スノーホワイト/氷の王国
『スノーホワイト/氷の王国』(スノーホワイト/こおりのおうこく、原題:The Huntsman: Winter's War)は、2016年に公開されたイギリス・アメリカ合衆国合作のダークファンタジー映画作品である。監督は前作『スノーホワイト』でVFXスーパーバイザーを務めたセドリック・ニコラス=トロイアンであり、本作が彼の初監督作品となる[5][6]。 本作は2016年4月22日にアメリカにて公開され[7]、日本では5月27日に公開された[8]。 あらすじ
かつて白雪姫の住む王国を支配していた邪悪な女王ラヴェンナには、妹のフレイヤがいた。彼女はある裏切りによって心を痛め、それと引き換えに全てを凍らせる魔力を手にし、姉の元を離れていた。数十年後、ラヴェンナが討たれたことを知ったフレイヤは自らの軍団に彼女の持っていた魔法の鏡を奪い取らせ、鏡と自身の魔力でもってラヴェンナを復活させる。2人によって世界に暗黒の闇が訪れようとする中、フレイヤに仕えていたハンターのエリックは彼女たちの野望を食い止めようとする。だが彼に立ちはだかったのは、死んだはずだった彼の恋人、サラだった[9][10][11][12]。 登場人物
キャスト
製作
企画本作は元々、前作に引き続き監督にルパート・サンダース、主演にクリステン・スチュワートを続投させる予定で企画が進められていたが、2012年7月にサンダースとスチュワートの不倫が発覚[16]。ハリウッド・リポーター誌の伝えたところでは、スチュワートはキャストを降板、サンダースの起用は不明で、配給元のユニバーサル映画は以前から持ち上がっていた企画としてクリス・ヘムズワース演じるハンターのエリックを主役に据えたスピンオフ作品として製作する方針を固めていた[17]。しかし同年8月にユニバーサル側はスチュワートの降板を否定し、主役としてではないものの出演の可能性はあるとコメントした[18][19]。11月、サンダースは不倫による結婚問題の修復のため降板し、本作は当初の予定通りスチュワートが続投されることとなったが[20]、2014年7月2日にスチュワートの降板が正式に発表された[21]。また、脚本家のデビッド・コープは本作のプロジェクトから離脱しており、製作陣はサンダースに代わる監督候補としてフランク・ダラボンを指名していた[21]。 7月31日、本作の題名をThe Huntsmanとし、『スノーホワイト』の前日譚として主人公のエリックが白雪姫と出会うまでを描いた作品とすることが発表された。それと合わせて、本作の公開日を2016年4月22日とすることが発表された[22]。2015年1月20日、ダラボンが監督を降板し、前作でVFXスーパーバイザーを務めていたセドリック・ニコラ=トロヤンが監督を務めることが明らかとなった[23]。脚本はクレイグ・メイジンとエヴァン・スピリオトプロスによる当初の草稿をもとにダラボンが草稿を執筆した[24]。 キャスティング本作の主演キャストにはエリック役のクリス・ヘムズワースとラヴェンナ役のシャーリーズ・セロンが続投されることとなった[22]。2015年1月16日にはエミリー・ブラントが本作への出演交渉に入っていることが発表され、ラヴェンナの妹である雪の女王の役を演じることが予定されていた[25][26][23]。2月24日にはジェシカ・チャステインが新たにキャストに加わり、ニック・フロストが前作から引き続き続投された[27]。この間にはブラントの出演交渉が終了していた[27]。3月18日には、シェリダン・スミス、ロブ・ブライドン、アレクサンドラ・ローチがドワーフ役として出演が決まり[28]、5月7日にサム・クラフリンがウィリアム役で続投されることが発表された[29]。 ![]() 撮影撮影は2015年4月6日に開始され[30]、そのほとんどはイギリス南東部のサリーおよび南西部のウェルズにて行われた[31][32][33][34]。 マーケティング2015年11月16日、ユニバーサル映画は本作の主要キャラクターのポスタービジュアルを公開し、題名を副題付きのThe Huntsman: Winter's Warに改めた[35]。 評価
興行収入2016年5月時点で、本作は北米で4666万ドル、北米以外の国々で1億1130万ドル、合計で1億5790万ドル以上の興行収入を記録している[3]。 北アメリカ北アメリカ以外批評家の反応本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトRotten Tomatoesには216件のレビューがあり、批評家支持率は19%、平均点は10点満点で4.3点となっている。サイトでは批評家の総意として「魅力的なビジュアルと非常に素晴らしいキャストを誇っているが、まったくもって不必要だった続編をお勧めするには十分ではない」となっている[36]。また、Metacriticでも41件のレビューで加重平均値は35/100だった[37]。 テレビ放送
脚注
外部リンク
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