南方海上で日本の補給艦「とわだ」と合同訓練を実施した[8]。 出典
参考文献
外部リンク |
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