エイーレ・アドリアンサ

エイーレ・アドリアンサ
Ehíré Adríanza
ロサンゼルス・エンゼルス #13
アトランタ・ブレーブス時代
(2022年8月5日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ミランダ州グアレナス
生年月日 (1989-08-21) 1989年8月21日(35歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
165 lb =約74.8 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 2013年9月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エイーレ・エンリケ・アドリアンサ・パルマEhire Enrique Adrianza Palma,[注釈 2] 1989年8月21日 - )は、ベネズエラミランダ州グアレナス出身のプロ野球選手内野手)。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。愛称はガレネーロ[2]

かつてシカゴ・ホワイトソックスの選手・監督だったオジー・ギーエン叔父にあたる。

経歴

プロ入りとジャイアンツ時代

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2016年10月5日)

2006年4月26日にアマチュア・フリーエージェントでサンフランシスコ・ジャイアンツと契約してプロ入り。契約後、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。44試合に出場して打率.156、7打点、3盗塁を記録した。

2007年もルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ジャイアンツでプレーし、66試合に出場して打率.241、30打点、23盗塁を記録した。

2008年はまずルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツでプレー。15試合に出場して打率.255、1本塁打、6打点を記録した。7月にはAAA級フレズノ・グリズリーズに昇格し、2試合に出場した。9月からA-級セイレムカイザー・ボルケーノズ英語版でプレーし、1試合に出場した。

2009年はA級オーガスタ・グリーンジャケッツ英語版でプレーし、117試合に出場して打率.258、2本塁打、46打点、7盗塁を記録した。

2010年はA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版でプレーし、124試合に出場して打率.256、3本塁打、35打点、33盗塁を記録した。

2011年はA級オーガスタでプレーし、38試合に出場して打率.231、3本塁打、17打点、3盗塁を記録した。6月下旬からA+級サンノゼでプレーし、56試合に出場。打率.300、3本塁打、27打点、5盗塁を記録した。

2012年3月10日に40人枠入りを果たした[3]。シーズンではAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、127試合に出場して打率.220、3本塁打、32打点、16盗塁を記録した。

2013年は開幕をAA級リッチモンドで迎え、73試合に出場して打率.240、2本塁打、23打点、11盗塁という成績で、7月にAAA級フレズノ・グリズリーズに昇格。45試合に出場して打率.310、12打点、6盗塁を記録した。9月3日にメジャーに初昇格し、9月8日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。2対2の延長11回裏にヘクター・サンチェスの代走として起用された。アンヘル・パガンのサヨナラ安打で生還し、チームは3対2で勝利した[4]。9月22日のニューヨーク・ヤンキース戦では6回表にアンディ・ペティットから初本塁打を記録した。この年メジャーでは9試合に出場して打率.222、1本塁打、3打点を記録した。

2014年は途中出場での起用が中心ながらも、開幕戦からベンチ入りするなど前年から出番を増やしたが、7月25日に右ハムストリングの張りで故障者リストに入った後は復帰しないままシーズンを終えた[5]。53試合の出場で打率.237、5打点だった。

2015年4月5日にDFAとなり、4月11日にマイナー契約でAAA級サクラメント・リバーキャッツ[6]へ降格した[5]。6月30日にケーシー・マギーのDFAに伴って、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5]

2017年1月24日にニック・ハンドリーの獲得に伴って、DFAとなった[5][7]

ツインズ時代

ミネソタ・ツインズ時代
(2018年8月15日)

2017年1月31日にウェイバー公示を経てミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[8]が、2月2日にヘスス・アギラーの獲得に伴ってDFAとなった[9]。2月6日に再びウェイバー公示を経てミネソタ・ツインズへ移籍した[10]

2020年オフの10月28日にフリーエージェント(FA)となった[11]

ブレーブス時代

2021年1月26日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]。3月26日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。ブレーブスはワールドシリーズに進出。アストロズと対決し、3勝2敗で優勝まで後1勝としていたが、出産に立ち会うために11月2日にロースターから外れた[14]。オフの11月3日にFAとなった[15]

ナショナルズ時代

2022年3月14日にワシントン・ナショナルズと150万ドルの単年契約を結んだ[16]

ブレーブス復帰

2022年8月1日にトレイ・ハリス英語版とのトレードで、前年所属したブレーブスへ移籍した[17]。オフの11月6日にFAとなった[18]

2022年12月16日にマイナー契約でブレーブスと再契約を結んだ。

2023年はメジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加し、3月30日にメジャー契約を結んで開幕を迎えた。メジャーで5試合に出場後(10打数無安打)、5月5日に右肘炎症のため10日間の故障者リスト入りした。 5月19日には60日間の故障者リストに切り替えられ[19]、マイナーでの実戦復帰はシーズン終盤の9月となった。9月25日にDFAとなり、10月2日にFAとなった[20]

エンゼルス時代

2024年2月16日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[21]。4月21日にメジャー契約を結んで昇格し[22]、8試合に出場して打率.192、1本塁打の成績を残していたが、5月9日に背中の張りのため故障者リスト入りした[23]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 SF 9 20 18 3 4 1 0 1 8 3 0 0 1 0 1 0 0 5 1 .222 .263 .444 .708
2014 53 106 97 10 23 6 0 0 29 5 1 1 2 1 5 1 1 22 2 .237 .279 .299 .578
2015 52 134 113 11 21 7 1 0 30 11 3 2 2 0 15 0 4 20 2 .186 .303 .265 .569
2016 40 71 63 3 16 2 0 2 24 7 0 1 4 0 2 0 2 13 0 .254 .299 .381 .679
2017 MIN 70 186 162 30 43 9 2 2 62 24 8 1 1 6 16 1 1 25 0 .265 .324 .383 .707
2018 114 366 335 42 84 23 1 6 127 39 5 1 4 2 24 2 1 82 4 .251 .301 .379 .680
2019 83 236 202 34 55 8 3 5 84 22 0 2 2 4 20 1 6 40 2 .272 .349 .416 .765
2020 44 101 89 10 17 7 0 0 24 3 1 0 0 0 11 0 1 23 3 .191 .287 .270 .557
2021 ATL 109 209 182 32 45 9 2 5 73 28 0 0 1 3 21 0 2 42 4 .247 .327 .401 .728
2022 WSH 31 94 84 5 15 2 0 0 17 7 1 0 0 1 8 0 1 22 2 .179 .255 .202 .457
ATL 6 16 13 3 2 1 0 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 3 0 .154 .313 .231 .544
'22計 37 110 97 8 17 3 0 0 20 7 1 0 0 1 11 0 1 25 2 .175 .264 .206 .470
MLB:10年 612 1539 1358 183 325 75 9 21 481 149 19 8 17 17 126 5 19 297 20 .239 .309 .354 .663
  • 2022年度シーズン終了時

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2019 MIN 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 8 1.0 5 0 0 0 0 1 0 0 3 3 27.00 5.00
2020 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 1 0 0 1 0 0 0 1 1 9.00 1.00
2022 WSH 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00 1.00
MLB:3年 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 17 3.0 6 1 1 0 1 2 0 0 4 4 12.00 2.33
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2013 SF - - - 6 4 12 1 4 .941
2014 - 25 27 52 2 10 .975 3 0 2 0 0 1.000 7 5 16 0 2 1.000
2015 1 5 0 0 0 1.000 20 27 42 2 11 .972 1 1 2 0 0 1.000 20 24 54 1 13 .987
2016 - 7 3 8 0 2 1.000 7 0 1 0 0 1.000 13 8 24 2 2 .941
2017 MIN 4 13 1 0 1 1.000 9 9 6 1 0 .938 9 4 21 0 1 1.000 29 26 74 2 13 .980
2018 10 35 4 0 7 1.000 5 6 10 0 1 1.000 28 21 48 2 5 .972 64 61 138 7 30 .966
2019 20 92 8 1 11 .990 7 9 21 0 8 1.000 24 14 28 2 2 .955 24 17 54 3 10 .959
2020 - 5 7 5 0 2 1.000 23 14 30 1 3 .978 9 8 16 0 4 1.000
2021 ATL - 7 6 12 0 3 1.000 16 7 20 0 3 1.000 5 1 4 0 0 1.000
2022 WSH - 4 7 6 0 1 1.000 18 18 20 1 3 .974 2 0 3 0 1 1.000
ATL - 4 4 10 0 2 1.000 1 1 2 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
'22計 - 8 11 16 0 3 1.000 19 19 22 1 3 .976 3 0 3 0 1 1.000
MLB 35 145 13 1 19 .994 93 105 172 5 40 .982 130 80 174 6 17 .977 180 154 395 16 79 .972
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2017 MIN 17 28 1 0 0 1.000 - -
2018 5 3 0 0 0 1.000 - -
2019 1 0 0 0 0 ---- - 6 3 1 2 0 .667
2021 ATL 6 11 0 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000 14 16 1 0 0 1.000
2022 WSH 9 7 0 0 0 1.000 - -
通算 38 49 1 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000 20 19 2 2 0 .913
投手守備


投手(P)












2019 MIN 1 0 0 0 0 ----
2020 1 0 0 0 0 ----
2022 WSH 1 0 0 0 0 ----
通算 3 0 0 0 0 ----
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

  • 53(2013年)
  • 6(2014年)
  • 1(2015年 - 2016年)
  • 16(2017年 - 2018年)
  • 13(2019年 - 2020年、2024年 - )
  • 23(2021年)
  • 5(2022年)
  • 17(2022年)
  • 9(2023年)

脚注

注釈

  1. ^ 発音記号「A」「AY」は「エイ」、「AH」の場合「H」は長音記号ではなくローマ字読みを意味するため「ア」、「AA」は「アー」となる。
  2. ^ なお、「Ehire Adrianza」は、英語では「エイレイ・エイドリーアンザ」 (発音:AY-ray A-dree-AHN-zah[注釈 1])[1]スペイン語では「エイーレ・アドリアンサ」。また「Ehire」を「アーリー」と呼ぶ場合もある。

出典

  1. ^ Ehire Adrianza Statistics and History - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年1月4日閲覧。
  2. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  3. ^ Giants agree with 19 players ESPN MLB
  4. ^ Pagan drives in winning run in Giants 3-2 win Sports Illustrated
  5. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2017年2月7日閲覧。
  6. ^ 2015年よりジャイアンツ傘下
  7. ^ Chris Haft (2017年1月24日). “Giants, Hundley agree on 1-year deal for '17” (英語). MLB.com. 2017年1月25日閲覧。
  8. ^ Cash Kruth (2017年1月31日). “Brewers claim infielder Adrianza from Giants” (英語). MLB.com. 2017年2月1日閲覧。
  9. ^ Brewers claim Triple-A homer champ Aguilar” (英語). MLB.com (2017年2月2日). 2017年2月3日閲覧。
  10. ^ Joe Trezza (2017年2月6日). “Twins claim versatile Adrianza from Brewers” (英語). MLB.com. 2017年2月7日閲覧。
  11. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
  12. ^ Mark Polishuk (2021年1月26日). “Braves Sign Ehire Adrianza To Minors Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。
  13. ^ Anthony Franco (2021年3月27日). “Braves Announce Series Of Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。
  14. ^ Mark Bowman (November 3, 2021). “Camargo takes Adrianza's spot on ATL roster” (英語). MLB.com. November 3, 2021閲覧。
  15. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  16. ^ Communications, Nationals (2022年3月14日). “Washington Nationals agree to terms with Ehire Adrianza and Steve Cishek” (英語). Medium. 2022年3月15日閲覧。
  17. ^ Braves Acquire Ehire Adrianza, DFA Robinson Cano” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月1日閲覧。
  18. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  19. ^ Steve Adams (2023年5月19日). “Braves Select Charlie Culberson”. MLB Trade Rumors. 2024年5月19日閲覧。
  20. ^ Mark Polishuk (2023年10月2日). “Ehire Adrianza Elects Free Agency”. MLB Trade Rumors. 2024年5月19日閲覧。
  21. ^ Steve Adams (2024年2月16日). “Angels Sign Ehire Adrianza To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2024年5月19日閲覧。
  22. ^ Angels Select Ehire Adrianza”. MLB Trade Rumors (2024年4月21日). 2024年5月19日閲覧。
  23. ^ Angels' Ehire Adrianza: Receives injection in back”. CBSSports.com (2024年5月18日). 2024年5月19日閲覧。

関連項目

外部リンク