カノーポ級フリゲート
カノーポ級フリゲート級(イタリア語: fregate della Classe Canopo)は、イタリア海軍が運用していたフリゲートの艦級[1][2]。 なお、半月遅れて起工された「チェンタウロ」のほうが先に竣工したことから、こちらをネームシップとして扱って、チェンタウロ級フリゲート(イタリア語: fregate della Classe Centauro)と称されることもある。 来歴本級は、イタリア共和国憲法体制下のイタリア海軍(Marina Militare Italiana)として初めての国産フリゲートであり、第一次五カ年計画中の1950年計画より建造を開始した。なお、「カストーレ」「チーニョ」の建造費はアメリカ合衆国の相互防衛援助計画(MDAP)によって賄われた[1]。 装備対空捜索レーダーとしては、当初はマイクロ・ラムダ社(現在のSELEX社)のMLA-1を搭載していたが、1960年に全艦でアメリカ製のAN/SPS-6に換装した。また対水上捜索レーダーも、当初はアメリカ製のSG-6Bを搭載していたが、後に国産のSPQ-2に換装された。ソナーとしては、当初はAN/SQS-11Aを搭載していたが、後にAN/SQS-4、更にはAN/SQS-36に換装された[1]。 主砲としては、当初はSMP3ソヴラポスト 62口径76mm連装砲が搭載された。これは砲身を上下双連とした独特な設計を採用していたが、維持管理に手間がかかったうえに動作不良が多発し、後に単装版のMMIアラーガトに換装した。主方位盤はオフィシン・ガリレオ社のOG-2を搭載したが、これはアメリカのMk.57に相当するものであり、火器管制レーダーとしては、アメリカ製のMk.39のイタリア版であるMLT-4が用いられていた。後にこれはOG-3に換装されたが、これはアメリカのMk.56に相当するものであり、RTN-7X火器管制レーダーを用いていた。機銃用の射撃指揮装置としては同社のOG-1を搭載したが、これはアメリカのMk.51のカウンターパートであった[1]。 配備1952年5月にコストゥルツィオーニ・ナヴァリ・ティグッリオ(CNT)社とアンサルド社で1隻ずつが起工され、また1954年から1955年にかけてCNT社でさらに2隻が起工された[1]。
参考文献関連項目
|
Portal di Ensiklopedia Dunia