エミリー・オリヴィア・ローラ・ブラント(英語: Emily Olivia Laura Blunt, 1983年2月23日 - )は、イギリスの女優。
生い立ち
イングランド・ロンドンにて、4人兄弟の2番目として生まれる。父親のオリヴァー・ブラントは法廷弁護士、母親のジョアンナ(旧姓マッキー)は元女優、現演劇講師[1][2][3][4][5]。伯父のクリスピン・ブラント(英語版)は保守党議員[6][7]。
10歳から吃音症の症状が気になり始め、なかなか治らず苦しみ、12歳の頃には、話すことを諦めてしまうほどだった。しかし、その後、「違った声で何か演じてみて」と学校の先生に言われて、北部訛りで話したことがきっかけとなり克服した。この経験から「もっと誰か他の人を演じてみたい」と志望するようになり、女優の道に進んだ[8]。
キャリア
2001年にジュディ・デンチと共演した舞台で女優デビュー。2003年に『ウォリアークイーン』で映画デビュー。2004年の『マイ・サマー・オブ・ラブ』ではイヴニング・スタンダード英国映画賞(英語版)新人賞を含む、いくつかの賞を受賞、ノミネートを受けた。
2006年公開の『プラダを着た悪魔』でハリウッドに進出。メリル・ストリープのアシスタント役を演じ、ゴールデングローブ賞 助演女優賞や英国アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされ、注目を集める。また、同年(イギリスでは2005年)放送のテレビ映画『ナターシャの歌に』でゴールデングローブ賞 助演女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞。2007年の第79回アカデミー賞では『プラダを着た悪魔』で共演したアン・ハサウェイと共にプレゼンターを務めた。
2009年公開の『ヴィクトリア女王 世紀の愛』ではヴィクトリア女王を演じ、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。同年、英国アカデミー賞ブリタニア賞を受賞。
2014年にトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でヒロインを演じる。劇中では鍛え上げた体を活かしアクションシーンに挑戦した[9][10]。
2018年、『メリー・ポピンズ リターンズ』でゴールデングローブ賞、クリティクス・チョイス・アワード、サテライト賞、全米映画俳優組合賞などの主演女優賞にノミネートされ、さらに『クワイエット・プレイス』で全米映画俳優組合賞、AACTA賞などの助演女優賞にノミネートされた。
私生活
約3年間、カナダ人歌手のマイケル・ブーブレと交際していたが、2008年7月に破局[11]。同年秋頃からアメリカ人俳優のジョン・クラシンスキーと交際、2009年8月に婚約[12]、2010年7月10日に結婚[13]。クラシンスキーとは『クワイエット・プレイス』で共演し、監督作品『ブルー きみは大丈夫』にも声優として出演した。
2023年7月12日に、家族と過ごす時間を確保するために一時的に休業していることを明らかにした[14]。
姉のフェリシティは2011年にスタンリー・トゥッチと婚約している[15]。2人は2012年に結婚した。
主な出演作品
映画
テレビ
放送年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考 |
吹き替え
|
2003 |
刑事フォイル Foyle's War |
ルーシー・マーカム |
第2シーズン 第3話「作戦演習」[19] |
大原さやか
|
2004 |
名探偵ポワロ Agatha Christie's Poirot |
リネット・リッジウェィ=ドイル |
第9シーズン 第3話「ナイルに死す」 |
森永明日夏
|
2005 |
EMPIRE -エンパイア- Empires |
カマネ |
ミニシリーズ |
|
2009 |
ザ・シンプソンズ The Simpsons |
ジュリエット |
声の出演 第20シーズン 第9話「リサはドラマクイーン」 |
|
2016 |
サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live |
本人 |
「Emily Blunt/Bruno Mars」 |
|
舞台
公演年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考
|
2000 |
Bliss |
マディ |
|
The Royal Family |
グウェン |
|
2002 |
ロミオとジュリエット Romeo and Juliet |
ジュリエット |
|
Vincent in Brixton |
ユージニー・ロイヤー |
|
脚注
- ^ "Tory Justice minister's barrister brother earning ?1million-a-year from taxpayer" 11 Jul 2011, daily Mirror
- ^ Times Magazine, 21 February 2009
- ^ Day, Eli TELASO INIe zabeth (21 June 2009). “Enter a new leading lady”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/film/2009/jun/21/emily-blunt-interview 30 December 2009閲覧。
- ^ Stein, Ruthe (27 September 2007). “Blunt moves from the runway to the royal family”. San Francisco Chronicle. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2007/09/29/DDA8S8QH2.DTL 30 December 2009閲覧。
- ^ "Oliver Blunt, Esq, QC" at Debretts.com
- ^ "Tory prisons minister Crispin Blunt stuns MPs by revealing he's gay as he splits from wife of 20 years" Daily Mail
- ^ “£1.1m earnings in a year for top legal aid barrister”. Daily Mail (London). (25 June 2007). http://www.dailymail.co.uk/news/article-464275/1-1m-earnings-year-legal-aid-barrister.html 26 June 2007閲覧。
- ^ “エミリー・ブラント、少女時代に患った吃音症回復のきっかけは「北部なまり」”. CINEMATODAY. (2010年6月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0024901 2010年6月26日閲覧。
- ^ “トム・クルーズ&エミリー・ブラント 独占動画インタビュー”. Oricon. (2014年7月3日). https://www.oricon.co.jp/special/1232/ 2014年7月3日閲覧。
- ^ “『プラダを着た悪魔』エミリー・ブラント、初アクションで肉体改造!”. cinematoday. (2014年6月30日). https://www.cinematoday.jp/news/N0063956 2014年6月30日閲覧。
- ^ E! Online: Blunt, Bublé Breakup
- ^ 「プラダを着た悪魔」エミリー・ブラントが婚約
- ^ Fleeman, Mike (2010年7月10日). “John Krasinski Marries Emily Blunt”. People. http://www.people.com/people/article/0,,20401056,00.html 2010年7月10日閲覧。
- ^ “Emily Blunt reveals she is taking a break from acting”. CNN.com (2023年7月13日). 2023年7月13日閲覧。
- ^ “Stanley Tucci Engaged To Emily Blunt's Sister Felicity!”. US Weekly. 16 April 2012閲覧。
- ^ “エミリー・ブラント主演アクション「ボーダーライン」が2016年4月公開!”. 映画.com (2015年10月11日). 2015年10月13日閲覧。
- ^ “「スノーホワイト 氷の王国」予告編で最も美しく邪悪な姉妹の魔力が明らかに”. 映画.com (2015年12月21日). 2015年12月22日閲覧。
- ^ “謎を読み解く重大ヒントが判明?「ガール・オン・ザ・トレイン」本編映像公開”. 映画.com (2016年11月19日). 2016年11月28日閲覧。
- ^ NHKでは「軍事演習」のタイトルで放送された。
外部リンク
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1994–2000 | |
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2001–2020 | |
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2021–2040 | |
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