オッペン化粧品株式会社(オッペンけしょうひん)は大阪府吹田市岸部南二丁目に本社を置く、化粧品(スキンケア・メークアップ・ヘア&ボディケア)・健康食品などの製造・販売をおこなう企業である。
企業名の「オッペン」は、「オープン」とドイツ語の「オペ(手術)」を組み合わせた商標である。
会社概要
関西地方を地盤とする化粧品メーカーの一社。訪問販売系の化粧品メーカーの中では古参の部類に入る企業の一つとして知られる。近年は化粧品のみならず、医薬部外品や健康食品などの比率が高くなっている。
近年はなくなったが、かつては朝日放送制作により、現在もテレビ朝日系で日曜昼に放送中の「新婚さんいらっしゃい!」に代表されるように、多数のスポンサー番組を持っていたことで知られる。
その他、本社内にオッペン・エステティックアカデミーを持ち、現在では大都市に多く見られるエステティック・サロンの走りとなる企業としても知られ、1970年代から1980年代には千里セルシー内や六本木共同ビル内などにエステティック・サロン(世間でまだエステティックという言葉が出回る前の時代)のゴールデン・ドアを開設していたこともある。
現在のロゴは1993年から使用している。それまでは特徴的な書体のロゴ及び放射型(いわゆるウニのような形)の社章を使用していた。なお、2010年8月13日-15日に京セラドーム大阪で行われた阪神対ヤクルトの試合でバックネットに掲出した広告は旧ロゴのものであった。
沿革
CMに起用された芸能人
スポンサー番組
現在
過去
- 全国ネット[注 2]
- ローカル
ネオンサイン
ネオンサインが残るオッペン化粧品香川支店
北海道札幌市の大通公園。写真左下の丸井今井札幌本店大通館隣にある「都心ビル」の屋上部にオッペンのネオンサイン看板が設置されていた。(2004年2月撮影)
かつては主要都市の中心街にネオンサインを設置していた。1993年にロゴタイプが変わった事や、同社を取り巻く環境が激変したこともあり、その数は激減すると共に、2021年2月現在は香川県綾歌郡にあるJR四国予讃線宇多津駅近郊の同社香川支店[注 6]屋上に設置されたネオンサインのみが稼働している。
かつてあった主な設置場所
その他
- 「妙」(たえ)基礎化粧品
- 1983年に発売されたスキンケア用化粧品。品目ごとに品名が異なっており(例として化粧水「恵雨(けいう)」、乳液「露芽(ろが)」など)、パッケージは金文字で表記された行書体の品名と植物の絵柄が特徴。現在も9品目が発売されているロングセラー商品である。
- メンズジャパン
- 1970年代中期に発売された男性用化粧品。1966年に「マウンテンクラス」で男性用化粧品に参入。訪販系の化粧品メーカーが男性用化粧品を発売するのは珍しく[注 10]、同商品が発売された当時、テレビCMが製作されるなど話題になったが、訪販というのが仇になったことや、ロードス、タクティクス、アウスレーゼなどをラインナップしている資生堂、エロイカ、バルカンをラインナップしているカネボウ、そしてルシード、ギャツビーなどのブランドを持ち、男性用化粧品に強いマンダムの前に歯が立たず、販売不振により数年で撤退を余儀なくされている。その後も参入と撤退を繰り返し、2013年には現在の「オッペン オム」を発売。発表初期には数種類もの商品がラインナップされていたが、現在は薬用スカルプシャンプーのみが発売されている。
- オッペンローズシャトー
- 1977年に豊中市に開設された薔薇の庭園をモチーフにしたテーマパーク。1999年11月をもって、閉鎖されている。現在、吹田市の本社内にある「オッペン・エステティックアカデミー」もこのローズシャトーの敷地内にあった。第5回大阪施設緑化賞(みどりの景観賞)優秀賞を受賞している。
- ハッピーヘルツ
- 2010年7月8日に設立したハッピーヘルツ。オッペンの100%子会社として、「通販事業」「保険事業」「イベント事業」「SP事業」がある。長寿生活のサイトを同社が運営している。
脚注
注釈
- ^ a b c 一部の資料で「山下静夫」としている記事があるが誤り[2]。
- ^ 公式サイト「60年の歩み|オッペン化粧品」を参照 [2]。
- ^ a b c 公式サイト「60年の歩み|オッペン化粧品 1970年代 心ひとつに、大いなる飛躍を・「新婚さんいらっしゃい!」でおなじみに」を参照 [2]。
- ^ a b 提供当時は、2018年の認定放送持株会社移行前の旧・朝日放送株式会社が制作。
- ^ a b c d 提供当時は、2017年の認定放送持株会社移行前の株式会社毎日放送(旧社)が制作。
- ^ 四国地方の全社員の教育宿舎や、四国教育センター、カルチャーセンター等を併設している[3]。
- ^ 建物名称:開運橋センタービル
- ^ 現在のマイムビル。
- ^ 現在は同市西都1丁目に移転 。公式サイト「支店案内|オッペン化粧品」を参照 [4]。
- ^ 過去に訪販系化粧品メーカーでも、1970年代にメナードから「アダムス」、ポーラから「ギャラントム」などの男性用シリーズ化粧品が発売されているが、こちらはラインナップを縮小した上で現在も販売が続けられている。
出典
外部リンク