ぼくは航空管制官2
『ぼくは航空管制官2』(ぼくはこうくうかんせいかんツー)は、2001年10月18日より株式会社テクノブレインから順次発売されたWindows対応の日本初の航空管制シミュレーションソフト『ぼくは航空管制官シリーズ』の第2作である。通称・略称はぼく管2(ぼくかんツー)である。 元々はPCゲームであったが[3]、PlayStation Portable版[4]の派生ソフトも生まれている。 概要→「ぼくは航空管制官シリーズ § 概要」も参照
それまでの航空業界を題材としたシミュレーションゲームは、航空機の操縦を目的としたゲームや、航空会社を題材とした経営シミュレーションゲームなどであった。これに対して、『ぼくは航空管制官シリーズ』では航空交通管制をメインとしたところが大きく異なっている。プレイヤーは航空管制官となって航空機の飛行・離着陸・地上移動について指示を出すことが目的となる。 『ぼくは航空管制官2』は、前作『ぼくは航空管制官』にさらにリアリティを追求した続編として発売された。 前作からの最大の変更点はグラフィックである。初代『ぼく管』が2Dグラフィックだったものが、『ぼく管2』では3Dグラフィックとなっている。空港モデルは「実物」に近いものとなり、特に空港上空の着陸進入・出発エリアのマップは大幅に拡大された。ぼく管2では、登場する航空会社は基本的には実在の航空会社となり、マーキングの使用許可も得ている。また、出発経路(SID)・到着経路(STAR)も実物に即したものにされている。 また、航空管制の字幕を管制担当ごとに指示する方法に変更されている。管制担当ごとにテロップが出てくるが、日本語・英語・テロップなしの3つから選択できる。テロップを英語にしても、日本語でのやり取りは日本語テロップが流れる。 1作品には基本的には6つのステージが収録されている。通常は、3つのステージごとに1つのカテゴリーを形成しており、1作品に対して2カテゴリーある。それぞれのステージにおいて、初心者向けのノーマルモードと、ある程度航空管制に詳しい者向けのエキスパートモードが選択できる。 ゲームを開始すると表示されるメインメニュー(ステージ選択画面)には、日本の空港と世界の空港の2つの選択肢があるが、日本国外の空港を舞台にした作品は『ぼく管2』で発売されていない(『ぼく管3』では発売されている)。 2001年から2006年に発売されたソフトウェアであるが、対応モジュールをインストールすると、Windows Vistaや7でもプレイできる。[5] ゲームのシステム→「ぼくは航空管制官シリーズ § ゲームのシステム」も参照
本作の特徴は、3Dグラフィックに進化したビジュアルであるが、他にも多くのシステムが進化を遂げている。登場する航空機の状態を示す運航票(ストリップ)が、出発便・到着便別に整理して表示されるようになり、航空機の整理がしやすくなった。また、前作のぼくは航空管制官では、ひとつしかなかった無線のチャンネルが、管制の各部門ごとに増やされた。これにより、デリバリーで出発許可を与えている間にタワーで着陸許可を出す、というようなプレイも可能になった。無線内容の字幕も管制部門別に分けて表示されるようになり、分かりやすくなった。[6] 本作のルールは概ね次のとおりである。航空管制官であるプレイヤーは、各航空機のパイロットに運行の指示を出し、順調にフライトが進行すれば、得点が加算されていく。ゲーム内で規定された一定時間が経過した時点で、得点が一定以上あれば、ゲームクリアとなる。 以下に、ゲームに登場する一般的な旅客機の出発・到着便の流れを示す[7][8]。ただし、有視界飛行(計器などに頼らない目視での運行)をする航空機や軍用機などはこの限りではない。 出発便
到着便
シリーズ一覧東京ビッグウイングA
ぼくは航空管制官2 東京ビッグウィングA(-とうきょうびっぐうぃんぐあるふぁ)は東京国際空港を舞台とした作品である。
東京ビッグウイングBぼくは航空管制官2 東京ビッグウィングB(-とうきょうびっぐうぃんぐぶらぼー)は東京国際空港を舞台とした前作A(アルファ)の追加キットである。
第2ターミナルが登場する。
かごしま離島管制ぼくは航空管制官2 かごしま離島管制(-かごしまりとうかんせい)は鹿児島空港・種子島空港・屋久島空港の3空港を舞台とした作品である。
小松基地航空祭ぼくは航空管制官2 小松基地航空祭(-こまつきちこうくうさい)は航空自衛隊小松基地(小松空港)を舞台とした作品である。
成田ゲートオブジャパンぼくは航空管制官2 成田ゲートオブジャパン(-なりたげーとおぶじゃぱん)は成田国際空港(発売当時の名称は新東京国際空港)を舞台とした作品である。
東京ビッグウイング コンプリートぼくは航空管制官2 東京ビッグウイング コンプリート(-とうきょうびっぐうぃんぐこんぷりーと)は東京国際空港を舞台とした、前作東京ビッグウイングA・東京ビッグウイングBの続編である。通常版とアップグレード版[11]がある。
名古屋JumbleAirportぼくは航空管制官2 名古屋JumbleAirport(-なごやじゃんぶるえあぽーと)は名古屋空港(現在は名古屋飛行場に改称)を舞台とした作品である。
成田スターライトエアウェイズぼくは航空管制官2 成田スターライトエアウェイズ(-なりたすたーらいとえあうぇいず)は成田国際空港を舞台とした作品である。前作の成田ゲートオブジャパンとは別の独立したソフトウェアであり、前作がなくとも、この製品単体でゲームが楽しめる。
沖縄・南諷の航跡ぼくは航空管制官2 沖縄・南諷の航跡(-おきなわなんふうのこうせき)は那覇空港を舞台とした作品である。
仙台First Flight, First Controlぼくは航空管制官2 仙台First Flight, First Control(F.F.F.C.)(-せんだいふぁーすとふらいとふぁーすとこんとろーる)は仙台空港を舞台とした作品である。
新千歳SnowScapeぼくは航空管制官2 新千歳SnowScape(-しんちとせすのーすけーぷ)は新千歳空港・千歳基地を舞台とした作品である。
関空CrossOverAreaぼくは航空管制官2 関空CrossOverArea(-かんくうくろすおーばーえりあ)は関西国際空港を舞台とした作品である。
かごしま離島管制リニューアル版ぼくは航空管制官2 かごしま離島管制リニューアル版(-かごしまりとうかんせいりにゅーあるばん)は鹿児島空港・種子島空港・屋久島空港を舞台とした作品である。内容は前作のかごしま離島管制とほぼ同一だが、JALグループは新塗装に変更されている。 福岡オリエンタルウイングスぼくは航空管制官2 福岡オリエンタルウイングス(-ふくおかおりえんたるういんぐす)は福岡空港を舞台とした作品である。
東京ビッグウイングDualSiteぼくは航空管制官2 東京ビッグウイングDualSite(-とうきょうびっぐういんぐでゅあるさいと)は東京国際空港を舞台とした作品である。ぼく管2で4作目となる羽田空港の作品であるが、前作の3作とは別個に動作する別製品であり、このパッケージ単独で動作する。(前作とアップグレード・互換などの関係はなく、前作をもっていなくてもプレイできる。)
成田完全版ぼくは航空管制官2 成田完全版(-なりたかんぜんばん)は成田国際空港を舞台とした作品である。前作の成田ゲートオブジャパンと成田スターライトエアウェイズの2作品を統合し、当時最新のシステムを導入したリニューアル版である。しかし、東京ビッグウイングコンプリートのような、ステージ自体の新たな追加はない。
大阪インターシティエアポートぼくは航空管制官2 大阪インターシティエアポート(-おおさかいんたーしてぃえあぽーと)は大阪国際空港を舞台とした作品である。
セントレア・中部国際空港ぼくは航空管制官2 セントレア・中部国際空港(-せんとれあちゅうぶこくさいくうこう)は中部国際空港(セントレア)を舞台とした作品である。
関空ブライトリーパスぼくは航空管制官2 関空ブライトリーパス(-かんくうぶらいとりーぱす)は関西国際空港を舞台とした作品である。前作の関西クロスオーバーエリアとは別の独立したソフトウェアであり、前作がなくとも、この製品単体でゲームが楽しめる。
ベストコレクションぼく管2の一部のタイトルはベストコレクションとして再発売されている。ベストコレクションではパッケージや同梱物が簡略化されており、価格が抑えられている。ゲーム内容は通常版と変わらない。 以下の製品がベストコレクションとして発売されている。
チャレンジ!ぼく管2を安価で体験できるように、入門編が発売されている。入門に適した3ステージが収録されている。
動作環境
本作の動作環境を右に示す。最新のアップデートにより、現在はすべての作品がWindows Vista・7に対応している。[13] Windows版以外の作品エアポートヒーローPC版のぼく管2をベースにPlayStation Portable版として移植した作品である。[4]
その他卓上航空計器ぼく管2の一部の製品に、卓上航空計器が同梱されている。入手法は、該当のぼく管2の購入以外に、テクノブレイン公式ページより購入可能である。なお、無料で2日間の試用期間がある。デスクトップアクセサリーで、航空機の計器のようであるが、時計やタイマー、リソース計など機能を持っている。[14] ぼくはグランドサービス2前作「ぼくは航空管制官パワーアップキット2」に、おまけとして、空港の地上スタッフの仕事が体験できるぼくはグランドサービスが付属していたが、ぼく管2の大阪インターシティエアポートの初回限定版には、前作の3Dリニューアル版であるぼくはグランドサービス2が同梱されている。これは特典のみの非売品だが、発売元のテクノブレインサイトによると商品化に含みを残している。[15] ぼくはグランドサービス2は、ジョイスティックやハンドルなどの外部装置に対応している。 サウンドトラックぼくは航空管制官2のBGMを収録したサウンドトラックCDが発売されている[16]。このCDは、テクノブレインのオンラインショップなどにて購入することができる[17]。 脚注注釈出典
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