アジサイ寺アジサイ寺または紫陽花寺(アジサイでら、アジサイじ)は、日本各地に点在する、境内にアジサイの花を多く植えている寺院の愛称である[1]。 概要アジサイの咲く梅雨の頃は気温の変化が激しい時期であるため、医療の発達していない時代には多くの病人や病死者が出た。そのために、寺によっては死人に手向ける花とも呼ばれている。 過去に流行病等があった地区の寺に多く植えられていた。医学の発展で流行病による死者が減った後も、アジサイが挿し木などで容易に栽培できること、書画等でその美しさが目を引くことなどにより、日本全国の多くの寺で植えられるようになった。梅雨時の古寺に彩りを添えるため、観光の目玉にもなるところも多くなった。 ハナショウブの開花時期と重なるため、寺によっては菖蒲も同時に鑑賞することが出来る[2]。アジサイを多く植えている所ではアジサイ祭等と呼ばれる祭事を開催しているところがある。祭りには茶道のお点前や寺の古い書物なども披露する寺があるなど、寺と文化を味わう絶好の機会でもある。 全国のアジサイ寺(アジサイ祭の行われる寺)北海道東北関東中部近畿中国四国九州・沖縄脚注
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